【米国株】2025年8月18日週トレード戦略 — 「手数は出す。サイズは抑える」待ち伏せ継続

投資戦略

はじめに

先週(8/11週)は“数字で切り替える”待ち伏せ型を継続。
いまは VIX≈15米10年債=4.32%(4.17–4.36–4.50%のレンジ)、Breadth(上昇トレンド銘柄比率)=20%台後半まで戻ってきた段階。
強気トリガーはまだ未発火なので、今週も 「押し目&選別」+サイズ抑制でいきます。

  • 10年債 <4.12% & VIX<17 & Breadth>30% → 攻めにシフト(ロット通常~やや増)
  • VIX>23 または 10年債 ≥4.50–4.60% → 迷わず守りへ
  • その間は 押し目限定/追いは最小(特にテック)

Market Breadthとは?

Market Breadth=“市場の広がり”。上向きが広がるほど、主役以外にも資金が回って指数の上げが持続しやすくなります。


市場環境のスナップショット(8/16時点)

三本柱(金利・ボラティリティ・広がり)で固定化して判断。

  • 米10年債:4.17 / 4.36 / 4.50–4.60% が分岐。>4.36%でグロースの上値が重い。
  • VIX:15台=低ボラティリティ帯。17.5が安心境界、20で警戒、23で防御全開。
  • Breadth:20%台後半で回復中。>30%に乗れば循環色が強まる。
  • 指数の要所
    • S&P5006,495(ATH)を目前。6,188が押し目。
    • NASDAQ10023,416上を維持。割れは22,636まで押し想定。
    • Russell20002,333突破が本格循環の合図。
    • Dow45,297のフタ上抜け待ち。
  • コモディティ
    • Gold3,365が支持。先週は-3%の押しでもトレンドは上。
    • WTI64.6→61.7を意識。戻り売り優勢。
    • Copper:急落後の戻り待ち(4.32–4.56帯)。
    • Uranium(URA)37.9→40.8→42.3の節目を段階確認。
  • セクター(1週):ヘルスケア/一般消費/通信が上位、テック小反落、ディフェンシブは弱め。
    業種:医療保険・百貨店・放送が強く、通信機器・食料小売・石炭が弱い。

今週の戦略(8/18週)

1) マクロ・スイッチ

  • VIX ≥20:ヘッジ増(SH等)。≥23で高ベータ縮小。
  • 10Y ≥4.50%:成長株のロット半減、金&ディフェンシブへ寄せ。
  • Breadth <10%:逆張りの準備(大型テック・ディフェンシブを小ロット)。
  • 10Y <4.12% & VIX<17 & Breadth>30%IWM/等加重(RSP)/素材を段階追加。

2) セクター・テーマ配分

  • 主役通信サービス(GOOGL/META)/ヘルスケア(LLY/UNH)
  • 準主役選別テック(AAPL/AMZN/一部半導体。ブレイク“追い”は回避
  • テーマ金(GLD)・ウラン(URA/CCJ)は押し目継続。
  • 控えエネルギー/石炭・通信機器・食料小売は戻り売り寄り。半導体装置はサイズ控えめ。

3) 個別戦術(忙しい人でも即実行)

  • 決算トレード=5分ORB(寄り5分高値ブレイク)。+1.0〜1.5Rで半益、残りはVWAP割れ or 前日安値割れ
    • 今週例:PANW(月)/HD・MDT(火BMO)/TGT・TJX・ADI・BIDU(水)/WMT(木BMO)/INTU・WDAY・ROST(木AMC)

  • テック押し目:終値ベースで10EMA/20EMAに差し込んだ日だけ拾う。
  • 金・ウラン:金は3,365の支持確認で回転/ウランは40.8→42.3突破で増し、39割れは一旦リセット。

ポートフォリオ構成(推奨)

“守備を効かせた攻め”。最大エクスポージャー=75%(強気トリガー点灯で80%まで)。

  • コアETF(VOO/QQQ)38%(21週EMA割れで縮小)
  • 通信サービス10%(GOOGL/META)
  • ヘルスケア12%(LLY/UNH中心に分散)
  • テック(AI・半導体)10%(“押し目のみ”)
  • 金+ウラン12%(GLD/URA/CCJ)
  • 素材(銅など)6%(段階追加、4.46維持で継続)
  • 小型・等加重6%IWM/RSP、IWM2,333確定超で追加)
  • キャッシュ&ヘッジ6%(VIX20↑で10%へ)

忙しい兼業投資家の時間割(PDT / 日本時間)

  • 06:30 / 22:3010Y(4.12/4.36/4.50)・VIX(17/23)・Breadthを確認 → シナリオ判定
  • 12:00 / 04:00:保有の強弱を10分点検、逆指値更新
  • 12:45 / 04:45:引け15分前、半益/損切り/トレーリングを確定

シナリオ別アクション

  • 強気継続S&P500 ATH更新IWM 2,333確定超10Y<4.12 & VIX<17 & Breadth>30%
    → IWM/RSPを増し、攻撃80%・新規最大6銘柄まで。
  • レンジ(基本想定):高値圏で揉み合い/Breadth=25–30%
    → 攻撃60%・押し目限定、“追わず拾う”。
  • 調整入りVIX>23 or 10Y≥4.50–4.60% or S&P500が直近陽線安値割れ
    → 攻撃30%以下、SH導入、勝ちポジは利確前倒し。

中長期ビューの作り方(簡易版)

  • B200 ≥0.60 を維持:長期コア(VOO/QQQ)20–25%は崩さない。
  • 短期上昇比率 <10%:逆張りを通常ロットの30–40%で。VIX>23なら見送り。
  • 広がるラリー(>30%)IWM/RSP/素材1/4ずつ足す。

まとめ

  • ルールは 10Y/VIX/Breadth に従うだけ。
  • 攻め=通信&ヘルスケア+選別テック、守り=金・ヘッジと逆指値。
  • 朝と引け前の2回集中で十分。今週も“待ち伏せ”で取りにいきましょう。
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