先週の振り返りと2022-03-14週の戦略

週間振り返り

先週の振り返り

相場環境の分析

今週はVIXが30以上で高止まりしているものの週間では下落しています。週の半ばにはウクライナ紛争の停戦期待で一時的に上昇する場面もありましたが、相場全体としては下落傾向が続いており、各指数は週間でマイナスとなっています。

  • S&P500 -2.88%
  • NASDAQ100 -3.87%
  • DOW30 -1.78%

セクター動向

S&P500、NQSDAQ100、DOW30の指数を構成する時価総額が大きな銘柄が軒並み下落する中で、一部の小型株が上がり始めています。小型株から先に底を打ち始めているのかもしれません。

セクターの大きな分類で見ると、今週はすべてのセクターがマイナスとなりました。特にディフェンシブ、一般消費財、情報技術のセクターが大きく下がりました。エネルギーと公共事業が辛うじて踏みとどまっている状況です。

詳細な業種別のパフォーマンスを確認すると、ウラン、石油・ガス、ソーラー、石炭、紙製品、海運、銀、レンタル、再生エネルギー、重機、農業素材が良いパフォーマンスとなっています。今週、特にパフォーマンスが悪いかったのはアルミでした。ギャンブル、住宅ローン、食品物流、飲料等も下落しています。

ETF動向

ETFの動向を確認すると、石油サービス OIH、ウラン URA、ソーラー TAN、金 NUGTが良いパフォーマンスとなっています。国別ではヨーロッパ EZU、ポーランド EPOL、スウェーデン EWD、インド INDAが上昇しました。長期金利の上昇を受けてTBT、TMVが上昇しています。

個別銘柄動向

全体としてハイテク銘柄を中心に大型株の下落が目立つなか、GOOG、AMZNが大きな下落をせずに持ちこたえています。2月末まで持ちこたえていたKO、PG、PM 等のディフェンシブ銘柄は下落が加速しています。

時価総額の小さな銘柄を見ていくと、石油関連、クリーンエネルギー(ソーラー、原子力発電、燃料電池)、産業向け建築、海運、紙製品等のセクターに力強く上昇している銘柄が見られます。強さが目立つのは、時価総額の大きな銘柄ではCVX、CAT、NTR、SLB、BKR、CRWDです。中小型株では、PWR、FLR、AMRC、CAR、MVST、FCEL、AZRE、MP、MERC、CCJ、ENPH、SEDG、ZIM、CMRE、EGLEが10%前後上昇しました。

先週の決算発表のまとめ

ハイテク成長株の決算は明暗が大きく分かれました。ガイダンスの引き上げが好感されてCRWD、MQ、MDBが上昇した一方、DOCU、ASANは20%超の下落となりました。以下の数字は週間騰落率です。

決算を発表した週に上昇⬆️
  • AMR  売上⭕️ EPS⭕️ +14.27%
  • ZIM 売上⭕️ EPS⭕️ +9.64%
  • CRWD  売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス⭕️ +6.43%
  • MQ  売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス⭕️ +5.37%
  • MDB  売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス⭕️ +3.39%
  • ROCC  売上⭕️ EPS⭕️ +2.12%
  • ORCL  売上⭕️ EPS❌ +1.74%
  • ULTA 売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス⭕️ +0.48%
決算を発表した週に下落⬇️
  • DOCU 売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス❌ -26.01%
  • ASAN  売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス売上⭕️EPS❌ -23.94%
  • OLPX  売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス⭕️ -9.11%
  • NAPA 売上⭕️ EPS⭕️ ガイダンス売上⭕️EPS❌ -5.65%
  • LEU  売上⭕️ EPS⭕️ -2.19%

今週のトレード結果

利益を確定したトレード

  • ROCC

決算発表の翌日に寄り付きでエントリーし、その日に高値をつけたところで+11%にて利確。

  • SEDG

10日移動平均線で反発したところでエントリーし+11%で利確。

 

損切りトレード

  • BE

1週間の横ばい後に10日移動平均線で反発上昇した翌日にエントリーするも上昇が続かず-3%にて損切り。

  • DLTR

時間外にギャップアップしていた日にエントリーするもそのまま下落して-2.5%にて損切り。値動きが不安定な上下動を繰り返しながら上昇しており、適切ではないタイミングでのエントリーとなってしまいました。

保有銘柄

  • PANW
    • ソフトウェア、セキュリティ
    • 上昇トレンドを維持している数少ないハイテク銘柄の一つ。2/18の良い決算発表後の上昇から一旦調整に入った後に反発し始めたところでエントリー。
  • ZIM
    • 海運、コンテナ
    • 3/9に決算発表後に上昇トレンドが継続することを確認してエントリー。
  • SEDG
    • ソーラー
    • 3/9に利確した後、3/10の下落から反転したところで再エントリー。
  • CCJ
    • ウラン
    • 2/24から開始した上昇から調整し、10日移動平均線で反発したところでエントリー。
  • DLTR
    • ディスカウントストア
    • 3/9に損切りした後、翌日に再エントリー。
  • VRTX
    • 製薬
    • 先週から引き続き保有。
  • CVS
    • 医薬品小売、健康保険
    • 先週から引き続き保有。レンジの動き。
  • AVGO
    • 半導体、ソフトウェア
    • 3/3の決算発表の結果を確認して翌日にエントリー。レンジの動き。

今週の戦略

今週は3/16 2:00pmにFOMCによる利率の発表、同日2:30pmにパウエル議長会見が予定されており、今のところ0.25%の利上げが見込まれています。FOMCの発表後の相場の動きに注目したいと思います。また、ウクライナ情勢はロシア軍によるキエフ包囲網が最終段階になりつつありますので、こちらも注視していく必要があります。

基本戦略

2022年の米国相場はこれまで全体としては下落傾向で、特定のセクターに上昇する銘柄が集中する傾向が続いています。今週も上昇トレンド初期のセクターを選定して、その中で好決算を発表して業績が拡大傾向であり、チャートの値動きが強い銘柄を対象にトレードをしていきます。

監視銘柄

今週の監視セクターと銘柄は以下の通りです。

  • 重機 CAT
  • 保険 WRB
  • 海運 ZIM MATX DAC
  • 医療物流 ABC
  • 金属 BVN TECK
  • 紙製品 MERC
  • 銀 PAAS
  • 鉄 NUE
  • ウラン CCJ
  • エンジニアリング・建築 PWR KBR AMRC
  • ゴミ処理 CLH CWST
  • 農産物 ADM BG
  • ソーラー SEDG 
  • 公共(再生電力) CEG BEPC

今週の決算発表

3/14

  • DLO

3/15

  • RYAN

3/16

  • EDR
  • LEN
  • WSM

3/17

  • CMC
  • DG
  • CSIQ
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