【米国株】先週の振り返りと2022-04-04の戦略

週間振り返り

先週の振り返り

相場環境の分析

米国債の2年物の金利が上昇した一方で長期の金利が下落したことで、景気後退のシグナルとされる10年と2年の金利差がマイナス圏に入りました。すぐに景気後退が始まるわけではありませんが、今後半年から2年以内に景気が後退する可能性が高くなってきたと言えます。

先週の株価指数を見てみるとNASDAQDOWS&P500共に3/15から開始した急上昇から一旦調整期間に入り直近の高値から2%前後下落したところです。今週はこのままさらに調整が進むか、反転して上昇するかに注目です。VIX20以下にとどまっており比較的落ち着いている状況です。

トラック物流、鉄道、医薬品小売、半導体、高級品などの一部のセクターについては週後半に激しく売り込まれる動きが出ているので注意が必要です。

バイデン政権による石油備蓄を18000万バレルを放出するとの報道を受けて原油価格は一週間で11.8%下落し$100を下回りました。金曜から週末にかけてアメリカのガソリン価格も少しずつ下がってきました。アルミの価格も原油の動きと連動して下がっています。ウクライナ紛争を受けて上昇を続けてきた小麦の価格も下落傾向となっています。

一方、天然ガス、石炭については価格の上昇が続いています。天然ガスについては欧州がロシア産の輸入を減らしていく、もしくは停止していく流れが変わらない限り、中期的には今後も上昇が続く可能性が高いです。原子力や再生エネルギーなどの天然ガスに代わる発電が安定して増加していけば天然ガス価格は下がっていくと予想しますが、価格が下落に転じるまでには時間がかかるものと思われます。また、火力発電の原料ととして利用される天然ガスの価格が高止まりする場合、石炭の価格も下がりにくい状況が続くと思います。

セクター分析

先週はこれまでとセクターの動向が変化してきています。公共事業は2週連続で上昇しました。新しい動きとして、不動産、ディフェンシブ、ヘルスケアが上昇しています。エネルギー、産業、金融が下落しています。エネルギーセクターの下落は石油価格の下落に伴うもの、金融に関しては長期金利の下落による影響と思われます。産業は後述する特定の業種が大きく下げた影響を受けています。

業種別に見てみると、ヘルスケア情報サービス、公共事業(水、電気、ガス)、不動産REIT、旅行サービス、自動車が上昇しています。

大きく下落している業種は、トラック、物流、医薬品小売、電子部品流通、高級品、鉄道、農業素材、半導体です。特に、トラック、物流、鉄道についてはセクター内のほとんど銘柄が一律して大きく下落する動きとなっており、注意が必要です。

ETF動向分析

ETFで傾向を見てみるとセクターと業種の動向と一致する傾向が見られ、不動産(VNQ IYR)、ヘルスケア(XBI IBB)、公共事業(XLU)が上昇しています。国別で見るとブラジル(EWZ)、メキシコ(EWW)、中国(FXI)、トルコ(TRU)が良いパフォーマンスとなっています。下落している銘柄は金融、情報技術、石油、金、銀です。

個別銘柄

先週に上昇した銘柄は以下の通りです。TSLAが2週連続で大きく上昇し過去1ヶ月で29%の上昇となっています。バイデン政権によるEV電池資源を確保するための国防生産法の報道を受けてリチウム関連の銘柄(LITM LAC SLI SQMが大きく上昇しています。卵の生産を行なっているCa-Main(CALM)が決算発表前から大きく上昇し、過去1ヶ月で31.6%の上昇となっています。

  • 自動車・・・TSLA NIO XPEV
  • ソフトウェア・・・MDB AFRM TOST OKTA FIVN ZS TTD SNOW TEAM
  • 情報サービス・・・SWCH FLYW EPAM FIS
  • ヘルスケア情報サービス・・・TXG TDOC GDRX VEEV DOCS
  • 旅行サービス・・・CCL RCL NCLH
  • ディスカウントストア・・・WMT BJ COST
  • スタッフ・・・ADP PAYX
  • 不動産・・・CCI EQIX AMT CXW REXR EXR MMI ARE PLD LAND
  • 公共事業・・・EBR EXC AES NFE LFG CEG SBS VWTR CWCO
  • その他金属・・・BHP VALE TECK SLI LITM LAC SQM
  • バイオ製薬・・・MRNA BNTX SGEN VRTX CERE APLS ARGX SGEN
  • 医療機器・・・SWAV INSP EW PODD PEN
  • クレジット・・・V MA UPST
  • 石油精製・マーケティング・・・PBF VLO
  • 航空・・・AAL UAL RYAAY
  • パッケージ食品・・・LW BRCC FRPT TWNK
  • 農産物・・・CALM IBA

大きく下落した銘柄は以下の通りです。トラック物流のODFL、JBHT、コンピューターのDELL、HPQは10%超の下落となっています。

  • 半導体・・・AMD QCOM INTC
  • 半導体装置・・・AMAT LRCX
  • コンピュータ・・・DELL HPQ
  • 銀行・・・BAC WFC JPM C
  • 鉄道・・・UNP CSX CP
  • トラック・・・ODFL TFII
  • 統合物流・・・UPS JBHT
  • 石油・・・COP FANG BKR SLB
  • 高級品・・・TPR SIG

以下の先々週のマップと比較すると、一週間毎に上下するセクターが激しく入れ替わっていますが、2週間続けて上昇している銘柄は、自動車、公共事業、金属素材、化学素材のセクターに見られます。

2週間続伸している銘柄・・・TSLA AEP SO BHP RIO VALE LAC NEM LTHM

先週の決算発表まとめ

先週決算を発表した銘柄の週間パフォーマンスは以下の通りです。決算にポジティブなサプライズがあったLULUPAYXは大きく上昇しました。決算およびガイダンスが悪化したRHCHWYが大きく売られました。

  • LULU 売上 EPS ガイダンス ⬆️+14.42%
  • BNTX  売上 EPS ガイダンス ⬆️+10.97%
  • PAYX  売上 EPS ガイダンス ⬆️+7.89%
  • BRZE 売上 EPS ガイダンス ⬆️+2.17%
  • IONQ 売上 EPS ガイダンス ⬇️-1.37%
  • MU  売上 EPS ガイダンス ⬇️-2.46%
  • RH 売上 EPS ガイダンス ⬇️-8.93%
  • CHWY 売上 EPS ⬇️-10.56%
  • CNXC  売上 EPS ガイダンス ⬇️-16.11%

先週のトレード振り返り

先週はポジションの整理を進めました。含み益がある程度確保できた銘柄は一部を売却し、想定通りに上昇トレンドに入らなかった銘柄を損切りしました。

PANW

NASDAQの調整が始まったタイミングで一部利確し+12.93%

MUSA

前回の高値に達したところで一部利確し+8.55%

JXN

損切り -4.7%損切りタイミングが遅い。早めに損切りするよう改善。

WSC

損切り -1.8%。エントリータイミング失敗。相場全体が一時的な調整を開始した日のギャップアップでエントリーしてしまっている。

TECK

損切り-3.4%20日移動平均線で下落から反発しており再度エントリーしても良いチャート。

CVS

損切り-2.3%出来高の増加を伴って3日連続して下落。

現在の保有銘柄

先週は新高値をブレイクしてきたREGNを新規に購入しました。現在のポジションの中で良い形で上昇しているのはVRTXSWCHです。ディフェンシブ銘柄のCOSTDLTRは大きな下落もなく安定して上昇しています。これらの銘柄はこのまま上昇トレンドが続く限り利を伸ばしていきます。

  • VRTX・・・バイオ製薬。先週から保有継続。
  • SWCH・・・データセンター。先週から保有継続。
  • COST・・・ディスカウントストア。先週から保有継続
  • PANW・・・ネットワーク・セキュリティ。先週から保有継続
  • MUSA・・・ガソリンスタンド・コンビニ。先週から保有継続
  • DLTR・・・ディスカウントストア。先週から保有継続
  • REGN・・・バイオ製薬。新規エントリー。

今週の戦略

今週は4/6 2:00pm EST(日本時間4/7 午前3時)FOMCの議事録が公開されます。QTに関する議論がどこまで具体的に進んでいるのかによって4/7以降の株価に影響すると思われますので注意が必要です。4/6までに少し現金保有率を高めて、4/7以降の値動きを見て再度エントリーするか判断していきたいと思います。週末にロシアとウクライナの停戦協議にも歩み寄りが見られるニュースが出てきていますので、今週、具体的な進展があるかを確認したいと思います。

今週も引き続き上昇トレンドにあるセクターの銘柄、高値を更新している銘柄を監視しながらエントリーのタイミングを探っていきたいと思います。

注目セクター

  • 公共事業
  • 天然ガス
  • 化学素材
  • その他金属素材
  • エンジニアリング・建築
  • 不動産、海運

監視銘柄

  • NFE・・・公共事業(天然ガス)
  • LFG・・・公共事業(再生エネルギー)
  • AR・・・石油ガス 開発・生産(天然ガス)
  • MPC・・・石油ガス 精製・マーケティング
  • SQM・・・化学素材(リチウム、肥料)
  • WLK・・・化学素材(石油化学製品、ポリマー)
  • TECK・・・石炭、鉛、その他金属
  • MP・・・その他金属(レアアース)
  • PWR・・・エンジニアリング・建築
  • AQUA・・・環境サービス
  • REXR・・・REIT(産業)
  • IRT・・・REIT(住宅)
  • DAC・・・海運(コンテナ船)
  • SBLK・・・海運(ばら積み船)
  • FLNG・・・海運(LNG輸送船)
  • TENB・・・ITセキュリティ
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