明けましておめでとうございます。2024年もよろしくお願いします。
先週、2023年の株式相場が終わりました。2023年は個人的にはスイングトレードに加えて、デイトレードやシステムトレードを始めてみたりと、色々と試行錯誤した一年でした。
株価指数のパフォーマンスを確認すると、ナスダックが年間で50%を超える歴史的な上昇で、他の株価指数も軒並み10%を超える上昇で強気相場が戻ってきています。
ただし、2023年の最終週にはこれまで下落が続いていた長期金利が下げ止まる動きを見せており、中小型株に調整が始まるサインが見られることから、年初は慎重にトレードをしていきたいと思います。
2024年の最初の週はADP統計、雇用統計の発表が予定されています。
それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。
先週の振り返り
投資家心理は強気派が50%を超えたところからやや下落していますが、引き続き強気派が優勢な状態で推移しています。
米国債10年物の利回りは-0.90%の下落でした。2週間連続で小さい下ヒゲをつけており、下落の勢いがなくなってきました。11月以降の金利の下落が株価上昇を後押ししていましたので、年明けから金利がどちらに動いていくか注意して観察していきたいと思います。
VIXは-4.60%の下落でした。11月以降は12.5付近で横ばいしています。時折、上昇しようとしていますが、すぐに下落する動きとなっており、上昇のチャンスを伺っているように見えます。
ナスダックの分析
ナスダックの年足チャートです。2023年の上げ幅は+53.81%でした。株価指数の中で最も良いパフォーマンスでした。過去に50%を超える上昇があったのは、2009年、1999年、1998年の3回だけですので、今年の上昇が歴史的にも非常に強いものだったことが分かります。
ナスダックの月足チャートです。12月は+5.61%の上昇でした。綺麗なカップ・アンド・ハンドルのパターンを描いて最高値を更新しています。
ナスダックの週足チャートです。先週は+0.32%と小幅な上昇で終えています。小さな上ヒゲをつけて終えており、短期的には買い手の勢いがなくなりつつあるように見えます。
ナスダックの高値–安値銘柄数は上昇から下落に転換しています。この指標は比較的先行して動き始める傾向がありますので、年明けの週は短期的には下目線の可能性が高くなってきました。
ナスダックの銘柄のうち200日移動平均線を超えている銘柄の割合は、先週も上昇を続けています。一旦、上昇が止まりかけているように見えます。
ナスダックの銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合は、先週は-0.03%で横ばいの動きです。MACDがピークアウトを示しており、短期的に下落する可能性が高くなっています。
ダウの分析
ダウの年足チャートです。2023年上げ幅は+13.70%でした。2022年下落を取り戻して大きく上昇し高値を更新しています。
ダウの月足チャートです。12月の上げ幅は+4.82%でした。最高値を更新した後も上昇を継続しています。過去8年のチャートを見返すと3ヶ月連続で強い上昇が続くのは稀で一旦調整が入ることが多い傾向(60%程度)があります。
ダウの週足チャートです。先週は+0.78%の上昇でした。
ダウの銘柄のうち200日移動平均線を超えている銘柄の割合は先週も上昇を続けています。まだ上昇が止まる兆候は見られません。
ダウの銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合についても上昇を続けています。MACDは上昇から下落を始める時のサインが出ています。
S&P500の分析
S&P500の年足チャートです。2023年の上げ幅は+24.23%でした。2021年、2022年、2023年とほぼ同じサイズで上下を繰り返すレンジの動きになっています。2024年の高値を更新できるか注目です。
S&P500の月足チャートです。12月の上げ幅は+4.46%で2ヶ月連続で強い上昇でした。
S&P500の週足チャートです。先週は+0.36%と小さな値動きでした。やや上昇の勢いがなくなってきているように見えます。
S&P500の銘柄のうち200日移動平均線を超えている銘柄の割合は上昇を続けています。
S&P500の銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合は横ばいでした。MACDは上昇から下落を始めるサインが出ています。
ラッセル2000の分析
ラッセル2000の年足チャートです。2023年の上げ幅は+15.09%でした。年足で見ると2007年から2009年にかけてのチャートと同じ動きになっています。2024年は2010年と同じように力強い上昇が見られるかもしれません。
ラッセル2000の月足チャートです。12月は+12.13%と非常に強い動きで、株価指数の中では最も良いパフォーマンスでした。
ラッセル2000の週足チャートです。先週は-0.22%と小幅な下落でした。比較的大きな上ヒゲをつけて終えており、短期的な上昇が終わる時の動きが見られます。
ラッセル2000の銘柄のうち200日移動平均線を超えている銘柄の割合は上昇から下落に転じようとしています。
ラッセル2000の銘柄のうち50日移動平均線を超えてい銘柄の割合についても上昇から下落に転換するサインが出ています。
コモディティ先物の分析
原油は-2.85%の下落でした。70から74の間で上下を繰り返しています。
天然ガスは-3.68%の下落でした。やや小幅な値動きが3週間続いています。
金は+0.13%の小幅な上昇でした。上ヒゲをつけて終えており、年明けは短期的には下目線で始まりそうです。
銅は-0.37%の小幅な下落でした。2週連続で小さな値動きとなっています。
セクター分析
先週はヘルスケア、ディフェンシブが強く、一般消費財、エネルギーが弱い動きとなっています。
業種別で見ると、アルミ、バイオテクノロジーが強く、靴が大きく下落しています。
個別銘柄の動向
強い上昇が見られたのは、半導体(AMD、INTC、ARM)、バイオテクノロジー(MRNA、REGN)でした。その一方で、SNPS、NTES、NKEが大きく下落しています。
今週の戦略
12月は相場全体が大きく上昇しました。買われ過ぎの状態で調整が始まる動きが中小型株に見られます。11月以降に株価上昇の材料となっていた長期金利の下落が止まろうとしていますので、短期的には上昇が終わり、調整期間に入る可能性が高まっているように見えます。
スイングトレードについては、調整期間中に大きく下落せずに踏みとどまり、最初に抜け出てくる銘柄を買うチャンスが来るのを待ちたいと思います。
デイトレは12月から動かし始めた自動売買プログラムを利用して、ボラティリティの大きめなETFと決算銘柄を中心にトレードをしていきます。年末年始の休暇中に過去検証を実施して、その結果を踏まえてトレードに反映する予定です。
スイングトレード監視銘柄
スイングトレードの監視銘柄は大きな入れ替えはしていません。新しくAXON、GCT、MMYT、NVDAを監視対象に加えています。
監視銘柄のチャートはこちら。
今週の決算予定
今週はLW、RPMの決算に注目したいと思います。
1/3
- CALM
1/4
- CAG
- LW
- RPM
1/5
- STZ