【米国株】2026年10月26日週 トレード戦略

投資戦略

3行まとめ

  1. AI売りの裏で、内部指標が大幅に改善した。
    Breadth +3.8pt、Uptrend +7.88pt と急回復。ただし NDX は 30,000 に届かず。

  2. FOMC と超大型決算が集中する、年内最大級の山場。
    10/28 に FOMC 声明 + MSFT・GOOGL、10/29 に AMZN・INTC と GDP 速報 + PCE。

  3. 月曜は GLD 条項の執行のみ。リスク資産 32% を維持する。
    NDX 30,000 未達のため部分復元は見送り。FOMC 前に配分を動かさない。


今週のアクション

モデル配分

今週は株式・コモディティを 32%、現金・短期債を 68% にする。
前週からの変更は GLD 条項の作動 (8→7%) のみで、他は据え置き。

以下はモデル配分例です。実際の売買判断は各自のリスク許容度で。

ETF 前週 今週 変化 実行タイミング 意図
SPY 4% 4% 0 月曜の執行なし SPX 7,623.68。7,590.1 の +0.44% 上
QQQ 1% 1% 0 月曜の執行なし NDX 28,957.53。30,000 の -3.47% 下
DIA 1% 1% 0 月曜の執行なし Dow 52,215.16。2週連続上昇で堅調
XLV 10% 10% 0 月曜の執行なし XLV $179.28 (週 +1.45%)
XLP 5% 5% 0 月曜の執行なし XLP $88.26 (週 +0.73%)
GLD 8% 7% -1% 月曜寄り GC $4,007.90。4,095.0 を大幅割れ (GC/GLD 10.93倍)
XLE 4% 4% 0 月曜の執行なし WTI $103.27、XLE $69.33 (週 +1.60%)
BIL / Cash 67% 68% +1% 月曜寄り GLD から 1pt を移動。BIL $91.63、3ヶ月金利 4.26%

合計: 6 + 15 + 11 + 68 = 100% (コア 6% / 防御 15% / テーマ 11% / 現金 68%)

$100K ポートフォリオ例

資産 配分 金額
SPY 4% $4,000
QQQ 1% $1,000
DIA 1% $1,000
XLV 10% $10,000
XLP 5% $5,000
GLD 7% $7,000
XLE 4% $4,000
BIL / Cash 68% $68,000

なぜ月曜に大きく動かないのか

水曜の FOMC 声明 + MSFT・GOOGL 決算が同日に集中する異例の週です。FOMC 前にポジションを増やすリスクは取りません。

CSV の改善 (Breadth +3.8pt、Uptrend +7.88pt) は明確ですが、NDX 30,000 が未達のまま引き上げれば AI 大型決算の下振れで即座に巻き戻す展開になりかねません。

部分復元の条件 — 32% → 37%

4つの条件すべてが揃えば、リスク資産を 37% に引き上げます。

条件 基準 現在
① Breadth 生値 > EMA(8) CSV 2データ点連続 成立中 (2/2 以上)
② Breadth 生値 45% 以上 CSV 2データ点連続 成立中 (2/2 以上)
③ Uptrend 15.52% 超 CSV 2データ点連続 成立中 (2/2 以上)
④ NDX 30,000 回復 終値2日連続 未達 (0/2)

④の2日目を確認した翌営業日の寄り想定。その時点で①〜③が崩れていないことを再確認します。
復元配分: コア 6→9% (SPY 4→6 / DIA 1→2)、防御 15→17% (XLP 5→7)、テーマ 11% 維持、現金 68→63%。合計 100%。


売買レベル

対象 買い/下方水準 上値目安 防衛ライン
S&P 500 7,590.1 (SPY ≈ $755.69) 7,670〜7,710 / 7,833.4 (SPY ≈ $779.88) 7,590.1 終値割れで深化 → 次の支持 7,232.1 (SPY ≈ $720.05)
Nasdaq 100 28,245.3 (QQQ ≈ $686.89) 30,000 (QQQ ≈ $729.56) 28,245.3 終値2日連続割れで深化
Dow 50,544.1 (DIA ≈ $504.54) 52,359.0 (DIA ≈ $522.66) 50,544.1 終値2日連続割れ
Russell 2000 2,719.2 (IWM ≈ $270.22) 2,883.0 (IWM ≈ $286.50) 2,719.2 終値2日連続割れ (モデル未保有、監視のみ)
米国債 10Y 5.000% 終値割れで金利上昇の反証 5.15% (最悪ケース脚2) / 5.228% (深化) 30Y 5.30% (昇格封じ解除)
金先物 / GLD GC 3,989.1 (GLD ≈ $364.90) GC 4,095.0 (GLD ≈ $374.42) 3,989.1 終値2日連続割れで GLD 7→6% / 4,095.0 回復で 7→8%
WTI / 銅 WTI $93.50 / 銅 6.3715 WTI $105.83 / 銅 6.8035 XLE 4% は WTI の水準では売買しない
VIX 17.00 (復帰条件の一つ) 20.00 (終値2日連続で深化) / 23.00 (最悪ケース脚1) 26.00 はザラ場即時扱い

データ時点: 2026/10/24(金) 終値 FMP API
SPX 7,623.68 / NDX 28,957.53 / DJI 52,215.16 / RUT 2,776.1 / VIX 19.45 / SPY $759.97 / QQQ $704.40 / DIA $521.37 / IWM $275.75 / GLD $366.61 / TLT $81.34 / BIL $91.63 / XLE $69.33 / XLP $88.26 / XLV $179.28 / 2Y 4.69% / 10Y 5.000% / 30Y 5.395% / 2s10s 31bp / GC $4,007.90 / WTI $103.27 / 銅 HG $6.5075 / GC/GLD 10.93倍


重要イベント

JST ET イベント 重要度 見るポイント
10/26(月) 10/26(月) 原油先物の週明け再開 高 WTI $100 超が維持されるか
10/27(火) 21:30 10/27 8:30 ET 耐久財受注 (9月) / KO IR (release BMO)・UPS IR (release BMO) 中 消費者支出・物流需要。決算 call 時刻は各社 IR 参照 Census
10/27-28 10/27-28 FOMC 会合 最高 Warsh 議長体制の FOMC Fed
10/29(木) 03:00 10/28 14:00 ET FOMC 声明 + Warsh 会見 最高 据え置き (91%) vs 利上げ (9%)。”balanced risks” か “upside inflation risks” か
10/29(木) 05:30 10/28 AMC GOOGL IR call 最高 AI設備投資の持続性、ガイダンス
10/29(木) 06:30 10/28 AMC MSFT IR call 最高 AI設備投資ガイダンス。前週 META -9.40% の後
10/29(木) 各時刻 10/29 BMO CAT IR (call 時刻は公式告知未確認)・LLY IR (call 23:00 JST) 高 景気循環 + GLP-1 売上
10/29(木) 21:30 10/29 8:30 ET Q3 GDP 速報 + PCE (9月) 高 GDP コンセンサス +2.8〜3.0%、PCE core +2.4〜2.7% BEA
10/30(金) 06:00 10/29 AMC AMZN IR + INTC IR call 最高 AWS AI需要、Intel 再建進捗
10/30(金) 21:30 10/30 8:30 ET 雇用コスト指数 (ECI) Q3 中〜高 賃金インフレ持続性。前期 +0.9% QoQ BLS
10/30(金) 22:30 10/30 BMO XOM IR (release BMO) + CVX IR(release BMO、call 時刻は aggregator 推定) 中〜高 原油 $103 環境でのエネルギー大手の見通し

ブラックアウト: 10/17(土)〜10/29(木) ET (Fed Blackout Calendar PDF)。10/30(金) 以降に Fed 理事・地区連銀総裁の講演再開の可能性。


シナリオ別プラン

シナリオ確率 (筆者推定): 平常 37% / 強気 16% / 警戒 34% / 最悪ケース 13% (合計 100%)

① ローテーション持続・ボックス (Base)

筆者推定: 37%

FOMC 据え置き + “balanced risks” 文言維持。MSFT・GOOGL が小幅 beat で NDX は 29,000〜30,000 のレンジ。WTI $95〜110、10Y 4.90〜5.10%。

トリガー: SPX が 7,590.1〜7,770.3 を終値で維持し、VIX が 18〜20 のレンジ。シナリオ③の深化トリガーが1本でも成立した週は、同時成立時でもシナリオ③を優先します。
配分: 32% 維持。コア 6% / 防御 15% / テーマ 11% / 現金 68%。
行動: 月曜の GLD 条項 (8→7%) を執行。水曜以降は FOMC + AI 決算の反応を確認して翌週に判断。


② AI決算好調 + ハト派 FOMC (Risk-On)

筆者推定: 16%

FOMC が “oil supply shock は一時的” と明言し 12月利下げの可能性を排除せず。MSFT・GOOGL・AMZN が大幅 beat で NDX が 30,000 回復。10Y が 4.85〜4.95% へ低下。

トリガー: NDX 30,000 を終値2日連続回復 (部分復元④成立)。VIX 17 未満の終値2日連続は補強材料 (単独では執行しません)。
配分: 32% → 37% (部分復元を執行)

カテゴリ 変更
コア 6→9%。SPY 4→6 / DIA 1→2
防御 15→17%。XLP 5→7
テーマ 11% 維持
現金 68→63%

③ タカ派 FOMC + AI売り継続 (Caution)

筆者推定: 34%

FOMC が “upside risks to inflation” を追加し dot plot 上方修正。MSFT・GOOGL のガイダンスが設備投資増大 + 収益化遅延で NDX が 28,245.3 方向。10Y が 5.10〜5.20% へ上昇。

トリガー: 1日で確定する条件か、終値2日連続の条件の1本が成立、または日次データの条件が2本成立。最も近いのは VIX 20超の終値2日連続 (現在 19.45、+2.83%) と SPX 7,590.1 終値割れ (-0.44%)。
配分 (起点で分岐、今週1段階のみ):

起点 コア 防御 テーマ 現金 到達先
32% から 6→4% (SPY 4→3 / QQQ 1→0) 15→13% (XLV 10→9 / XLP 5→4) 11% 維持 68→72% 28%
37% から (部分復元後) 9→6% (SPY 6→4 / DIA 2→1) 17→15% (XLP 7→5) 11% 維持 63→68% 32%

37% からは部分復元を巻き戻すのみ。同じ週に 28% へは進めません。


④ 原油+金利+株安の同時進行 (Tail Risk)

筆者推定: 13%

ホルムズ海峡の追加攻撃で WTI $115+、Q3 GDP miss + PCE core 上振れで stagflation 懸念。FOMC がタカ派。VIX 23超。

トリガー: 脚1 (VIX 23超の終値2日連続、または SPX 7,232.1 の終値2日連続割れ) が成立し、脚2 (10年債 5.15% 以上を脚1成立日終値で確認、またはWTI $100超) がその時点で維持されていること。脚2は WTI $103.45 で成立中。VIX 26超のザラ場はモデル上即時扱い。
配分: 32% → 15%

カテゴリ 変更
コア 6→0%
防御 15→8% (XLV 5 / XLP 3)
テーマ 11→7% (GLD 7 維持 / XLE 0)
現金 68→85%

脚1成立の翌営業日の寄り想定。VIX 26超ザラ場はモデル上同日の引け前。XLE を全売、コアを全売、防御を大幅削減。GLD は退避先機能を見極めて維持。


マーケット状況

指標 現在値 判断
VIX 19.45 移動平均帯の上。20超が2日続けば深化
10Y 5.000% 5.15% で最悪ケース脚2、5.228% で深化
30Y 5.395% 昇格封じの条件が成立中
2Y 4.69% FOMC 後に 4.75% 超なら追加利上げ織り込み
Breadth 生値 58.6% (+3.8pt) 60% 健全ライン手前。10/22 に 60.0% にタッチ
Breadth EMA(8) 55.79% (+3.87pt) EMA が 11データ点連続上昇、デッドクロスが -4.94pt に縮小
50日線上の比率 59.0% (+13.4pt) 値上がり銘柄が急拡大
Uptrend Ratio 24.85% GREEN (+7.88pt) 25% 手前。底打ちから反転の局面
S&P 500 7,634.5 (週 -0.31%) 7,590.1 が直近の防衛ライン
Nasdaq 100 29,009.6 (週 -0.63%) 30,000 に 73pt 届かず。復元条件④
Dow 52,215.16 2週連続上昇。コア指数の中では堅調
金先物 / GLD GC $4,007.90 / GLD $366.61 週 -4.14%。GLD 条項が作動
WTI $103.27 (週 +4.44%) $100 超定着で最悪ケースの脚2が成立中
銅 HG $6.5075 6.37〜6.80 のレンジが4週続く

Uptrend Ratio は 10/23 CSV 時点。日次更新のため、次回更新で 25% 超えを確認する。

CSV の改善は3週連続で加速しています。NDX -5.49% の後の AI 売りがセクター全体に広がらず、Energy・Defensive・Value への資金シフトに留まりました。ただしデッドクロスは -4.94pt で解消しておらず、200MA の反転にはもう数週間かかります。


セクター・コモディティ戦術

金 — GLD 条項作動、7%

GC $4,007.90 (週 -4.14%) で前週の条項下限 4,095.0 を大幅に割り込み、GLD を 8→7% に引き下げます。VIX が 20 前後の不安定な相場で金が売られる「退避先機能の低下」は前週から加速しました。

今週のレンジは GC 3,989.1 (下限条項) 〜 4,095.0 (上限条項)。テーマ枠 11% は GLD 7 + XLE 4 の2軸を維持します。

エネルギー — $100 超定着、4%

WTI $103.27。ホルムズ海峡のタンカー攻撃で通行量が通常の約 5% に低下。Aramco が East-West パイプラインを増強して迂回路を確保していますが、地政学プレミアムは健在です。

XLE 4% は据え置き。WTI $105.83 (9月高値) を超えなければ追加は不要です。10/30(金) の XOM・CVX 決算で原油高の恩恵を確認します。

銅 — レンジ内、モデル未保有

HG $6.5075。6.37〜6.80 のレンジが4週続き、中国需要の不透明感が重し。下落リスクは限定的です。


兼業運用ガイド

朝チェック (月曜寄り前)

  1. GLD 条項の執行: GLD 8→7% の売り注文を確認 ($366.61 近辺、$1K 分)
  2. 原油の週末更新: ホルムズ海峡に新たな攻撃報道がないか確認
  3. VIX 先物: 20 を超えていないか確認。超えていれば深化のカウント開始に注意

夜・早朝チェック

JST イベント 判断ポイント
10/27(火) 夜 耐久財受注 (21:30)、原油の週明け窓 WTI $100 超が維持されるか
10/28(水) 夜 FOMC 2日目進行中 (声明は翌未明 03:00 JST) Vertiv・GE Vernova BMO の決算反応 (電力インフラ関連)
10/29(木) 03:00 FOMC 声明 + Warsh 会見 VIX の反応。20超なら深化カウント、23超終値2日連続なら最悪ケース
10/29(木) 05:30-06:30 GOOGL call → MSFT call ギャップの大きさと NDX の水準
10/29(木) 21:30 Q3 GDP速報 + PCE GDP <2.5% or PCE core >2.8% ならリスク
10/30(金) 06:00 AMZN・INTC call AWS の AI 需要。NDX が 30,000 に向かうか 28,245 を試すか
10/30(金) 21:30-22:30 ECI Q3 + XOM・CVX 決算 賃金インフレ。原油高の利益反映

リスク管理

今週は 現金 68% が主なヘッジ。GLD 7% は退避先機能が低下中で、代替は TLT (10年金利低下で上昇)。

今週のリスク

リスク 想定インパクト
FOMC + AI 大型決算が同日 (10/28水) タカ派 + AI ガイダンス下方修正が重なれば VIX 22〜23 へ急伸。逆にハト派 + 好決算なら NDX 30,000 回復
WTI $100 超 (最悪ケース脚2 成立中) VIX 23 まで +18.25%、SPX 7,232.1 まで -5.13%。水曜〜木曜に材料集中
金の退避先機能の低下 株安の週に金も売られる状態が続けば、最悪ケース時の防御力が低下
ホルムズ海峡の週末情勢 WTI が $110+ に窓開けする可能性。Brent $130+ なら最悪ケース確率が上昇
Q3 GDP + PCE (10/29木) GDP <2.5% かつ PCE core >2.8% ならスタグフレーションの兆し

個別銘柄のストップロスは通常 ATR 1.6倍。今週は FOMC + AI 決算の集中週のため ATR 1.2倍への縮小を検討してください。


まとめ

Breadth と Uptrend Ratio が急改善し、回復の兆しが見えています。一方で NDX は 30,000 を回復できず、WTI $100 超で最悪ケースの脚2が成立し、金の退避先機能が低下するという矛盾した状況です。

FOMC + AI 大型決算 + GDP/PCE が 10/28-29 に集中する年内最大級の山場であり、月曜は GLD 条項の執行のみで 32% を据え置きます。水曜〜木曜の結果で方向が決まります。


免責: 本記事はモデル配分例・分析であり、個別投資助言ではありません。「月曜寄りで実行」等の記述はモデルポートフォリオでの想定執行です。投資判断は各自のリスク許容度・税務状況を踏まえて行ってください。必要に応じて資格あるアドバイザーにご相談ください。シナリオ確率 (平常 37% / 強気 16% / 警戒 34% / 最悪ケース 13%) は筆者個人の推定値です。


Sources

金融政策

経済指標

決算 IR

市場データ

ニュースソース

市場コンセンサス (予想値)

  • CME FedWatch — FF金利据え置き確率 ~91%
  • FactSet / Trading Economics — GDP コンセンサス +2.8〜3.0%、ECI 前期 +0.9% QoQ

データソース:

  • 価格: 10/24 終値 (FMP API)
  • Breadth / Uptrend Ratio: 10/23 CSV (TraderMonty、日次更新)

シナリオ確率は筆者推定。報道ソースは事実確認用であり、確率予測の出典ではありません。

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