先週の米国相場は金利、株価指数共に下落し、8月後半の上昇を打ち消す動きとなっています。原油の先物も大きく下落しています。
週足の株価指数のチャートを確認すると、昨年の7月から10月にかけて下落トレンドが続いた時と同じような動きとなっています。
また、月足チャートで株価指数を俯瞰して見てみると、2021年末頃の天井に近い雰囲気になってきており、今後は少し注意して相場の動向を監視する必要がありそうです。
2022年の初め頃に書いた天井付近で見られる傾向をまとめた記事が参考になると思いますので再掲します。2021年の天井付近を示していた項目のいくつかが当てはまる状況になってきています。
それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。
先週の振り返り
相場環境
米国債10年物の利回りは-4.99%の下落でした。4月から始まった下落トレンドを継続しています。2023年7月の水準まで下がっています。

VIXは+49.03%と大きく上昇しました。7月末と同等の20を超えた水準まで上昇しています。少し引いて見ると、7月から上昇トレンドを開始しているようにも見えます。

上昇トレンド銘柄数は急速に下落して下落トレンドに入っています。相場全体としてはまだ売られ過ぎの水準には到達していません。素材、工業株など一部のセクターは特に大きく下落して売られ過ぎの水準まで下がりました。


ナスダックの分析
ナスダックの月足チャートです。9月は第一週が終わった時点で-6.13%の下落です。8月の下落幅の半分程度まで下がっています。

ナスダックの週足チャートです。先週は-6.13%の下落でした。7月の高値を超えられずに高値を切り下げており、ちょうど昨年の7月から10月にかけての下落トレンドと同じような動きになっています。8月初旬の下落の際は50週移動平均線の付近で反発していましたので、その水準に到達したときにどのように反応するのかがポイントになりそうです。

ナスダックの高値–安値銘柄数はマイナス圏に入り、下落トレンドとなっています。過去一年で見ると-200まで下がると売られすぎと見て買い手が現れる傾向があります。現在は-59です。昨年と同様の動きが継続するのであれば、まだ下落が続く可能性が高そうです。

ダウの分析
ダウの月足チャートです。9月の騰落率は-3.09%となっています。ナスダックと比べると下げ幅は小さいです。

ダウの週足チャートです。先週は-3.09%の下落でした。過去2週間分の上昇を打ち消す強い下落となっています。短期的には売り手が優勢となる可能性が高いチャートです。

S&P500の分析
S&P500の月足チャートです。9月の騰落率は第1週を終えた時点で-4.40%となっています。2021年末の後半と似たような動きになってきています。

S&P500の週足チャートです。先週は-4.40%の下落でした。直近の3週間分の上昇を打ち消す強い下落となっています。

ラッセル2000の分析
ラッセル2000の月足チャートです。9月の騰落率は-6.12%となっています。8月の下落幅の6〜7割程度のところまで下げています。

ラッセル2000の週足チャートです。先週は-6.12%の強い下落で7月下旬の水準まで下落しています。8月初旬の下落があった前の週と同じような動きになっており、注意して推移を見守る必要がありそうです。

コモディティ先物の分析
原油は-7.48%の強い下落でした。71付近のサポートラインを一気に割り込み下落トレンドを継続しています。65付近のサポートラインで反発が見られるかがポイントになりそうです。

天然ガスは+6.96%の上昇でした。少し形の崩れたヘッド・アンド・ショルダーのようなパターンになってきました。2.3と2.8のレジスタンスラインを超えていければ上昇していく可能性があります。

金は-0.12%の小幅な値動きで横ばいを続けています。3週連続で小さな値幅で推移しています。

銅は-3.28%の下落でした。5月から始まった下落トレンドを継続しています。3.95付近にあるレジスタンスラインまで下げたところで反発できるかがポイントになりそうです。

セクター分析
先週はディフェンシブ、不動産、公益事業を除くセクターは強い下落となっています。特に下落が大きいのは情報技術、エネルギーです。過去1ヶ月間で見ると金融、ヘルスケア、ディフェンシブが良いパフォーマンスとなっいてます。

業種別のパフォーマンスを見ると、先週は菓子、REIT医療施設、ビール、タバコ、家庭用品などのディフェンシブな業種が上昇する一方で、石炭、銀、半導体が大きく下落しています。

個別銘柄の動向
全体的な傾向としては、PG、PEP、PM、MDLZなどのディフェンシブ、SO、DUK、GEVなどの公益事業、Tなどの通信が上昇し、その他多くは強い下落となっています。特に下落が大きいのは、NVDA、ASMLなどの半導体関連、MS、GSなどの金融市場、XOM、CVXなどのエネルギー銘柄です。

今週の戦略
先週の初めから相場全体の下落が続いています。ロングのスイングトレードのポジションは最低限まで減らして、相場全体が反転するまで様子見です。
次の上昇に備えて、今回の短期的な下落トレンドの中で大きく下落せずに持ち堪えていく銘柄、8月初旬の下落の際に力強く反発した銘柄を絞り込んでいきたいと思います。
月足チャートで見た長期的なトレンドはまだ上昇トレンドとなっていますが、トレンドの転換が始まりそうな兆候が少しずつ出始めていますので、今年の終わりから来年の初めにかけてはトレンドが転換する可能性を想定して準備しておきたいと思います。
監視銘柄
先週の決算発表後に強い値動きが見られたGTLBを監視対象に加えています。

監視銘柄のチャートはこちら。
今週の決算予定
今週はORCL、ADBEの決算に注目です。
9/9
- ORCL
- RBRK
9/10
- ASO
- CMA
- PLAY
9/11
- MANU
- OXM
9/12
- CAL
- KR
- SIG
- ADBE
- RH

