【米国株】2024-02-05週の振り返りと今週の戦略（監視銘柄）

先週の米国相場は年初からの強い動きを継続し、半導体、ソフトウェア等のハイテク銘柄を中心に上昇を続けています。一方でダウは上昇の勢いが衰えてきています。

先週の指数の動きで特徴的だったのは、年初から弱い値動きが続いていた小型株にも買い手が戻ってきたことです。強い上昇を続けてきた大型株の比重が高くなった状態から小型株に資金を移す動きが出てきているのかもしれません。

金利は緩やかな上昇を続けており、コモディティでは天然ガスと銅の下落が目立っています。

今週も中小型の成長銘柄を中心に多くの銘柄の決算発表が予定されています。今週も好決算を発表して力強く上昇する銘柄を追いかけていきたいと思います。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り
今週の戦略

先週の振り返り

相場環境

米国債10年物の利回りは+3.80%の上昇でした。年初からの緩やかな上昇トレンドを継続しています。

VIXは-6.65%と大きく下落し、12〜14のレンジに戻っています。

ナスダックの分析

ナスダックの月足チャートです。2月も強い動きが続いており、月間の騰落率は+4.63%に達しています。少し今月の上昇のペースが早いため、2月の後半は短期的な下落に注意したいと思います。

ナスダックの週足チャートです。先週は+2.06%の上昇でした。年初から5週連続の上昇となっています。

ナスダックの高値–安値銘柄数は再度上昇に転じています。2024年の相場は高値–安値銘柄数がマイナス圏に入ってもすぐにプラス圏に戻る強気相場に見られる動きとなっています。

ダウの分析

ダウの月足チャートです。2月の上げ幅は1.21%となっています。やや上昇の勢いがなくなりつつあるように見えます。

ダウの週足チャートです。先週は-0.01%と横ばいの動きでした。

S&P500の分析

S&P500の月足チャートです。ナスダックと同様に強い動きが続いています。2月の上げ幅は3.64%に達しています。

S&P500の週足チャートです。先週は+1.49%の上昇でした。ナスダックと同様に年初から5週連続で上昇しています。

ラッセル2000の分析

ラッセル2000の月足チャートです。2月は今のところ上昇しており、上げ幅は+3.02%となっています。抵抗線のある2027付近に近づいています。

ラッセル2000の週足チャートです。年初から弱い動きが続いてきましたが、先週は+2.62%と強い反発が見られました。下ヒゲをつけた強い陽線となっており、上目線で推移しそうなチャートとなっています。

コモディティ先物の分析

原油は+5.86%と前週の下落から反発してきました。緩やかな上昇の傾向は見られますが、明確なトレンドは出ておらず、レンジの動きになっています。

天然ガスは-11.16%と大きく下落し、2023年4月の安値を割り込んで明確に下落トレンドを開始しており、何か大きなイベントがなければ下目線で推移しそうです。

金は-0.73%の下落でした。金利の上昇に対して下落しており、セオリー通りの逆相関の動きとなっています。

銅は-3.66%と大きく下落しました。2023年10月から始まった緩やかな上昇トレンドを下にブレイクし、高値も切り下げており、下目線で推移しそうなチャートとなっています。

セクター分析

先週の相場は情報技術、一般消費財、通信サービスが上昇を牽引しました。弱い動きだったのは、公益事業、ディフェンシブでした。

業種別に見ると、力強く上昇したのは、ソーラー、半導体、半導体装置、トラックでした。一方で、弱い動きとなったのは、放送、ウラン、石炭、アルミ、銅、金、農産物でした。金属素材銘柄の下落が目立ちます。

個別銘柄の動向

先週は半導体銘柄全般（NVDA、TSM、ARM、ASML、AMAT）、中小型のソフトウェア銘柄（PLTR、NET、PANW、SHOP、SNOW）、バイオ（NVO、FDMT、MOR）に特に強い動きが見られました。自動車銘柄（TM、STLA、TSLA）も全体的に上昇しています。その他、好決算を発表したDIS、LLYが上昇しています。