先週はほぼすべてのセクターが売り込まれ相場全体が下落しました。石炭関連と好決算を発表した一部の銘柄だけが上昇する非常に厳しい相場となっています。
NASDACは下値を切り下げ、VIXも週足で上昇トレンドを継続しており、まだ下落する兆候は見られません。新しいポジションは作らずキャッシュ比率を高めたまま様子見をしていく予定です。
今週は5/4にFOMCの発表、およびパウエル議長の会見があります。発表後の相場の動きに特に注目していきたいと思います。
先週の振り返り
相場環境
NASDAQは週間で-3.18%下落し、4週間連続の下落となりました。3月中旬の安値を割り込んで下落が進行しています。
先週に引き続き週足で上昇トレンドを継続しています。まだ下落の兆候は見られません。来週も引き続き注意が必要です。
セクター動向
今週はこれまで上昇してきたエネルギー、ディフェンシブセクターも含めて全てのセクターが下落しました。完全に弱気相場に入っています。
業種別では石炭、ビジネス用機器、電子部品流通が良いパフォーマンスとなっています。工具、エンターテイメント、自動車、銀、インターネット小売の下落幅が特に大きく、幅広い業種が売られました。
ETF動向
石油、ガスの価格に連動するETF(BOIL UNG USO)、中国のETF(FXI MCHI)が上昇しています。それ以外はインバースETF(SQQQ VXX TZA)が軒並み上昇しています。
個別銘柄動向
好決算を発表した数少ない銘柄が上昇しています。時価総額が大きい銘柄の中では以下の銘柄が上昇しています。石油関連では下流ビジネスに強さが見られ、電子部品、トラック物流関連が上昇してきている点は新しい動きです。
- 石油・ガス CVE SU IMO VLO PBF DK
- ビジネス用品 PBI AVY
- 電子部品 AVT ARW
- 自動車・トラックディーラー ABG
- 物流 ZTO
- トラック輸送 ULH
- 半導体 QCOM
- 通信サービス FB
- 製薬 LLY MRK
- インターネット小売 BABA JD PDD
- 化学素材 SHW
- その他金属 TECK
- 廃棄処理 WM
先週のトレード
- COST・・・利確、損切り
1回目、2回目のエントリー分は利益を確保。最後の4/20の買い増しは不要だったのと、全体的に利確のタイミングが遅かったので改善が必要です。
- PLD・・・損切り
決算後のブレイクアウトでエントリーしましたが、相場環境が悪く下落したため損切りしました。
- SLB・・・損切り
好決算発表直後の寄り付きの上昇に飛び乗ってエントリーしてしまった。チャートパターンが良くない状態でエントリーしないように改善必要。
次週の戦略
今週は5/4のFOMCの発表があります。利上げの数値と資産売却に関して具体的な動きがあるのかに注目したいと思います。パウエル議長の会見後に相場の流れが変わって反発するのか、それとも下落がさらに進行するのか、相場の反応を確認していきたいと思います。
ダウジョーンズの調査によると、過去の0.5%以上の利上げ時、株式相場は利上げの3週間前から下落が始まり、利上げの2週間後まで下落が続いた後、FOMCの発表から3週間後あたりから上昇する傾向がありました。5/4のFOMCの発表から2〜3週間後となる5/16週で相場環境を確認しながら打診買いを開始し、5/23週に買い増しをしていく作戦が良いと考えます。
参考記事
How Will The Stock Market Respond To A 0.5% Rate Increase?
今週も引き続き新しいエントリーは行わない予定です。 VIXが下落トレンドに入って弱気相場が底を打つまで2022年Q1の決算発表を確認しながら次のエントリー候補の銘柄を探していきます。