先週の米国相場は国債利回りが上昇し、株価の下落が続いています。石油、ガス、銅などのコモディティの先物価格も下落し始めています。特に欧州と英国の天然ガス価格は日々目まぐるしく価格が動いています。
先週の株価の下落で大半のポジションから撤退して、現在の現金比率は90%です。今週も引き続き監視銘柄の絞り込みを進めながら相場環境が好転するのをじっくり待ちたいと思います。
保有・監視銘柄のリストはこちら。
それではチャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。
先週の振り返り
相場環境分析
ナスダックの高値ー安値銘柄数は引き続きマイナス圏を推移しており、注意が必要な状況です。
VIXは前週からは-0.35%と下落していますが、上昇トレンドは維持しており、25を超えていますので注意が必要な水準です。
米国債の10年利回りは+4.93%と5週連続で上昇しており力強く上昇しています。週足チャートではまだ明確な下落の兆候は見られません。
ナスダックは-3.38%下落し、3週連続の下落となりました。下落時の出来高も大きくなっており、下落のペースが衰える兆候はまだ見られません。
原油価格は-6.34%下落しています。週足では下方向に推移する可能性が高いチャートとなっています。
天然ガスも-5.21%と大きく下げています。欧州と英国のガス価格も-36%と大幅に下落しました。ただし、週末にロシアから欧州へのガスの供給が停止されたとの報道が出ており、今週は上昇に転じていく可能性も出てきました。
銅価格は-7.76%と大幅に下落しました。7月から開始した短期の上昇の動きが終了しています。このまま7月の安値を切り下げていくか、再度反転して上昇していくか注視していきたいと思います。
金価格は-1.55%と下落しましたが、200移動平均線のあたりで反発しており、ダブルボトムのパターンを形成し始めています。今後、短期的には上昇する可能性がありそうです。
セクター分析
先週はすべてのセクターが下落しました。下落幅が小さかったのは公共事業、ディフェンシブ、ヘルスケア、下落が大きかったのは素材、情報技術となっており、景気後退期のセクターの傾向が見られます。
業種別で見るとウランのみが強い結果となりました。医薬品流通も持ち堪えています。下落幅の大きな業種は金属素材、木材、半導体でした。
個別銘柄の動向
全体的な傾向としては、情報技術、素材の下落が大きくなっています。上昇している銘柄はウラン(CCJ、LEU)バイオテクノロジー(BNTX、UTHR 、ITCI 、MRTX 、APLS)、医薬品流通(CAH 、MCK)、ディスカウント店(BJ 、DG 、TGT)、ネット小売(PDD)です。
10%以上の上昇が見られた銘柄は18件と先週の73件から大きく減少しています。バイオテクノロジーの小型株が半数を占めています。その他では、好決算を発表したPDDとNTNX、買収報道のあったGRIN、特にニュースはありませんがCOMM、XMTRが力強い値動きとなっています。
今週の戦略
先週の下落で大半のポジションを損切りしてポジションを縮小しています。現在の現金比率は90%です。
VIXも上昇傾向となっており、相場全体としても下落トレンドとなっていますので、監視銘柄の絞り込みを進めながら相場環境が好転するのをじっくり待ちたいと思います。
保有銘柄
- ADM 農作物
- CAH 医療流通
- CCJ ウラン
監視銘柄
注目銘柄
- PDD ネット小売
- AGIO バイオ
- AXSM バイオ
- RVNC 医薬品
- XMTR 産業機器
- ASLE 空港サービス
- LANC 食品
- NSSC セキュリティ
- LXU 化学素材
- SQM リチウム
その他の監視銘柄を含むチャートはこちら。
今週の決算予定
今週はGTLBの決算に注目したいと思います。
9/6
- HQY
- GTLB
- COUP
9/7
- PLAY
- ASAN
9/8
- RH
- DOCU
9/9
- KR