【米国株】2022-10-10週の振り返りと今週の戦略（保有・監視銘柄）

先週の米国相場は9月のインフレ率が予想を超えて金利が上昇し、株価は大きく上下に動きつつも最終的には下落して終えています。インフレに関するニュースで相場が右往左往した一週間でした。

一歩引いて相場の動きを観察してみると、これまでのところ、今年の1月末頃に2000年のドットコムバブル崩壊時のチャートを参考にしながら今回の弱気相場はこんな感じになるのかなと描いた予想チャートにそれなりに近い動きで推移しています。相場全体としては年内に一旦底打ちして、年明けにもう一度底値を試した後に上昇に転じていく、そんな動きになるのかもしれません。引き続き、所々で現れる短期的な上昇を確実に捉えつつ、次の上昇相場の始まりを待ちたいと思います。

米国株式相場ドットコムバブル崩壊時の値動きと弱気相場におけるVIXを活用したトレード戦略

2022年1月に開始した調整相場が、今後、FRBによる利上げとQTの開始に伴って更なる本格的な下落相場となっていく可能性はゼロではありません。下落相場がやってきた時に慌てて何もできなくなってしまわないように、2000年のドットコムバブル崩壊...

現在の弱気相場において、8月中旬から始まった3回目の下落もすでに9週間が経過しました。前回、2022年4月から6月にかけての下落は11週間で止まり短期的な上昇に転じていきました。相場はいつまでも下落が続きそうな雰囲気になり、参加者が諦めかけたところで反転が始まるものです。今後の数週間で相場の雰囲気は変わってくる可能性も想定して、タイミングを見逃さないよう注意して監視銘柄の動きを観察していきたいと思います。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り
今週の戦略

先週の振り返り

相場動向

ナスダックの新高値–安値銘柄数は引き続きマイナス圏を推移しています。プラス圏に戻るまでにはまだ時間がかかりそうです。

VIXは+2.11%の上昇で終えています。上昇トレンドを継続しており、30以上で高止まりしています。小さなダブルトップのようなパターンになってきています。週明けにどちらの方向に推移するか注意して見ていきたいと思います。

米国債10年利回りは+3.53%と引き続き力強く上昇しています。終値で4%を超えてきました。こちらも小さなダブルトップのような形に見えなくもないチャートですが、金曜日の金利上昇の勢いが今週も続くのかどうか見極めていきたいと思います。

ナスダックは-3.06%と売りの勢いは止まらず下落を継続をしています。一旦、9,500〜10,000あたりまで下落する可能性が高くなってきました。今後の数週間でどこまで行ったら下げ止まるのかを見ていきたいと思います。

原油価格は-8.08%と大きく下落し、前週の大きな上昇の半分程度まで下がっています。まだ上昇の勢いがなくなったわけではないと思いますので、再度、上昇に転じていくかを注視したいと思います。

天然ガスは-4.37%下落しました。先週に続き緩やかに下落を続けています。しばらく停滞しそうな動きとなっています。

金価格は-3.53%と大幅に下落しました。下落の勢いが強いため、もう一度、下落トレンドに戻る可能性が高くなってきました。

銅価格は+1.09%と小幅に上昇しました。3週間前から開始した横ばいの動きを継続しています。

小麦価格は-2.33%下落しました。8月から続いていた上昇トレンドのチャネル下限を割り込んで下落しています。一旦、下方向に向かう可能性が高そうです。

セクター分析

ディフェンシブ、ヘルスケアのみが上昇し、その他は大きく下落しました。特に一般消費財、情報技術が弱いです。比較的下落の幅が小さいのは金融、工業です。

業種別では、医薬品小売、REITホテル、保険、海運、パッケージ食品が強い動きとなっています。パフォーマンスが悪いのはウラン、半導体装置、リゾートカジノ、ソーラーです。

個別銘柄の動向

ディフェンシブ（PEP、KHC 、MO）、銀行（JPM 、USB 、WFC 、WAFD 、HFWA）、製薬・バイオ（AMGN、MRK、MRNA、BGNE）が強いです。

半導体（TSM 、NVDA 、QCOM 、ASML）、ソフトウェア（ZS 、CRWD 、NET 、S、BILL、TEAM、DDOG、GTLB、TWLO）、ソーラー（ENPH 、MAXN 、RUN）、インターネット小売（AMZN 、ETSY 、JD 、PDD 、MELI）、自動車（TSLA 、RIVN 、XPEV）、非鉄金属（AU 、AG 、 VALE、RIO）、肥料（NTR 、MOS 、CF）が弱いです。