過去の弱気相場の値動きと2022年前半の戦略

投資戦略

2022年は今後FRBによるテーパリング、利上げ、資産縮小が開始されることから相場が大きく調整する可能性が高いと言われています。私は本格的に米国株のトレードを開始したのは2021年から(株式投資歴は10年ぐらいありますが、日々値動きを確認してトレードするようになったのは2021年から)なので、コロナショックという特殊な状況を除いて、弱気相場が始まる時にどのようなことが起きるのか、正直よく分かっていません。

よく知らないと不安になってしまい冷静な判断ができなくなってしまうので、過去に上昇相場から弱気相場へ移行した時に指数と各銘柄がどのような動きをしていたのか2007年と2018年のチャートを調べてみました。

過去の弱気相場のチャート分析結果

調査対象は、各指数、ハイテク株、ディフェンシブ銘柄、石油、素材、IPO銘柄です。

2007年と2018年に上昇相場が天井をつけて弱気相場が開始する際に共通していた動きはおおよそ以下の通りです。

  • IPO後数年の若い銘柄が一番先に天井を付ける。
  • その次に小型株(Russell 2000)が天井を付ける。
  • その後でSPYQQQ、ハイテク銘柄が天井を付ける。
  • ディフェンシブ銘柄(KOWMT)は一番最後に天井を付ける。
  • 石油株(XOM)、素材株(STLD)は指数より石油・素材の先物価格との相関が強い。

2022年前半に始まるかもしれない弱気相場に向けた戦略

今、20221月時点が相場サイクルのどのステージあるかを正確に判断することは難しいですが、SPYQQQRUTがすでに天井を付けており、これから本格的な調整が始まる段階にあると仮定すると、今後、調整相場が始まるまでの間に最後まで上げていく可能性が高いのは、生活必需品小売、食品・飲料、石油、素材に絞られてくるのではないかと思います。

ということで、2022年の34月あたりまでは以下の戦略でトレードしていきたいと考えています。

  • 石油、素材株は、先物価格の動きを確認しながら先物価格が上がる限りは買い、下落トレンドに移行したら撤退する。
  • SPYQQQの本格的な調整が始まっても、ディフェンシブ銘柄(生活必需品、食品・飲料)は上昇を続ける限りは保有し、天井を付けて下落し始めたら撤退する。
  • 上記以外の銘柄については、日々高値を更新していく銘柄をチェックし、短期トレードで小さな利幅を確定していく。
  • ディフェンシブ銘柄が天井を付けて、マーケット全体が弱気相場入りしたらSQQQETFを購入する。(QQQの空売りの代わり)
  • 弱気相場に入った後は一番最初に上昇トレンドに転換していく銘柄を探していく。
  • ハイテク株、特にIPO株は底を打って上昇トレンドに戻るまで基本的にエントリーしない。(5月以降を想定)

過去の弱気相場のチャート分析詳細

以下、2007年と2018年の弱気相場が始まるタイミングのチャートです。

2007年10月のサブプライムローン問題をきっかけに開始した弱気相場

各指数、銘柄が天井を付けた時期は以下の通りです。

  • 2007年10月・・・Russell 2000S&P 500QQQ
  • 2007年11月・・・MSFT
  • 2007年12月・・・WMTNFLXAAPLXOMSTLD
  • 20081月・・・WTI原油、KO

2018年10月のFRBによる利上げをきっかけに始まった弱気相場

各銘柄が最高値を付けた時期は以下の通り。

  • 2018年5月・・・STLD
  • 2018年7月・・・FBNFLX
  • 2018年8月末・・・Russell 2000
  • 2018年9月・・・XOM
  • 2018年10月・・・S&P 500QQQWTI原油、MSFTAAPL
  • 2018年11月・・・WMTKO

2022年1月時点

各銘柄が天井を付けた時期は以下の通り。(現時点の最高値を天井と想定)

  • 20212月・・・ARK
  • 20218月・・・STLD
  • 20219月・・・FB
  • 202111月・・・QQQRussell 2000MSFT
  • 20221月・・・SPYAAPL
  • まだ天井をつけていない?・・・XOMWMTKO

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