【米国株】2023-04-24週の振り返りと今週の戦略(監視銘柄)

記事要約

先週の米国相場は、MSFTGOOGLMETAなどの大型株の決算が想定より良かったことを好感して相場全体も上昇しました。決算発表でポジティブなサプライズがあった銘柄は力強く上昇している一方で、決算の内容が市場予想を下回った銘柄については大幅に下落しており、決算の結果で明暗が分かれています。

セクターの傾向としては、ウラン、住宅建築、医療機器、カジノ、ギャンブル、レストラン等の業種に力強く上昇している銘柄が見られます。また、3月に大きく下落した地方銀行の一部の銘柄にも資金が戻りつつあります。

今週もAAPLを含む多くの銘柄の決算発表が続きます。5/2FRBパウエル議長会見後の相場の反応もしっかり確認していきたいと思います。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り

相場環境

S&P500の銘柄のうち200日移動平均線を超えている銘柄の推移は、10日移動平均線を割り込みMACDもクロスして一旦下落トレンドに入りましたが、反発して上昇トレンドに戻ろうとしています。

S&P500の銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合についても、同様に下落トレンドに入りかけて上昇トレンドに戻っています。

ナスダックの高値安値銘柄数は一旦-200まで下がりましたが、-39まで戻ってきています。

VIX-7.34%下落して15.77となり202111月の水準に達しています。

米国債10年物の利回りは-4.14%下落しています。4月の中旬から開始した短期の上昇トレンドが終了しています。

ナスダックは+2.01%上昇し、4月の高値を超えてきました。20231月から始まった中期の上昇トレンドをチャネルの範囲内で推移しています。20228月の高値の13750の水準をターゲットに上昇していく可能性が高くなってきました。 

ダウは+0.90%の上昇で4月の高値の水準まで戻しています。当面のターゲットは34520のレジスタンスラインです。この水準を超えて上昇を続けられるかがポイントになりそうです。ただし、ダウ銘柄だけで見ると50日移動平均線を超えている銘柄の割合は80%を超えてきており、短期的には買われ過ぎの水準に近づいています。

S&P500+0.96%の上昇となりました。終値ベースでは4月の高値を更新してきています。

ラッセル2000-1.24%の下落です。安値を切り上げてきていますが、他の指数と比べて弱い動きとなっています。逆にこれから買われる余地があるとも言えます。

原油価格は-1.67%の下落です。73の水準で反発して下ヒゲをつけて終えています。73から82の範囲のレンジで推移する動きに戻っています。

天然ガスは+7.93%の上昇となりました。ダブルボトムのパターンを形成中です。

銅価格は-2.25%の下落となりました。3.85のレジスタンスラインに支えられる形で反発して下ヒゲをつけて終えています。今後の方向性はまだ定まっていないように見えます。

金価格は+0.43%と小幅な上昇となりました。金利の上昇が落ち着いてきましたので、今週に下落トレンドをブレイクして上昇に転じていけるかを確認したいと思います。

鉄鋼価格は-12.55%と大きな下落が続いています。2021年後半から高値と安値の切り下げが続いています。2018年の高値の920の水準を維持できるかを確認していきたいと思います。

小麦価格は-5.83%と大きく下落し、20217月の水準まで下落しています。202210月から始まった下落トレンドを継続しており、まだ反転の兆しは見られません。

砂糖価格は+6.12%の上昇です。3週間連続して上ヒゲをつけながらも上昇を続けています。

バルチック海運指数は+4.79%の上昇となり、3月中旬から始まった横ばいの範囲を上抜けてきており、ここから上昇していく可能性が出てきました。

セクター分析

通信サービス、情報技術、不動産、ディフェンシブが上昇しています。特に通信サービスが力強く上昇しています。ヘルスケア、公益事業が弱い動きとなっています。

業種別の週間のパフォーマンスを見ると、ウラン、不動産開発、菓子が強く上昇しています。ソーラー、トラック、統合物流、ゲームが下落しています。特にソーラーの下落が大きくなっています。

月間の業種別パフォーマンスを見ると、ペーパーカンパニー、住宅建築、医療機器、医療施設、ギャンブル、レストラン、カジノが上昇しています。一方でソーラー、自動車、石油ガス採掘・精製、アルミは下げ幅が大きくなっています。

個別銘柄

ソフトウェア(MSFT)、半導体(MU)、インターネットコンテンツ(META)、電話通信サービス(CMCSA)、レストラン(SBUXCMG)、菓子(MDLZ)、地方銀行(PNCNYCBCFG)、医療機器(MDTPHG)、保険(AFLPUK)、健康保険(HUMなどが上昇しています。

一方で、製薬(ABBV)、検査機器(DHR)、統合物流(UPS)、トラック(ODFL)など決算発表の内容が悪かった銘柄が売られています。

業種別に見ても上昇している銘柄と下落している銘柄が入り乱れており、決算の結果で明暗が分かれている状況です。特に決算が悪かった銘柄は激しく下落しており、厳しい銘柄の選別が進んでいるように見えます。

以下は時価総額毎のパフォーマンスです。全体としては、ポジティブなニュースがあった超大型株に資金が集まり、小型株は全体としては苦戦している銘柄が多くなっています。2022年後半から2023年にかけて景気が低迷するリスクを見据えて、財務基盤が整っており業績の見通しの良い超大型株に資金が流れている傾向があるように見えます。

月間で10%以上上昇した銘柄を分析すると以下の傾向が見られます。

  • セクター別では、ヘルスケアセクター、一般消費財50%を占めています。
  • 業種別では、バイオ、医療機器、ソフトウェア、住宅建築、エンターテイメント、医療施設が上位を占めています。
  • 時価総額では大型・中型株が約60%を占めています。

今週の戦略

先週は、前半は相場全体が弱い動きを見せ始めていましたが、MSFTGOOGLMETAなどの大型株の決算が想定より良かったことを好感して相場全体も上昇しました。

今週も引き続きAAPLを含む多数の銘柄の決算発表が予定されており、決算発表の内容から景気の見通しが明らかになることで相場全体もその結果に従って反応していく動きが続くものと思われます。

決算発表を控えている銘柄はポジションを縮小し、決算発表でポジティブなサプライズがあり上昇トレンドを維持している銘柄に限定してスイングトレードをしていきたいと思います。

また、今週は5/2FRBパウエル議長会見後に相場がどのように反応していくのかもしっかり確認していきたいと思います。

監視銘柄

4/28時点の監視銘柄は以下の通りです。

先週の決算発表の結果を踏まえて、CRSFIXCHDNSSDLTHKNSLを追加しています。今週注目している銘柄は、ANETINSPFOURSMCIDKNGTGTXです。

監視銘柄のチャートはこちら。

Stock Screener - Charts AAON,AGI,ANET,ARCT,BLDR,BMI,CAH,CELH,CHDN,COCO,CRS,DKNG,ELF,FIX,FOUR,HCA,HIMS,HUBB,HUBS,IAS,INMD,INSP,IRDM,ISRG,KBH,KNSL,LNTH,LTH,LULU,LVS,LW,MLCO,ONON,RCEL,SMCI,SSD,SWAV,TGTX,WFRD,XPOF
Stock screener for investors and traders, financial visualizations.

決算発表

今週はANET、TGTX、AMDAAPL、SMCI、DKNG、FOURの決算に注目したいと思います。

5/1
  • ANET
  • TGTX
  • MGM
  • ON
  • SYK
  • VRTX
  • LSCC
  • SFM
  • HOLX
  • SGRY
  • SYM
5/2
  • AMD
  • SMCI
  • PFE
  • SBUX
  • INMD
  • UBER
  • NRDS
5/3
  • MELI
  • CVS
  • KHC
  • QCOM
  • WING
  • BLDR
  • RDN
  • XPO
  • OSW
  • EVH
5/4
  • AAPL
  • DKNG
  • FOUR
  • MNST
  • XPOF
  • IAS
  • CAH
  • PLNT
  • REGN
  • SHOP
  • FTNT
  • PODD
  • ATI
  • PARA
  • OWL
  • RCL

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