【米国株】2024-04-01週の振り返りと今週の戦略（監視銘柄）

先週の米国相場は、長期金利が大きく上昇し、株価指数は軒並み下落しました。一方で原油、金、銀、銅などの先物価格の上昇により、関連する銘柄の株価は力強く上昇しました。

久しぶりにVIXが週間で20%超上昇し、株価指数は当面の間は調整もしくは横ばいの動きとなる可能性が高くなってきているように見えます。

今週はCPI、PPIの発表と共に大手銀行の2024 Q1の決算発表が始まります。今週はCPI発表後の金利の動きに注意しつつ決算銘柄の短期トレードを実施していきたいと思います。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り
今週の戦略

先週の振り返り

相場環境

米国債10年物の利回りは+4.70%と大きく上昇し、上昇トレンドを継続しています。4.4%を明確にブレイクしてきたことでここからさらに上振れする可能性が高まっています。

VIXは+23.23%と久しぶりに20%を超える上昇となりました。20%を超えたのは2023年9月以来です。

ナスダックの分析

ナスダックの月足チャートです。4月の1週間が経過して月間の騰落率は-0.73%の下落となっています。

ナスダックの週足チャートです。先週は-0.73%の下落でした。3月以降は、17700から18400のレンジで横ばいを続けています。

ナスダックの高値–安値銘柄数はマイナス圏に下落しています。今週、ここから更に下落してマイナス圏で停滞する場合、調整下落が継続する可能性が高くなります。

ダウの分析

ダウの月足チャートです。4月の現時点の騰落率は-2.12%となり、3月の上昇分を打ち消す下落となっています。

ダウの週足チャートです。先週は-2.12%の下落でした。前週のローソク足を大きく下回る下落で2023年の8月や9月と同様の弱気なチャートパターンを示しています。

S&P500の分析

S&P500の月足チャートです。4月の現時点の騰落率は-0.77%となっています。

S&P500の週足チャートです。先週は-0.77%の下落でした。金曜日に若干戻して下ヒゲをつけて終えています。

ラッセル2000の分析

ラッセル2000の月足チャートです。現時点の4月の騰落率は-2.72%となっており、3月の上げ幅を打ち消す動きとなっています。

ラッセル2000の週足チャートです。先週は-2.72%の下落でした。前週の上昇を打ち消す大きな下落となっています。

コモディティ先物

原油は+4.53%と強い上昇で緩やかな上昇トレンドのチャネルを上抜けて上昇が加速しています。

天然ガスは+1.25%と小幅な動きでした。

金は+4.78%と非常に強い上昇でした。力強い上昇トレンドを継続しています。

銅は+5.71%と強い上昇でした。2023年4月の高値を超えてきました。金と同様に強い上昇トレンドとなっています。

セクター分析

先週はエネルギー、通信サービス、素材が上昇した一方で、不動産、ヘルスケア、ディフェンシブが大きく下落しています。

業種別のパフォーマンスを確認すると、銀が非常に強い上昇でした。その他にはウラン、金、アルミ、銅などの金属素材、石油関連が全体的に強い動きとなっています。医薬品小売、デパート、アパレル、ホームセンターなどの小売関連が下落しています。

時価総額別のパフォーマンスでは、超小型株のみが上昇し、それ以外は下落しています。その中でも小型株のパフォーマンスが悪いです。

個別銘柄の動向

先週は石油（XOM、SHEL、EOG、MPC）、金（NEM、GOLD）、銅（FCX、SCCO）、工業機械（GE、ETN）、インターネットコンテンツ（META、SPOT）、公共電力（VST、NRG、CEG）が上昇しました。大きく下落したのは、半導体（AMD、INTC）、製薬（ABBV、AMGN、BMY）、健康保険（UNH、CVS、HUM）、自動車（TSLA、TM）、ホームセンター（HD、LOW）、靴（NKE）、アパレル小売（TJX、ROST、LULU）でした。