【米国株】2024-11-11週の振り返りと今週の戦略(監視銘柄)

週間振り返り

先週の米国相場は長期金利が上昇し、株価指数は軒並み下落しました。株式相場全体としては長期の上昇トレンドは崩れていませんが、短期的には売りが優勢な状況となっています。原油、金、銅などの金属素材にも大きな下落が見られます。

11月の初旬に大統領選挙の結果を受けて株価指数の急激な上昇がありましたので、その反動で一時的に下落しているものと思われます。ただし、今週もまだ下落が続く可能性もありますので、長期金利と注目銘柄の決算後の動きを注意して観察しながらトレードの機会を探していきたいと思います。

今週は、NVDA、WMTなどの注目の銘柄の決算が予定されています。

それでは、チャートを確認しながら、先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り

相場環境

米国債10年物の利回りは+3.09%上昇しました。9月から始まった上昇トレンドを継続しています。4.5%付近にある抵抗線を上抜けるかどうかが今後の動向を探る上でポイントになりそうです。

VIXは+8.04%の上昇でした。前週の大幅な下落から少し反発してきています。ここからさらに上昇が継続する場合は注意が必要です。

上昇トレンドの銘柄数の比率は40%を超えていたところから急落して30%付近を推移しています。先週は売り手が優勢な状況でした。今後の数週間で反発が見られるかどうかで年末までのトレンドが見えてきそうです。

ナスダックの分析

ナスダックの月足チャートです。11月の騰落率は+2.48%となっています。月初の急上昇から一旦下落してきている状態です。

ナスダックの週足チャートです。先週は-3.38%の下落でした。11月初旬の上昇の半分を割り込むところまで下落しています。7月の高値をあっさり割り込んでおり、まだ強い買い手が現れる様子は見られません。

ナスダックの高値-安値銘柄数は一週間で一気にマイナス圏まで下落しました。まだ下落が止まる明確な兆候は見られません。このチャートが反発してプラス圏内に戻るまでは楽観視できない状況です。

ダウの分析

ダウの月足チャートです。11月の騰落率は+3.96%となっています。ナスダックと比較すると上昇の勢いを維持しています。

ダウの週足チャートです。先週は-1.30%の下落でした。前週の急上昇の3分の1程度まで下げています。

S&P500の分析

S&P500の月足チャートです。11月の騰落率は+2.98%となっています。

S&P500の週足チャートです。先週は-2.05%の下落でした。前週の強い上昇の半分程度のところまで戻しています。

ラッセル2000の分析

ラッセル2000の月足チャートです。11月の騰落率は+5.15%まで戻しています。2285付近のサポートラインまで下げてきています。

ラッセル2000の週足チャートです。先週は-3.98%の下落でした。今週は2285付近のサポートラインでどのような反応をするかを注意深く観察したいと思います。このラインを割り込んで下落していく場合は、しばらく下落が続く可能性が高まります。

コモディティ先物の分析

原油は-4.94%の下落でした。10月から短期の下落トレンドに入っています。長い目線で見ると2023年10月から高値の切り下げが続いています。66付近のサポートラインで反発が見られるかに注目したいと思います。

天然ガスは+5.77%の上昇でした。先週は一旦上昇した後に下落して上ヒゲをつけています。3.025付近の抵抗線を明確に上抜けられれば上昇していく確率が高まりそうです。

金は-4.63%の大きな下落でした。20EMAを割り込み、2570付近のサポートラインに触れたところで小さく反発しています。このまま下落していくかどうかは分かりませんが、短期的には弱気な値動きのチャートとなっています。

銅は-5.61%の大きな下落でした。9月後半から始まった短期の下落トレンドを継続しています。3.96付近のサポートラインで反発が見られるかが今後の動向を見定めるポイントになりそうです。

セクター分析

先週は金融、エネルギー以外のセクターは下落しました。特にヘルスケアと素材が大きく下落しています。過去1ヶ月間のパフォーマンスでは一般消費財、通信サービス、金融が強く、ヘルスケア、素材が弱いです。

業種別のパフォーマンスでは、高級品、エンターテイメント、農産物が強くバイオテクノロジー、住宅ローン、金、医療情報が弱いです。

個別銘柄の動向

先週は半導体(TSM、AVGO)、製薬(LLY、ABBV)、バイオテクノロジー(VRTX、REGN)、防衛(LMT、GD)、金(NEM)、銅(FCX、SCCO)などの金属素材が弱く、中規模のソフトウェア(PLTR、SQ、SHOP、MSTR)、エンターテイメント(DIS)、金融(WFC、SCHW、IBKR)、高級品(TPR)が強いパフォーマンスとなっていました。

今週の戦略

先週は長期金利の上昇が継続し、短期的に見ると株式相場は下落トレンドに入りかけています。また、決算発表後にギャップアップしたものの日中に上昇が続かずに反落するケースも多かったことから、売り手が優勢な相場となっています。

今週は相場全体の短期的なトレンドが転換するのを待ちつつ、NVDA、WMT、PANW、INTUの決算後の相場の反応を確認して、スイングトレードのエントリーのチャンスを待ちたいと思います。

監視銘柄

先週の決算発表後に上昇したDESP、DIS、FLUT、LYV、PAY、SHOP、SPOTを監視対象に追加しています。

監視銘柄のチャートはこちら。

Stock Screener - Charts AMZN,ALSN,ARIS,AXON,BLK,BX,CDNS,CLS,DESP,DIS,FLUT,FRPT,GM,GRMN,GWRE,ISRG,KR,LYV,NFLX,NOW,NTNX,PAY,PAYC,PM,SHOP,SPOT,SYF,TILE,TSLA,UAL ticker
Stock screener for investors and traders, financial visualizations.

 

今週の決算予定

今週はWMT、NVDA、PANW、INTUの決算に注目です。

11/18

BTDR EH BRC TWST

SYM TCOM BRBR ACM

11/19

WMT LOW MDT FUTU VIK J

POWL AZEK KEYS DLB SBLK SNEX

11/20

TGT ZIM TJX WIX DY GLBE WSM

NVDA SNOW PANW JACK CPA SQM BBAR

11/21

BIDU PDD DE BJ WMG ROAD

INTU ESTC GAP ROST NTAP UGI MATW CPRT

11/22

BKE

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