【米国株】2022-10-03週の振り返りと今週の戦略（保有・監視銘柄）

先週の米国相場は10月が始まって週の前半は勢い良く上昇しましたが、週の後半には予想を上回る雇用統計の結果を受けて大きく下落するというボラティリティの高い1週間でした。

OPEC+の大幅減産の決定を受けて原油価格が急上昇し、石油ガス関連の銘柄が上昇する一方で、TSLA、ENPH、CELH、SWAV等の高い成長率の銘柄も下落に巻き込まれています。

今週は10/13にCPIが発表されます。年末までの相場の方向性を決める重要なポイントになりそうです。コンセンサス予想は8.1%です。6月の9.1%のピークから2ヶ月連続で下落してきていますが、引き続き下落基調となるのか注目です。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り
今週の戦略

先週の振り返り

相場環境

ナスダックの高値–安値銘柄数は-183で9月の後半からは改善してきていますが、まだ0を下回っており注意が必要な水準です。安心して中期のロングポジションを取れるタイミングはまだ先になりそうです。

VIXは-0.82%とやや下落しました。上昇トレンドを維持しており下落トレンドに転換する兆候は見られません。今週もまだ上方向に推移する可能性が高そうです。

米国債10物の利回りは+1.36%と上昇しました。9月末に4.0%に到達してピークをつけたように見えましたが、再度上昇に転じています。10/13のCPIの発表後にどちらに推移するか注目です。

ナスダックは+0.37%と小幅に上昇しました。大きな上ヒゲをつけて終了していますので、今週は下落方向への圧力が強そうです。

原油価格は+16.89%と急騰し、2022年2月後半以来の上げ幅です。上昇の勢いが強く、来週以降も引き続き上昇していく可能性が高いです。

天然ガス価格は-0.27%と若干下落して終えています。新しい材料が出て来なければ当面は小幅な値動きになるものと思います。

銅価格は-0.76%と小幅な下落となっています。大きな上ヒゲをつけて終えており、今週は下方向へ推移する可能性が高いです。

金価格は+2.23%上昇しました。下落トレンドをブレイクアウトして短期的なトレンドは転換しています。このまま上昇していけるか注目です。

小麦価格は-4.48%下落しています。8月から始まった上昇トレンドのチャネルの範囲で推移していますが、下限のチャネルラインに到達しています。今週このラインを割り込むかどうか確認していきたいと思います。

セクター分析

原油価格の上昇の恩恵を受けたエネルギーが良いパフォーマンスとなっています。金利の上昇の影響を受ける不動産セクターは下落しています。公共事業も弱いです。

業種別のパフォーマンスは、石油ガス、アルミ、石炭、リゾート・カジノ、デパートが強く、自動車、REIT、ソーラー、公共事業が弱い結果となっています。

個別銘柄の動向

石油ガス銘柄（XOM、CVX 、COP 、SLB）、アルミ（AA、CENX）、リゾート・カジノ（LVS、CZR、MLCO）が上昇する一方で、EV銘柄（TSLA、LI、NIO、XPEV）、ソーラー（ENPH 、SEDG、MAXN）、REIT（AMT 、CCI ）、公共事業（SO 、D 、ED）が下落しています。