【米国株】2026年8月10日週 トレード戦略

投資戦略

3行まとめ

  1. フェーズを Caution から Base へ1段階引き上げ。
    根拠は今週の値動きではなく、前週書いた移行条件が4つ中3つ成立したこと。未成立は10年債の1条件だけ。

  2. 今週の分岐点は CPI と入札3本。
    8/12(水) の CPI は、その4時間半後の10年債入札と連鎖しやすい配置。決算は CSCO と AMAT が AI設備投資の試金石。

  3. リスク資産を 67% から 76% へ拡大。
    QQQ と XLV を足し、現金を 24% へ落とす。ただし長期金利が高いままなので、リスクオンまでは進めない。


今週のアクション

モデル配分

フェーズを Caution (中位、Base寄り) から Base (下位) へ1段階引き上げる。株式・コモディティを 76%、現金・短期債を 24% にし、主な調整は QQQ と XLV を足して現金を落とす こと。

以下はモデル配分例です。実際の売買判断は、各自のリスク許容度、税務状況、保有銘柄を踏まえて調整してください。

合計: コア 36% + 防御 22% + テーマ 18% + 現金 24% = 100% (リスク資産 76%)

ETF 前週 (8/3) 今週 (8/10) 変化 実行タイミング 意図
SPY 18% 21% +3% 月曜寄り SPX 7,757.64 で史上最高値。Breadth 200MA 62.02% も39営業日連続で上昇
QQQ 1% 5% +4% 水曜 CPI 後 前週の 1% は AMD 待ちの観測枠。NDX だけが最高値に届いていないため CPI 通過を待つ
DIA 10% 10% 0% 維持 史上最高値更新も上ヒゲが値幅の 34.4% で4指数中最大。引けの質が最も弱い
XLV 10% 12% +2% 月曜寄り Healthcare が Uptrend 30.97% で上昇トレンド入り。防御枠に増額の根拠が戻った
XLP 11% 10% -1% 月曜寄り Consumer Defensive も上向いたが11セクター中9位。防御枠の中で Healthcare へ寄せる
GLD 12% 13% +1% 月曜寄り GC は週 +7.13% で10週線・20週線を回復。ヘッジ機能が戻ったと判断し +1% のみ
XLE 5% 5% 0% 据え置き (新規執行なし) 買われ過ぎは解消したが解消の仕方が反落。一方で合意決裂時の上方非対称は残る
BIL / 現金 33% 24% -9% 段階的 (月曜5% / 水曜 CPI 後4%) 前週示した圧縮条件が成立したぶんを戻す。BIL $91.48

$100K ポートフォリオ例: コア指数 $36K (SPY $21K / QQQ $5K / DIA $10K)、防御 $22K (XLV $12K / XLP $10K)、テーマ $18K (GLD $13K / XLE $5K)、現金・短期債の BIL $24K

なぜ1段階上げたのか

前週ブログが書面化した Base 移行の4条件のうち3つが成立した。Uptrend Ratio が GREEN へ転換し、10MA が18営業日続いた低下を終えて 4データ点連続で上昇 (7/31 の底 22.41% から 24.12% へ、傾きも単調に加速)、セクターの上昇比は 3対8 から 8対3 へ反転。未成立は 10年債 4.501% の終値割れだけになった。

7月にも生値が戻る場面は4回あったが、今回との決定的な違いは 10日移動平均と傾きが同時に転換した点にある。ここでの「失敗」は、生値が2pt以上戻したものの戻り高値を維持できず再下落した局面と定義し、7/10 (26.85%)・7/16 (26.74%)・7/21 (25.17%)・7/28 (23.72%) の4回を数えている。前週ブログの「2度目」は安値の切り下げを要件とした旧基準によるカウントで、今週この定義に統一して数え直した。CSV の trend 列は5〜6月の4週間で8回反転した実績があり、単独では信頼できない。10MA と傾きの同時成立が、単独反転との差になる。

Stress へ引き下げる条件は 0/4成立で、4条件すべてが前週より遠のいた。一方でリスク資産の許容レンジ 73〜78% に対し上限を取らず中位に置いたのは、拘束条件がフェーズからバブル軸へ入れ替わったため。バブル判定は Normal から Caution へ悪化しており、加点はすべて「ボラティリティ抑制 + 新高値」由来で、バリュエーション由来ではない (予想12ヶ月PER 20.0倍)。

リスクオンへ進めない理由は3つ。10年債 4.650% は極限ライン 4.60% すら +5.0bp 上回ったまま。Uptrend Ratio 27.13% は2026年 YTD の 52.3パーセンタイルで中立帯の下端 (強気帯 40% までは 12.9pt)。VIX 14.90 は直近126営業日の最安終値で、SPX の10日実現ボラ 16.09% を 1.19pt 下回る。VIX は30日先の予想ボラ、実現ボラは過去10日の後ろ向き計測で期間も向きも異なるため、これはボラ圧縮を示す参考シグナルとして扱う。

フェーズを動かす条件

変更 条件 (成立数)
Risk-On へ引き上げ 4つのうち3つ: 10年債 4.501% 終値割れ / Uptrend Ratio 30% 終値上抜け / Breadth 8MA 73% 終値上抜け / VIX 14.00 終値割れ
Caution へ差し戻し 4つのうち2つ: Uptrend Ratio 24% 終値割れかつ10MA 2営業日連続低下 / セクター上昇比 5以下へ悪化/ VIX 17超を終値ベースで2日連続 / 10年債 4.708% 終値上抜け
Stress へ引き下げ 4つのうち2つ: VIX 23超を終値ベースで2日連続 (26超はザラ場で確認し即時扱い) / SPX 7,232.1 を終値2日連続割れ / Breadth 8MA が 200MA を下抜け (現在 +8.61pt 差で当面遠い) / Uptrend Ratio 19.89% 終値割れかつ10MA低下継続

Breadth 8MA 73% は生値 約89.6% を要し今週の構造上到達しないため、リスクオンは実質、残り3条件の全成立が必要になる。これはフェーズ昇格の条件であり、後述するシナリオ2 (Risk-On) の発動条件とは別物。

VIX の警戒トリガーは、標準水準の 20 ではなくリスクオン境界の 17 へ前倒ししている。VIX 14.90 が6ヶ月最安終値で10日実現ボラを 1.19pt 下回る圧縮状態にあり、17 への復帰そのものが「保険の投げ売りの巻き戻し」を意味するため。前週ブログは標準どおり 20 を警戒トリガーにしていた。


売買レベル

対象 買いレベル 上値目安 防衛ライン
S&P 500 7,636.4 (今週抜けた水平線、-1.56%) / 7,515.6 (週足安値=ギャップ下限) 7,793.0 (週足高値=史上最高値、+0.46%) 7,636.4 を終値割れ → 7,460〜7,476 で一次防衛、割れれば 7,325 (20週線 目視概算、-5.58%)
Nasdaq 100 28,200〜28,245 (20週線 目視概算と水平線の合流帯) 29,951.2 (週足高値) → 30,839.1 (史上最高値、+3.76%) 28,245.3 を終値割れ → 直近2ヶ月の構造が崩れ 26,320 (50週線 目視概算) 方向
Dow / Russell (IWM) Dow 52,359〜52,635 (水平線と週足安値の二重合流) / IWM $301.56 近辺 Dow 54,736.3 (週足高値) / Russell 3,063.9 (水平線、未突破) Dow 52,359 を終値割れ / Russell 2,939.1 (週足安値) を終値割れ
WTI 原油 供給ショック側にリスクが偏るため買い下がりはしない 82.33 (週足高値) → 82.87 (水平線) → 86.79 (ギャップ完全充填点) 72.36 (水平線) を終値割れ = 200週線 目視概算 74.2 も同時喪失
金先物 (GC) / GLD GC 4,074.0 (週足安値、≈GLD $368.97) → GC 3,962.4 (≈GLD $358.86) が生命線 GC 4,415.0 (≈GLD $399.86) が反転の真贋判定 → GC 4,432.3 (週足高値、≈GLD $401.42) GC 3,962.4 を週足終値割れ

データ時点: 2026/8/7(金) 終値 (FMP API)
SPX 7,757.64 / NDX 29,722.30 / DJI 54,036.93 / SPY $773.26 / QQQ $723.03 / DIA $539.62 / IWM $301.56 / GLD $398.47 / TLT $82.76 / BIL $91.48 / XLE $57.50 / XLP $85.12 / XLV $165.68 / URA $44.91 / VIX 14.90 / 10Y 4.650% / 30Y 5.190% / 5Y 4.350% / 2Y 4.190% / 3M 3.870% / GC $4,399.70 / 銅 HG $6.59 / 天然ガス NG $2.66。GC/GLD の実勢比率は 11.04倍で、固定÷10換算は使わず ETF 水準はすべて GLD $398.47 から算出している。

WTI は基準が2系統ある。FMP のスポット/CFD は $78.18 (週 -9.93%)、チャートの CFD 終値は 77.07 (週 -11.20%) で、乖離は 1.44%。上表の水準はすべてチャート CFD 系列で、ギャップ完全充填点 86.79 までの距離は チャート CFD 77.07 から +12.61%、FMP スポット $78.18 からは +11.02% と、どちらを基準にするかで変わる。同様に記事中の水平線・週足高値安値は Capital.com / Pepperstone の CFD 系列の値で (SPX/SPY 実勢 10.0324倍、NDX/QQQ 実勢 41.1080倍)、公式終値と小幅に乖離する。

移動平均の水準はすべてピクセル較正による目視概算で (SPX ±25pt、NDX ±80pt、Dow ±100pt、金 ±50pt、WTI ±1.5)、小数点までの割れ判定には使わない。判定は水平線と週足高値安値で行いたい。


重要イベント

8/10(月)〜8/14(金) は通常の5営業日で、米国休場はない (次は 9/7 レイバーデー)。Fed 8月カレンダー2026年講演一覧両方を確認し、8/10〜8/16 に理事会メンバーの講演・イベントは1件もない。掲載は統計リリースのみで、H.10 外国為替レート (8/10 16:15 ET)、CP コマーシャルペーパー (毎営業日 13:00 ET)、H.15 主要金利 (毎営業日 16:15 ET)、H.4.1 準備預金 (8/13 16:30 ET)、H.8 商業銀行資産負債 (8/14 16:15 ET) の5系統。直近の理事会イベントはクック理事 (8/5) とボウマン副議長 (8/8) で終了済み。次の Fed 発イベントは 8/19(水) 14:00 ET の 7/28-29 FOMC 議事要旨、その後 8/27(木)〜8/29(土) のジャクソンホール。外部コミュニケーション・ブラックアウトは8月中は一切設定がなく、次回は 9/5(土)〜9/17(木) ET (対応 FOMC 9/15-16、SEP あり) で、専用PDF を直接取得して2026年グリッドの網掛けを目視確認した。議長は Warsh、Powell は理事として board に残留している。地区連銀総裁の登壇も、今週ぶんを公式で確認できたものがゼロのため本記事では扱わない。クリーブランド連銀 News and Events講演一覧の現在の掲載は 7/31 の FOMC 投票に関する声明どまりで、8月の登壇予定は確認できなかった。FMP カレンダーにのみ存在する 8/13 の登壇情報も公式ページが取得できない。今週は Fed 理事の講演がゼロ、地区連銀総裁も公式で裏取りできたものがないため、金利は指標と入札だけで動く前提で組み立てている。

マクロ・Fed

決済はいずれも 8/17(月) Treasury8/12(水) 21:308/12 8:30 ET7月 CPI最重要前回 前月比 -0.4% / 前年比 3.5%、コア 0.0% / 2.6%。コア前月比 +0.4% 以上が最悪ケースBLS8/13(木) 02:008/12 13:00 ET10年債入札 $42bn高CPI の4時間半後。上振れ → 入札不調 → 株安の連鎖が今週最大の警戒パターン Treasury8/13(木) 21:308/13 8:30 ET7月 PPI + 新規失業保険申請高前回 前月比 -0.3%、コア +0.2%。

8/14(金) 21:308/14 8:30 ET7月 小売売上高前回 (6月) は総合 +0.2%、除く自動車 -0.2% (5月は +0.9% → +1.0% へ上方改定)。雇用の弱さが消費へ波及したかの確認 Census8/14(金) 23:008/14 10:00 ETミシガン大消費者信頼感 (8月速報)中前回 55.2、1年インフレ期待 4.2%。

日付 (JST) 日付 (ET) イベント Impact 監視ポイント
8/12(水) 02:00 8/11 13:00 ET 3年債入札 $58bn 入札3本の初回。決済はいずれも 8/17(月) Treasury
8/12(水) 21:30 8/12 8:30 ET 7月 CPI 最重要 前回 前月比 -0.4% / 前年比 3.5%、コア 0.0% / 2.6%。6月の急落はエネルギー -5.7% 主因で持続しない性質。コア前月比 +0.4% 以上が最悪ケース BLS
8/13(木) 02:00 8/12 13:00 ET 10年債入札 $42bn CPI の4時間半後。上振れ → 入札不調 → 株安の連鎖が今週最大の警戒パターン Treasury
8/13(木) 21:30 8/13 8:30 ET 7月 PPI + 新規失業保険申請 前回 前月比 -0.3%、コア +0.2%。CPI の追認または否認 BLS / DOL
8/14(金) 02:00 8/13 13:00 ET 30年債入札 $25bn PPI の4時間半後。30年債 5.190% は19年ぶり高水準圏で、テール発生なら 5.30% 突破がグロース株の分水嶺
8/14(金) 21:30 8/14 8:30 ET 7月 小売売上 前回 (6月) は総合 +0.2%、除く自動車 -0.2% (5月は +0.9% → +1.0% へ上方改定)。雇用の弱さが消費へ波及したかの確認 Census
8/14(金) 23:00 8/14 10:00 ET ミシガン大消費者信頼感 (8月速報) 前回 55.2、1年インフレ期待 4.2%。CPI 上振れと重なると二段ロケット U. Michigan

コンセンサスの出典は FMP エコノミックカレンダー (8/9 取得): CPI 前月比 +0.1% / 前年比 3.4%、コア +0.2% / 2.5%。PPI 前月比 +0.1%、コア +0.2%。小売売上 +0.6%、除く自動車 +0.2%。ミシガン大 54.0。公式スケジュール URL は日付・時刻の確定用で、予想値の出典とは別系統。

決算 IR時刻表

時刻はすべて公式IRの裏取り値で、JST 変換は zoneinfo で検算済み (EDT のため ET+13h)。各社公式が「引け後」「寄り前」としか示していない場合は具体時刻を書かない。株価への影響が大きい順に主要8社を並べ、そのほかの 8/11 FNV、8/12 NBIS、8/13 JD・TPR は末尾の Sources に公式IRを載せた。

ティッカー 日付 (ET) release call / webcast (ET → JST) 公式IR
B (Barrick Mining) 8/10(月) release 6:00 ET → 19:00 JST call 11:00 ET → 8/11(火) 00:00 JST IR
SE (Sea Limited) 8/11(火) BMO・公式時刻未明示 call 7:30 ET → 20:30 JST IR
CRWV (CoreWeave) 8/11(火) AMC・公式時刻未明示 call 17:00 ET → 8/12(水) 06:00 JST IR
SMCI (Super Micro) 8/11(火) AMC・公式時刻未明示 call 17:00 ET → 8/12(水) 06:00 JST IR
CSCO (Cisco、$478.6bn) 8/12(水) AMC・公式時刻未明示 call 16:30 ET → 8/13(木) 05:30 JST IR
COHR (Coherent) 8/12(水) AMC・公式時刻未明示 call 16:30 ET → 8/13(木) 05:30 JST IR
CBRS (Cerebras) 8/12(水) AMC・公式時刻未明示 call 17:00 ET → 8/13(木) 06:00 JST IR
AMAT (Applied Materials、$428.1bn) 8/13(木) AMC・公式時刻未明示 call 16:30 ET → 8/14(金) 05:30 JST IR

BRK.B は 8/8(土) 朝に公式リリース済みで、月曜は発表日ではなく週末に出た内容への反応日になる。四半期で約 $4.5bn の自社株買いが最大の情報 (公式PDF)。SMCI は 7/21 に予備的業績を先出し済みで、Q4 売上はガイダンス下限付近、粗利率 15〜17%、新規受注 $60bn 超と公表済み。本決算の新規情報はガイダンスと受注の質に限られる。


シナリオ別プラン

月曜は指標もイベントもほぼ空白 → 8/11(火) 引け後に AI 高ベータ2社 → 8/12(水) が CPI・10年債入札・CSCO の三重イベント日 → 8/13(木) は PPI・30年債入札・AMAT → 8/14(金) 小売売上という後半集中型。確率は筆者個人の推定値で、3レポートの統合、前週トリガーの進捗、ポジショニング、過去の反応パターンに基づく主観的判断。

前週のテールリスク条件はどこまで進んだか

前週のテールは WTI 93.50 終値上抜け — かつ — 10年債 4.806% 終値上抜け の2脚ANDで、VIX 26超のザラ場プリントは別枠の即時確認扱いだった。WTI は FMP スポット 78.18 / チャート CFD 77.07 (週 -11.20%) で大きく遠のき、10年債は 4.650% (前週 4.750% から -10bp、残り 15.6bp) で遠のき、VIX も週足高値 18.43 / 終値 14.90 と大差。

2脚とも未成立で、いずれも前週より距離が拡大した。ただし WTI の下落は「危機の終息」ではなく「合意の織り込み」であり、決裂した場合は 250万bpd 超の実供給不足を突然再評価することになる点は今週も生きている。今週のテールは下記シナリオ4のとおり再定義した。

Base: 高値圏での消化と緩やかな上昇 — 筆者推定 47%

Uptrend Ratio の18営業日にわたる劣化が構造的に終了し、Breadth 200MA は39営業日連続の上昇で 62.02%。今後10営業日で 200MA が上昇を止めるには生値が 71.6% から 63.5% 未満へ 8.1pt 崩れる必要があり、11〜20営業日目にはこの必要幅が 13.5pt へ広がる。Breadth の悪化は今後4週間、機械的に起こりにくい。一方で週足 +3.58% の直後に同規模の上昇が続く確率は低く、値幅縮小が中心になる。

トリガー: SPX 7,636.4 を終値で維持 + NDX 28,245.3 を終値で維持 + VIX 17超が終値2日連続にならない + 10年債 4.501%〜4.708% のレンジ (終値) + Uptrend Ratio 25% 以上を維持

アクション: 上記モデル配分を据え置き — コア 36% (SPY 21 / QQQ 5 / DIA 10) / 防御 22% (XLV 12 / XLP 10) / テーマ 18% (GLD 13 / XLE 5) / 現金 24%

Risk-On: NDX が史上最高値を奪回し全面加速 — 筆者推定 25%

テクニカル単体の 24% から +1。今週唯一の主要ダイバージェンスである NDX の -3.62% 未達 (奪回には +3.76% 必要) が解消されれば、3指数同時の史上最高値という強い形になる。半導体は前週 -6.63% から今週 +7.05% へ完全反転しており、8/13(木) の AMAT が持続性の試金石。

トリガー (下記のうち2つ以上が終値ベースで成立): NDX 30,839.1 終値上抜け (QQQ 換算 ≈ $750.2) / 10年債 4.501% 終値割れ / Uptrend Ratio 30% 終値上抜け / VIX 14.00 終値割れ / Russell 3,063.9 終値上抜け

単独成立では不十分。とくに10年債 4.501% 割れは前週から持ち越した唯一未達の Base 条件で、この脚が入るかどうかで質が変わる。

カテゴリ 変更
コア 36%→42%。SPY 21→23、QQQ 5→9、DIA 10%維持
防御 22%→20%。XLV 12%維持、XLP 10→8
テーマ 18% 維持。GLD 13%維持 (金利低下は金の追い風のため削減しない)、XLE 5%維持 (合意成立でも下落は既に織り込み済みで限定的なため削減もしない)
現金 24%→20%

合計 42+20+18+20 = 100%。実行タイミングは2条件の確認後、翌営業日以降の寄りで分割執行。

Caution: ギャップ充填と20週線帯への調整 — 筆者推定 19%

テクニカル単体の 21% から -2。4指数が空けた未充填ギャップ4本は下落開始時の初期加速要因で、とくに NDX のギャップ余裕は 25.9pt しかない。銅は水平線 6.7230 を週足高値で +2.13% 上抜けながら上ヒゲが値幅の 66.2% を占めて拒否され、貴金属株は原資産の3倍速で過熱している。素材とテクノロジーの2大リーダーが同時に調整すれば指数の下押しにつながる。引き下げた理由は、20週線帯 (-5.58%) までの調整には通常 Breadth 200MA の失速が先行し、それが今後10営業日は機械的に困難なため。

トリガー (いずれか1つの成立で発動、判定は2系統):

  • 終値2日系: VIX 17超を終値ベースで2日連続 → 2日確認後、翌営業日の寄り
  • 単日確定系: SPX 7,636.4 終値割れ / NDX 28,245.3 終値割れ / 10年債 4.708% 終値上抜け / 30年債 5.30% 終値上抜け / Uptrend Ratio 24% 終値割れかつ10MA 2営業日連続低下 → 確認翌営業日の寄り
カテゴリ 変更
コア 36%→29%。SPY 21→18、QQQ 5→2 (ギャップ余裕が最も薄い NDX から先に落とす)、DIA 10→9
防御 22%→23%。XLV 12→13、XLP 10%維持
テーマ 18%→17%。GLD 13%維持 (株安主導なら実質金利低下が支え、金利主導でも株式ベータが低い)、XLE 5→4
現金 24%→31%

合計 29+23+17+31 = 100%。

Tail Risk: 20週線割れとボラティリティ・ショック — 筆者推定 9%

前週ブログ比では 10%→9% の -1、テクニカル単体の 9% に対しては据え置き。発生確率の低下と増幅要因の強化が相殺してほぼ横ばいという判断になる。増幅要因は3つ — ボラの極端な圧縮 (VIX 14.90 は6ヶ月最安終値で10日実現ボラ 16.09% を下回る) でショック時のボラ再評価幅が大きいこと、信用取引残高 1.502兆ドルで過去最高・前年比 +51.5%で強制決済リスクが拡大しうる水準にあること (実際の決済規模は担保構成と価格経路に依存するため残高から一意には導けない)、未充填ギャップ4本。発現経路は2つで、(a) CPI 上振れ → 30年債 5.30% 突破 → グロース株の割引率上昇、(b) ホルムズ交渉決裂 → WTI 急騰 → ヘッドラインインフレ再加速。

トリガー (2脚のAND、片脚のみでは成立しない):

SPX 7,325 の20週線帯を終値割れ (目視概算のため 7,300 割れで確定と判断) — かつVIX 23超を終値ベースで2日連続
VIX 26.00 超のザラ場プリントは、上記に関わらず即時確認として扱う。
経路の識別: 銅 6.1615 終値割れなら (a) 需要減退経路、WTI 82.87 終値上抜けなら (b) 供給ショック経路。

アクション (テールリスク時の防御配分):

  • (a) 需要減退・金利経路: コア 18% (SPY 12 / QQQ 0 / DIA 6) / 防御 23% (XLV 13 / XLP 10) / テーマ 16% (GLD 14 / XLE 2) / 現金 43%。合計 18+23+16+43 = 100%。VIX 23超が終値2日連続で続く局面では XLE も株式ベータとして下げるため 5%→2% へ削減する
  • (b) 供給ショック経路 (WTI 82.87 終値上抜けを伴う): XLE は 5% 据え置きとし、その分を現金で調整 — コア 18% / 防御 23% / テーマ 19% (GLD 14 / XLE 5) / 現金 40%。合計 18+23+19+40 = 100%
  • 実行タイミングは2脚の成立を終値で確認後、翌営業日の寄りで分割執行。VIX 26超のザラ場プリント時は、2脚の確認を待たずザラ場でのリスク削減を優先検討する。なおこのシナリオの発動条件はフェーズ判定とは独立で、SPX 7,325 割れは Stress 引き下げ条件の 7,232.1 より浅いため、フェーズは Base のままでもモデルが防御配分に入る状態が起こりうる
  • TLT $82.76 は (a) 経路のヘッジには使えない。30年債 5.190% の上昇が起点である以上、長期債は価格下落側に立つ。主ヘッジは現金/短期債 (BIL $91.48) 40〜43% + XLV 13% + GLD 14% で表現する

確率合計: 47% + 25% + 19% + 9% = 100%

前週ブログ比: Base 42→47 / Risk-On 18→25 / 警戒 30→19 / Tail 10→9。本文の「引き上げ」「引き下げ」は、今週のテクニカル単体推定 46/24/21/9 に対する統合時の改訂を指す。


マーケット状況

指標 現在値 判断
VIX 14.90 機械的にはリスクオン、文脈的には保険の投げ売り。直近126営業日 (約6ヶ月) の最安終値で、10日実現ボラ 16.09% を 1.19pt 下回る。ただし VIX は30日先の予想ボラ、実現ボラは過去10日の後ろ向き計測で期間も向きも異なるため、ボラ圧縮を示す参考シグナルとして扱う。17 まで +14.1%、26 まで +74.5%。節目は今週の警戒 17 / 標準 20 / 23 / 26
10Y / 30Y 利回り 4.650% / 5.190% 今週も唯一の未達条件。極限ライン 4.60% を +5.0bp 上回ったまま。週足は下ヒゲが値幅の 48.2% を占め、週内安値 4.594% で一瞬だけ割ったが終値で戻された。4.501% 割れでリスクオン前進、4.708% 上抜けで警戒。10Y-2Y +46bp、10Y-3M +78bp (前週 +92bp から 14bp フラット化)。節目は 4.11 / 4.36 / 4.50 / 4.60%
Breadth (200MA) 62.02% Healthy 維持、39営業日連続上昇。今後10営業日で窓から抜ける値の平均 63.52% に対し生値 71.6% で、上昇停止までの緩衝は +8.08pt、11〜20営業日目は +13.50pt へ拡大。200MA の失速を待つ戦術は今後4週間トリガーにならない。節目は 60%+ / 50% / 40%-
Breadth (8MA) 70.63% 2026年 YTD の最高値で、買われ過ぎ 73% まで 2.37pt。ただし 8MA を 73% に乗せるには生値 約89.6% が必要で、2026年の生値最高は 72.4% (8/4)。来週中の到達は想定不要。200MA との差は +8.61pt へ拡大 (前週 +7.18pt)。節目は 73 / 60 / 40 / 23
Uptrend Ratio 27.13% GREEN 先行指標で、底打ち反転を確認。2,897銘柄中786銘柄 (7/31 の600銘柄から +186銘柄、+31.0%)、10MA 24.12% が4データ点連続で上昇し、傾きも加速している。ただし水準は2026年 YTD の 52.3パーセンタイルで中立帯の下端 — 「反転の確認」であって「強気水準への到達」ではない。節目は 40%+ / 25% / 15%-
S&P 500 7,757.64 (週 +3.58%) 史上最高値更新。週初 +0.61% のギャップアップを週内で一度も埋めず、終値は値幅の上位 85.7%、下ヒゲは 2.1% のみ。水平線 7,636.4 を +1.59% 上抜け確定。唯一の留保はブレイク週の出来高が過去ピークを下回る点 (目視判断)
Nasdaq 100 29,722.30 (週 +5.12%) 4指数で最大の上昇率だが、史上最高値 30,839.1 を -3.62% 下回ったままで今週唯一の主要ダイバージェンス。水平線 28,245.3 を +5.23% 回復し、20週線 目視概算 28,200 と合流サポート帯を形成。ただしギャップ余裕は 25.9pt のみで4指数中もっとも脆弱
Dow / Russell (IWM) DJI 54,036.93 (週 +2.96%) / IWM $301.56 Dow は史上最高値を更新したが上ヒゲが値幅の 34.4% で4指数中最大。Russell (CFD) は +3.83% で S&P を上回り、前週の「狭いラリー」判断を覆した最重要の証拠。ただし水平線 3,063.9 は未突破
金 (GC) / GLD GC $4,399.70 (週 +7.13%) / GLD $398.47 終値が週の値幅の上位 90.9% と全チャートで最強の引け位置。10週線・20週線を回復し、50週線 目視概算 4,420 の直下で停止。4,360〜4,432 は20週線・水平線・50週線が重なる合流レジスタンス帯で、判定はちょうど途中
WTI 原油 / 銅 (HG) WTI チャート CFD 77.07 / FMP スポット $78.18 / HG $6.59 (週 +1.94%) WTI は -7.71% の下方ギャップが未充填で、週足安値 74.24 が200週線 目視概算 74.2 で反発。銅は水平線 6.7230 を上ヒゲ 66.2% で拒否され、株式の全面高と方向性が食い違う唯一の商品。銅 6.1615 割れが「原油安=ディスインフレ」解釈の検証点

データ時点: 価格・VIX・金利は 8/7(金) 終値 (FMP API)、Breadth 200MA/8MA は 8/6 CSV、Uptrend Ratio は 8/7 CSV。両CSVとも毎営業日更新で、lag は 1-2営業日。


コモディティ・セクター戦術

資産 現在値 (8/7終値) 方針 コメント
金先物 (GC) / GLD GC $4,399.70 / GLD $398.47 12%→13% (+1%、月曜寄り) 前週の「金はヘッジとして機能していない」という判断を修正する。名目金利の低下 (10年債 -10bp・30年債 -8bp) に加え、10年 TIPS 実質利回りが 2.47% → 2.40% (-7bp)、30年が 3.03% → 2.96% (-7bp) と実質側も低下した (財務省 実質利回りカーブ、7/31→8/7)。週足は終値が値幅の上位 90.9%。ただし銀鉱株 +26.48%・金鉱株 +21.03% は原資産 +7.13% の約3倍で、通常のマイニング・レバレッジ (1.5〜2倍) を超える過熱。原資産 ETF と鉱山株を同一のリスクとして扱わない — 原資産が GC 4,415.0 を抜けられず反落すれば、鉱山株の下落は3倍規模になりうる
エネルギー (XLE) XLE $57.50 (WTI $78.18 / CFD 77.07) 5%維持 (新規執行なし) 買われ過ぎは解消したが解消の仕方が反落で、Energy の Uptrend は10MA 42.82% に対し現在 25.47%、傾きは全セクター最悪。一方でホルムズ海峡は開戦以来 Day 162、通航 8隻/日 (戦前 約130隻)、イラクは 250〜300万bpd が消失、ロシアは精製能力の 42.7% が停止。それでも $78 なのは市場が再開による供給復帰を織り込んでいるためで、合意成立なら下落は限定的、決裂なら実供給不足を突然再評価する上方非対称になる
銅先物 (HG) HG $6.59 (週 +1.94%) 新規は見送り 週足は陽線ながら上ヒゲが値幅の 66.2% で、水平線 6.7230 を明確に拒否。一方で Copper 株 +10.57%、Aluminum +11.30%、Metal Fabrication +11.77% と株側が原資産を大きく先行している。貴金属テーマの資金が金属セクター全体へ無差別に流入した可能性が高く、原資産が追随しなければ株側が調整する
ウラン (URA) / 電力 URA $44.91 (週 +14.95%) 回避継続 (保有ゼロ) Uranium は1週 +13.72% で全体5位、Coking Coal +13.79%・Solar +12.92% と合わせ「炭化水素は売られ、電力・原子力・太陽光は買われた」という明確なテーマ分岐。ただし URA の週足チャートが未提供で支持・抵抗を提示できず、Utilities は Uptrend 3.70% で売られ過ぎ・下降トレンド、30年債 5.190% の高止まりが構造的な重し。トリガーを引けない対象には新規を置かない

 

兼業運用ガイド

朝チェック (5分)

  • 月曜は空白日: 8/10 は指標も Fed イベントもない。動くのは BRK.B の週末公表への反応、Barrick、ホルムズ関連ヘッドラインのみ。8/9(日) 未明のジザン製油所への再ドローン攻撃は単独で原油 $1〜3/bbl 想定だが、寄りのギャップ要因になりうる
  • 10年債: 4.650%。4.501% 割れでリスクオン前進 / 4.708% 終値上抜けで警戒。30年債 5.30% は確認の当て木
  • VIX: 17未満=現行維持 / 17超を終値2日連続で警戒 / 23超を終値2日連続で Stress / 26超はザラ場で即時
  • S&P / Nasdaq: SPX 7,636.4 を維持できるか / NDX 28,245.3 を維持できるか、30,839.1 を奪回するか
  • Uptrend Ratio CSV (URL): 25% 維持なら反転継続。24% 割れ + 10MA 2営業日連続低下なら5度目の失敗

夜・早朝チェック (JST基準)

現在は EDT (夏時間)、ET+13h = JST。決算時刻は公式IRの裏取り値。

  • 8/12(水) 02:00: 3年債入札のテールの有無を確認 → 水曜以降の入札2本を読むための当て木にする
  • 8/12(水) 06:00: CRWV と SMCI が同時刻 call。先週は AMD・SanDisk・WDC の3社が予想を上回りながら決算直後に売られた (週足では AMD +1.51%、WDC -20.29%、SNDK -0.22%)。ハードルは「コンセンサス比」ではなく「株価に織り込まれた期待比」で見る
  • 8/12(水) 21:30: CPI。コア前月比 +0.4% 以上 or ヘッドライン前年比 3.7% 以上なら10年債 +10〜15bp・30年債 5.30% 超え。コア +0.1% 以下 or コア前年比 2.4% 以下なら10年債 4.55% 割れ
  • 8/13(木) 02:00: 10年債入札。CPI の4時間半後という配置で、上振れ後の入札不調が今週最悪の連鎖になる
  • 8/13(木) 05:30: CSCO の call。時価総額 $478.6bn で今週最大、AI 需要がネットワーク機器という古い産業まで届いているかの直接検証。同時刻に Coherent、30分後に Cerebras が続く
  • 8/13(木) 21:30: PPI で CPI の追認か否認かを確認。今週は Fed 理事の講演がなく、地区連銀総裁も公式で裏取りできたものがないため、金利は指標と入札だけで動く
  • 8/14(金) 02:00 → 05:30: 30年債入札 → AMAT の call。入札はテール2bp 以上・間接落札 60% 割れなら 30年債 5.30% 突破、AMAT は半導体製造装置の受注が AI設備投資の1〜2年先行指標で、WFE 見通しが今の相場の持続性を測る最も客観的な手がかりになる

今週の注意点

  • 上昇の過半は 8/4(火) の1日で作られた: ベッセント財務長官がホルムズ再開合意の近接を示唆した局面で Dow は 900ドル超上昇した。つまり地政学プレミアムの剥落は既に相当程度織り込まれており、合意発表でも上値は限定的、決裂した場合の下値リスクの方が非対称に大きい
  • 「週足 +6%」ではない: 8/3〜8/7 の取引週は SPX +3.58%。+5.75% は 7/30〜8/4 の4営業日の数字で、期間の取り方が違う
  • 雇用統計は利下げ期待ではなく「利上げ期待の剥落」で買われた: NFP -23千人、過去2ヶ月合計 -146千人の下方修正で9月据え置き確率は 45%→60% へ。ただし市場は10月利上げ 55%・12月利上げ約75% (CME FedWatch、8/7) を依然織り込んでおり、7/28-29 FOMC で3総裁が据え置き決定に反対し 25bp 利上げを支持した構図は生きている。CPI 上振れならこの経路を逆流する

リスク管理

ポジションサイズ: リスク資産 76%、現金 24% (前週 67/33 から +9pt)。許容レンジ 73〜78% の中位で、上限 78% を取らない理由は10年債が極限圏・Uptrend Ratio が中立帯下端・ボラが極端に圧縮しているの3点。
ヘッジ: 現金/短期債 (BIL $91.48) 24% + XLV 12% / XLP 10% + GLD 13% (10年 TIPS 実質 2.40% への低下で機能回復) + XLE 5% (供給ショック観測枠)。
個別銘柄: ATR 1.6倍で損切り。8/11(火) の AI 高ベータ2社、8/12(水) の CSCO、8/13(木) の AMAT を保有する場合は ATR 1.2倍へ縮小し、時間外と寄りギャップを確認してから判断する。

今週の具体的リスク

リスク 想定インパクト
CPI 上振れ → 入札不調の連鎖 (警戒19%内) コア前月比 +0.4% 以上なら10年債 4.75% 接近・30年債 5.30% 超え。7/29 FOMC 直後の急落の再演リスク。根拠は6月ヘッドライン -0.4% がエネルギー -5.7% 主因で持続しない性質であること、7月の WTI が月間を通じ高止まりしたこと、10年債入札が CPI の4時間半後という配置であること
AI 決算群の「良い数字でも売られる」パターン (警戒19%内) 適用ルールは「資本支出は、それが生む売上の加速が目に見える時だけ許される」。個別 -8〜15% は指数が吸収できても、SOX -5〜7% まで行くと NDX のギャップ 25.9pt が埋まる。直近3社連続で予想超過にもかかわらず下落、Meta は資本支出ガイダンス引き上げで約 -8%、Microsoft は資本支出が懸念以下で +15.5%
ホルムズ合意の決裂 (テール枠9%内) 8/9(日) にフーシ派がジザン製油所へ再攻撃、Araghchi 外相が米国からの補償を条件として明言、通航料でイラン 5〜7%・オマーン 3%・米国ゼロと主張が対立。交渉進展中にサウジが叩かれ続けている事実は、イランが代理勢力を制御していない、あるいは制御する意思がないことを示し、合意の履行可能性への直接的な疑義になる

分岐確率は筆者推定。報道は事実情報の出典であり、確率の根拠ではない: Al Jazeera (8/9) / Washington Post (8/6)

上級者向けオプション補足

オプションは補助的なヘッジで、基本は現金 24% + XLV 12% + XLP 10% + GLD 13% の ETF ヘッジを優先する。目的はポートフォリオ全体のイベントヘッジ。今週は月次満期がない — 株式・ETF の8月標準月次は 8/21(金) 満期、VIX の8月標準月次は 8/19(水) 満期VIX オプションは満期日朝の AM 清算で、最終取引日は満期前営業日 (8/19物は 8/18(火))。IV は執行前に必ず最新値を再確認したい。

対象 目的
QQQ プット $690 ストライク (現値 $723.03-4.6% OTM、8/21(金) 満期)。深めは $680 (-6.0% OTM、8/21満期) CPI と AI 決算群の三連発に対するヘッジ
SPY プット $740 ストライク (現値 $773.26-4.3% OTM、8/21(金) 満期)。深めは $730 (-5.6% OTM、8/21満期) CPI と入札3本のイベント保険
VIX コール 20 ストライク (現値 14.90、+34.2% OTM、8/19(水) 満期、最終取引日 8/18(火) のため 8/12 CPI も 8/13 PPI もカバー可) 急変時の保険。ただし本記事は実際のプレミアム・IV・VIX 先物水準を取得していないため割安と断定はできない。+34.2% OTM と深いこととあわせサイズは最小限にし、執行前に必ず板と IV を確認したい
GLD コール $415 ストライク (現値 $398.47+4.1% OTM、8/21(金) 満期) ホルムズ決裂時のテールヘッジ。鉱山株ではなく原資産 ETF のオプションで表現するのが今週の要点

 

まとめ

今週のテーマは「方向は転換した、水準はまだ強くない」。前週ブログが書面化した Base 移行条件は4つ中3つが成立し、未成立は10年債 4.501% 割れだけになった。とくに Uptrend Ratio は10日移動平均と傾きが同時に転換しており、7月に4度あった底練り失敗ではいずれも生値が戻っても10MA は一度も上昇しなかった。この構造的な違いが、モデルのリスク資産を 67% → 76% へ引き上げる根拠になる。

一方でリスクオンには進めない。10年債 4.650% は極限ライン 4.60% すら上回り、Uptrend Ratio 27.13% は中立帯の下端、VIX 14.90 は6ヶ月最安終値で10日実現ボラを下回っている。最優先の行動は、8/12(水) 21:30 JST の CPI とその4時間半後の10年債入札で、10年債が 4.501% と 4.708% のどちらへ抜けるかを見極めること。ボラがここまで圧縮した週は多くない。上がったから守りを外すのではなく、ヘッジ枠を確保したまま攻めるのが今週の設計思想になる。


免責: 本記事は情報提供を目的とした モデル配分例・分析 であり、個別投資助言ではありません。本文中の「月曜寄り」「段階的執行」「水曜 CPI 後」等の表現は モデルポートフォリオ上の想定執行 であり、読者個別への執行指示ではありません。実際の投資判断・ロット決定は、各自のリスク許容度、ポートフォリオ事情、税務状況を踏まえてご自身でご判断ください。必要に応じて 資格あるファイナンシャル・アドバイザー への相談を推奨します。シナリオ確率は筆者個人の推定値 であり、市場コンセンサスや報道機関の予測ではありません。


Sources

公式スケジュール (日付・時刻の確定用)

決算 IR (release/call 分離、すべて公式IRドメイン)

市場コンセンサス・評価の出典

報道ソース (事実報道、確率・分析は筆者推定)

データソース (価格・CSV・オプションカレンダー)

  • 価格・VIX・金利: 8/7 終値 FMP API — SPX 7,757.64 / NDX 29,722.30 / DJI 54,036.93 / SPY $773.26 / QQQ $723.03 / DIA $539.62 / IWM $301.56 / VIX 14.90 / GLD $398.47 / GC $4,399.70 (GC/GLD 11.04倍) / TLT $82.76 / BIL $91.48 / XLE $57.50 / XLP $85.12 / XLV $165.68 / URA $44.91 / WTI $78.18 (スポット/CFD) / 銅 $6.59 / 10Y 4.650% / 30Y 5.190% / 2Y 4.190% / 3M 3.870%
  • Breadth (200MA 62.02% / 8MA 70.63% / 生値 71.6%): 8/6 CSV Market Breadth CSV
  • Uptrend Ratio (27.13% GREEN / 10MA 24.12% / 2,897銘柄中786銘柄): 8/7 CSV Uptrend Ratio CSV
  • セクター内部 (Healthcare 30.97% / Energy 25.47% / Utilities 3.70%): Sector Summary CSV
  • Breadth / Uptrend の両CSVは毎営業日更新で、lag は 1-2営業日
  • オプションカレンダー (祝日シフト確認): Cboe 2026 Options Calendar PDF — Equity/ETF は 8/21(金) 標準月次 / Macroption VIX Expiration — VIX は 8/19(水) 標準月次 / Cboe VIX オプション仕様 — AM清算・最終取引日は満期前営業日

シナリオ確率は筆者推定。報道ソースは事実確認用であり、確率予測の出典ではありません。

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