【米国株】2023-02-06週の振り返りと今週の戦略(保有・監視銘柄)

週間振り返り

先週の米国相場は金利、石油、天然ガスの価格が上昇し、株価指数は全体的に下落して終えています。2023年に入ってから力強く上昇してきた株式相場も一旦上昇の勢いが止まろうとしています。

先週の相場の動きを見ていると、金利とエネルギー関連株が上昇し、その他の多くの銘柄は下落するという2022年の相場に逆戻りしたような印象を受けますが、ここ数週間の各銘柄の決算発表後の動きからは、決算の数字とガイダンスが良い銘柄については、出来高の増加を伴って買われて上昇していますので、慎重に銘柄を選別しながらも買っている機関投資家が一定数いるように見えます。

今週の2/14に発表されるCPIの結果によって今後の相場の方向性が見えてくると思います。発表後の金利と株価の反応をしっかり確認していきたいと思います。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り

相場環境

ナスダックの高値安値銘柄数はマイナス圏に戻っています。2023年に入ってから買い手が優勢な状況が続いてきましたが、新高値を更新していく銘柄に対する買いの勢いは衰えてきているように見えます。

VIX+12.12%上昇し、202212月から始まった短期の下落トレンドをブレイクしており、上昇に転換する可能性が高くなってきています。

米国債10年物の利回りは+6.13%上昇し、202210月から始まった短期の下落トレンドをブレイクしています。ダブルボトムのパターンを形成しており、目先は202212月の高値である3.9%をターゲットに上昇していく可能性が高いです。

ナスダックは-2.13%下落して年初から続いたきた上昇が一旦終了しています。2週間連続で上ヒゲをつけて終えており、短期では下目線で推移していく可能性が高くなっています。

S&P500-1.09%の下落となりました。ナスダックと同様に2週間連続で上ヒゲとなっており、短期的には下落のリスクが高くなっています。

ダウは-0.10%と小幅な値動きとなり、年初からの横ばいを継続しています。2週連続で十字線となっており、今週以降にいずれかの方向に動き出す可能性があります。

ラッセル2000-3.26%の大きな下落となりました。短期の上昇トレンドの勢いは落ちていますが、まだ目先の方向性は定まっていない状態です。今週の値動きに注目したいと思います。

原油価格は+8.96%と大幅な上昇となりました。ロシアの減産の報道をきっかけに上昇が始まっており、小さなトリプルボトムのパターンとなっており目先は上昇する可能性が高いチャートになっています。今週以降、直近の高値の82.79を超えて上昇していくのかどうかを確認していきたいと思います。

天然ガスは+4.32%上昇しました。昨年末から8週間の短い間に7.0から2.5まで一気に下落が進みましたが、一旦下落が停止しています。

金価格は-0.11%の小幅な値動きです。金利とドル指数が上昇している中で大きくは下落せずに踏みとどまっています。金利の上昇が続く間は横ばいもしくは下落していくものと思われます。

銅価格は-0.99%下落しました。まだかろうじて202210月から始まった上昇トレンドのチャネルの範囲内で推移しています。

小麦価格は+3.87%の上昇しました。小さなダブルボトムを形成して上昇を開始しています。

セクター分析

セクター別のパフォーマンスを確認すると、エネルギーセクターのみが上昇し、その他のセクターはすべて下落しています。ヘルスケア、金融、公益事業は小幅な下落、通信サービスが最も大きく下がっています。

業種別に見ると、再保険、石油ガス、健康保険、ウランが上昇し、アパレル製造、住宅ローン、ネットコンテンツ、アルミが大きく下落しています。

個別銘柄の動向

MSFTTSLAXOMBPMRKUNHが上昇した一方で、GOOGMETAAMZNが特に大きく売られています。TSLAMSFTは前週から継続して上昇しています。

全体的には前の週に下落した銘柄が上がり、前週に上がっていたものは下落する傾向となっています。

前週の動きはこちら。

先週は週間で10%以上の上昇が見られた銘柄は、38件と前週の195件から大きく減少しています。

バイオテクノロジー(PTGXVKTXPROKPRVB)以外では石油ガス(DHTBPEQNRFROTNK)、ソフトウェア(NEWRFTNTAYX)の一部に力強い動きが見られます。

今週の戦略

先週の相場環境を見ると、金利と原油価格が上昇し、株価指数は下落、エネルギー株のみが上昇しており、2022年と同じ相場環境に戻りつつあるように見えます。

50日移動平均線を超えている銘柄の割合の推移を見ると、下落している銘柄が増えてきている状況であり、短期的には下落が進む可能性が高いです。ロングのポジションを大きく増やすのは、このチャートが下落から反転して上昇するまで待ちたいと思います。

一方で、200日移動平均線を超えているS&P500銘柄の割合は年初来から高い状態を維持しており、2022年に大きく売り込まれて割安となっている銘柄が買われている状況は続いています。

今週は2/14CPIの発表がありますので、この発表の結果によって短期的な相場の方向性がある程度決まるものと思われます。インフレの数字が再度上昇する兆候が見られた場合は、金利がさらに上昇する可能性があり、株式市場には向かい風となります。インフレの下落が続いていることを確認できた場合には、金利が低下して株価は上昇していく可能性があります。

また、ロシア産原油の3月からの減産は、落ち着いてきていた原油価格の再上昇につながる可能性があり、3月、4月のCPIの数字に影響として表れてくるかもしれません。

今週は、短期的には下落の可能性が高く、2/14CPIの結果次第でどちらに転ぶか分からない状況ですので、スイングのロングポジションは小さいままでCPI発表後の相場の反応を確認しつつ、好決算の銘柄の値動きを監視していきたいと思います。

当面の戦略は先週から変わらずです。小さめのポジションでトレードをしていく予定です。

  1. トレードの対象は直近の決算でポジティブなサプライズが大きく(EPSもしくはガイダンスのサプライズが+10%以上)、出来高の増加を伴って力強く上昇した銘柄。
  2. 急上昇後の短期的な下落から反転してきたら1回目のエントリーをして様子見。
  3. 反転時の安値を割り込んだら損切りして撤退。
  4. 下落前の高値をブレイクアウトしてきたら次の押し目で買い増し。

保有・監視銘柄

現在の保有銘柄はELFWFRDです。

監視している銘柄の多くは決算発表後の急上昇から調整に入っている段階です。この調整から上昇に転じていけるかどうかを確認して銘柄を絞り込んでいきたいと思います。

保有・監視銘柄のチャートはこちら。

Stock Screener - Custom ABG,ACLS,AIT,ALGM,ANF,ARHS,ATI,AX,BLBD,CLS,CRDO,CRS,DXCM,FTAI,INTA,JXN,LSCC,LVS,MBLY,MMS,NVT,OII,PARR,PCAR,RE,SANM,SKY,SLAB,SNEX,SYM,TBBK,TDW,TEX,THR,TITN,TKR,VC,WNC,ELF,WFRD
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決算予定

今週、注目している銘柄はMRCCPA、SHOP、OECIRDMVCOISです。

2/13
  • MRC
  • NU
  • ACGL
  • ANET
  • LSCC
  • SEDG
  • MEDP
  • CDNS
2/14
  • MAR
  • KO
  • GFS
  • DVN
  • WIRE
  • ABNB
2/15
  • CPA
  • SHOP
  • ADI
  • GEO
  • CROX
  • TMHC
  • EQT
  • ALB
  • SNPS
  • CF
2/16
  • OEC
  • IRDM
  • VC
  • OIS
  • SDRL
  • GVA
  • RS
  • DNOW
  • STNG
  • DDOG
  • SWAV
  • KNSL
  • CPS
2/17
  • DE
  • CRBG
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