【米国株】2025年10月6日週トレード戦略

投資戦略

—「押し目中心+ブレイクは薄く」を維持しつつ、金・銅・ウランの追い風を活かす—

まとめ
・先週の方針「押し目中心/ブレイクは薄く・金/エネルギー/天然ガスの短期上乗せ」は概ね適合。(monty-trader.com)
・金は史上高値圏で上抜け継続、銅は5.10/lb台へリバウンド、ウラン(URA)は50ドル接近で強い。
・今週も三点スイッチ(10Y・VIX・Breadth) で機械的にロット調整──「攻め6:守り4」を基本に、押し目と分散を徹底。


1) 先週の振り返り(先週記事の要点 → 実際の値動き)

  • 方針の検証:先週のブログでは「押し目中心+ブレイクは薄く」、コア指数は維持しつつ金・エネルギー・天然ガスを短期スイングで上乗せと整理。市場はVIX 16台で落ち着き、10年債4.12%近辺で下値固め。押し目優位の地合いは継続でした。
  • パフォーマンスの内訳先週1週間ヘルスケア・テクノロジー・公益・素材が堅調、エネルギーと通信が弱め。1ヶ月間ではテクノロジー+公益+素材+ヘルスケアの組み合わせが上位。

  • 主役銘柄:大型ハイテク株はマチマチながらNVDA +5%LLY +16% など“クオリティ×テーマ”が牽引。一方、XOM/CVXなど石油メジャーは原油急落の影響で鈍化。

  • コモディティ金は3,773上の新レンジへ、銅は5.1台へ回復、ウラン(URA)は51.6レジスタンス手前まで上伸。WTIは61ドル割れまで急落→「エネルギーは軽量化」は妥当。

2) いまの相場ダッシュボード(週足基準)

  • 金利(US10Y):4.12%付近。上は4.36%/4.50%が重く、下は4.11%→3.88%が支持帯。株式に中立〜追い風。
  • VIX:16台。20を超えるまでは「押し目許容」、23超で守り強化の既定運用を継続。
  • Breadth(広がり):短期の上昇トレンド比率は30%前後で回復途上。0.40越えまでは“指数だけ強い→選別が必要”。
  • 主要指数
    • NASDAQ100:25,023ブレイク試し。追いは薄く、24,150近辺の押し目で。
    • S&P500:6,753が上、6,549→6,188が押し目帯。
    • Russell2000:2,500が循環拡大のトリガー。
  • コモディティ
    • Gold:3,773上に新ゾーン。押し=3,600〜3,540、維持できれば順張り続行。
    • Copper5.10→5.21のレジスタンス帯。5.21超でFCX/COPXの順張り再開。
    • Uranium(URA)51.6が天井候補、46.3→42.8が押し目帯。
    • WTI60–61に真空地帯、55までの下ブレも想定。エネルギー株は軽量継続。

3) 今週の基本戦略(兼業トレーダー向けプレイブック)

当ブログで年初から運用している三点スイッチ(10Y・VIX・Breadth) と閾値は据え置き。

  • 金利ライン:4.12 / 4.36 / 4.50 / 4.60%。
  • VIXライン:20 / 23 / 26。
    トリガー到達でロットとヘッジを機械的に調整します。

A) ベース(最有力)—「選別的リスクオン」

条件:10Y=4.11–4.36%、VIX=15–20、Breadth=0.25–0.40
行動

  • コア:VOO/QQQ 40–50% を押し目で積み直し。
  • テーマ:GLD/GDX(5–8%) をコア・ヘッジに継続、COPX/FCX・URAは押し目限定でスイング。
  • エネルギー株:原油が65を明確回復するまでは軽め
  • ポジション上限70%

B) リスクオン拡大

条件:10Y<4.11% かつ VIX<17 かつ Breadth>0.35
行動QQQ/IWMを+10–15%銅・ウラン順張り枠を増枠。ただしレバレッジETFは資金の30%以内。

C) リスクオフ(守りに反転)

条件:10Y>4.36%(警戒)/4.50%(強警戒) または VIX>20/23
行動:ロングを半分利確SH/SDS0.5–1倍ヘッジ+GLDを厚く。VIX>26で総建玉≤40%。


4) インデックス別トリガー(週足)

  • NASDAQ100(QQQ/NQ)
    買い増し25,023実体上抜けで+2〜3%追随/押し目24,15023,750
  • S&P500(SPY/VOO)
    買い増し6,753明確上抜け/押し目6,63k→6,55k→6,19k
  • Russell2000(IWM)
    買い増し2,500ブレイク/押し目2,388(2,322割れ撤退)

5) セクター&テーマ戦術(“忙しい人向け”の即戦力)

バケット ETF/例 ねらい 入口/出口の目安
大型ハイテク QQQ/XLK 押し目集中 8–21EMA押し、VIX>20でロット半減
素材(銅) COPX/FCX ブレイク再開待ち 5.21上で順張り、4.86割れ撤退
ウラン URA/CCJ 強トレンド継続 51.6手前は利確優先、46–43押し限定
ゴールド GLD/GDX ヘッジ+トレンド 3,60x〜3,54x押し/トレーリングで追随
エネルギー XLE/XOP 今週は軽量 WTI<61で縮小、>65戻りで短期のみ
インバース SH/SDS リスクオフ対処 VIX≥23または10Y≥4.50% で導入

この閾値ベース運用は、6–8月の当レポート群で一貫しているルールです(10Y/VIX、Breadthの扱い)。


6) 今週のイベント(決算・材料)

  • 10/9(木)Delta(DAL)Pepsi(PEP) 発表、Levi’s(LEVI)は引け後。短期ボラティリティ要因として5分オープニングレンジブレイクで当日デイトレのみ。
  • その他McCormick(MKC) などフード関連が序盤に。


7) 兼業トレーダーの“1日2回”ルーチン(米国西海岸時間基準)

  1. 06:30(寄付き前〜直後):10Y・VIX・Breadthでシナリオ判定→ロット自動調整
  2. 12:45–13:00(引け前)逆指値/トレーリング更新、翌日のIFD/OCOをセット。
    この省力オペレーションは春以降の週報で最適化し続けている手順です。

8) ポートフォリオ例(今週)

  • コア指数:35–45%(VOO/QQQ)
  • 素材・産業(銅):10–15%(COPX/FCX)
  • ウラン:8–10%(URA/CCJ)
  • ゴールド:5–8%(GLD/GDX)
  • 小型循環:5–10%(IWM/XLI、RUT2,500超で増)
  • ヘッジ&短国債:8–12%(SH/SDS+BIL等)

ロット上限70%、リスクオフで≤40%へ圧縮。単一トレードの許容損失は口座の0.5%。


9) 先週方針からの微修正(アップデート)

  • 先週の「押し目中心+ブレイク薄く」は継続。金・銅・ウランの強さを確認したため、素材・コモディティ枠を+3〜5%上乗せ、エネルギーは据え置き〜微減
  • Breadthが0.35→0.40に乗るまで指数追いは慎重。0.40台でIWMの比率を段階追加。
  • 三点スイッチの閾値(10Y/VIX)は据え置き。到達時は機械的に利確・ヘッジ・ロット半減。

まとめ

  • 現状判断金利4.12%付近×VIX16台選別的リスクオン。ただしBreadth未充足のため押し目&分散が前提。
  • 勝ち筋金・銅・ウラン大型ハイテクの押し目エネルギーは軽量
  • ルール10Y 4.36/4.50/4.60、VIX 20/23/26でロットとヘッジを自動調整。1日2回の省力運用を徹底。

※本稿は情報提供であり投資助言ではありません。実行時はご自身の資金・リスク許容度に合わせて調整してください。

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