新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
2022年末の最終週の米国相場は長期金利、原油、VIXが上昇し、株価指数は小幅な値動きとなりました。原油価格の上昇によりエネルギー株、長期金利の上昇に伴って金融株が上昇しています。
株価指数は長期・短期共に下落トレンドとなっており、ロングポジションによるスイングトレードには難しい環境が続いています。
1月中旬から本格化する決算発表に対する相場の反応によって今後の相場の方向、見通しの良いセクターが見えてくると思います。それまでの間は、ポジションは少なめに押さえて各銘柄の2022年Q4の決算の数値と今年のガイダンスをしっかり確認していきたいと思います。
それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。
先週の振り返り
相場環境
ナスダックの高値–安値銘柄数は週の半ばには-100以下まで落ち込みましたが、最終的に-16まで戻ってきています。今週以降にプラス圏に戻れるかを監視していきたいと思います。
VIXは+3.84%上昇しました。現時点のチャートからはどちらに進むのかまだ方向性は定まっていないように見えます。
米国債10年利回りは+3.44%の上昇で2週連続で大きな上げ幅となりました。10月から始まった短期の下落トレンドのラインまで到達しています。今週はこの水準から反落するかどうかを見極めていきたいと思います。
ナスダックは-0.17%の小幅な下落となりました。12月から始まった短期の下落トレンドの範囲内で推移しています。
S&P500は+0.07%と小幅ながら上昇しています。短期的な下落トレンドからはまだ抜けられていません。
ダウは-0.04%と小幅な値動きで終えています。他の指数と同様に短期的な下落トレンドの範囲内で推移しています。
原油価格は+1.29%と3週間連続で上昇しています。6月から始まった下落トレンドの範囲で推移しています。今週以降に83の水準を超えて上昇を継続できるかを確認していきたいと思います。
天然ガスは-11.89%と大幅な下落となりました。2週連続で大きな値幅で下落し、150週の移動平均を割り込んで200週の移動平均に到達しています。このまま下落を続けていくのか確認していきたいと思います。
金価格は+1.22%上昇しました。10月末から始まった上昇トレンドを維持しています。
銅価格は+0.04%と小幅な値動きで横ばいを続けています。
小麦価格は+2.06%で3週間連続で上昇し、10月から始まった短期の下落トレンドをブレイクしています。
セクター分析
エネルギー、金融が上昇し、ディフェンシブ、ヘルスケアが小幅な下落となっています。特にエネルギーの上げ幅が大きくなっています。
業種別に見ると、高級品、石油ガス採掘・装置サービス・精製、自動車ディーラーが上昇しています。下落幅が大きいのは教育サービス、ソーラー、石炭です。
個別銘柄の動向
上昇しているのは石油ガス銘柄(XOM、CVX、COP、VLO、SLB、HAL)、銀行(JPM、BAC、NU)、検査機器(TMO、DHR)、ディスカウント店(TGT)です。
下落が大きいのはソーラー(ENPH、SEDG)、半導体(NVDA)、バイオテクノロジー(MRNA、BNTX)です。
先週は週間で10%以上の上昇が見られた銘柄は、43件と先週の54件からやや減少しています。
バイオテクノロジー(KALA、TGTX、PDSB、VRNA、AKRO)、石油ガス(CLMT、VOC、NINE、GPRK、KLXE、TDW)が力強く上昇しています。
今週の戦略
株価指数のチャートは短期的な下落トレンドが続いている状態から大きな変化はありません。上昇トレンドの銘柄の小さいポジションでトレードをしながら次の強い上昇のタイミングを待ちたいと思います。
ロングポジションを増やすタイミングについては、S&P500の50日移動平均線を超えている銘柄の割合が下落から上昇に転換したかどうかを判断の目安にしたいと思います。
監視・保有銘柄
監視銘柄に石油ガス装置・サービス(OII、KLXE)、バイオテクノロジー(AKRO、PDSB)を追加して、銘柄の入れ替えを行なっています。
監視・保有銘柄のチャートはこちら。
決算発表予定
今週はRELL、RPM、AEHRの決算に注目したいと思います。
1/4
- RELL
- RGP
- UNF
1/5
- RPM
- AEHR
- LNN
- LW
- MSM
- CAG
1/6
- GBX