【米国株】2025-01-13週の振り返りと今週の戦略(監視銘柄)

Weekly Review

先週の米国相場は長期金利が4.8から4.6%まで低下し、それに伴い株価指数は軒並み上昇しました。VIXも一週間で-18%下落して上昇トレンドから下落に転換しようとしています。

先週の大手金融機関の決算発表の結果もネガティブな要素はなく、発表後に強い上昇を見せている銘柄が多く見られます。また、半導体製造大手の台湾セミコンダクター(TSM)も強い売り上げ成長を維持しており、特に半導体装置やハイテク企業の銘柄にポジティブに作用しています。

今週は、1/20にトランプ大統領の就任式があり、新しい政策などの発表に伴って相場が急変する点に注意しつつ、長期金利の低下が続く場合はスイングトレードのポジションを追加していきたいと思います。

今週もNFLX、ABT、JNJ、PG、GE、ISRG、AXPなどの多くの銘柄の決算発表が予定されています。

Now, let's review last week's market by checking the chart.

Last Week in Review

Market environment

米国債10年利回りは-2.94%の下落でした。2024年12月から始まった上昇トレンドラインを割り込んでいます。まだ、一時的な調整で再度上昇を開始する可能性も残っています。今後、数ヶ月をかけてトレンドが明確になってくると思いますので、少し長い目線で動向を見守りたいと思います。

VIXは-18.28%の下落で2024年12月頃から始まっていた上昇トレンドラインを割り込んでいます。今週も大きく上昇することなく、17以下の低い水準を維持できるかどうかを確認していきたいと思います。

上昇トレンド銘柄数は力強い反発とともにトレンドの転換が確定しています。まだ、相場全体としては比較的割安な水準で推移しており、まだ利益に伴う売りを警戒する水準にはなっていません。

NASDAQ Analysis

ナスダックの月足チャートを見ると、1月の現時点の騰落率は+2.03%です。1月の半分が終了しここまではプラスで推移しています。

ナスダックの週足チャートを確認すると、先週は+2.94%の上昇でした。20移動平均線まで下げたところから明確に反発をしてトレンド転換の最初の動きが見られます。前の週の高値を明確に超えていけるかどうかが、今後のトレンドが持続するかどうかのポイントになります。

ナスダックの安値-銘柄数はプラス圏内に復帰しています。トレンドが転換する初期の動きが見られますので、このまま今週も上昇を続けられるかどうかがポイントになります。

Dow Analysis

ダウの月足チャートを確認すると、1月の現時点の騰落率は+2.27%です。12月の大きな下落の約半分程度まで戻してきている状況です。

ダウの週足チャートを見ると、先週は+3.59%の強い上昇でした。11月末から続いてきた短期的な下落トレンドを明確に上にブレイクしてトレンドが転換しています。過去3週間の種を全て上抜けており、強いトレンド転換の動きが見られます。特に大きなネガティブなニュースがなければ、上目線で推移していく可能性が高いチャートとなっています。

S&P 500の分析

S&P 500の1月の現時点の登録率は+1.95%です。月足チャートでの安定した上昇トレンドを維持しています。

S&P 500の週足チャートを確認すると、先週は+3.01%の上昇で、20移動平均線に触れたところから明確な反発をして短期的な下落トレンドから明確な反発をしている状況です。ダウほど強い反発ではありませんが、短期的なトレンドが転換し始めていると見て良さそうです。

Russell 2000 Analysis

ラッセル2000の月足チャートを確認すると、1月の現時点の騰落率は2.02%です。12月の大きな下落からは、まだ20%程度の戻りとなってます。

ラッセル2000の週足チャートを確認すると、先週は+4.26%の上昇でした。前の週の大きな下落を打ち消す強い上昇となってます。50移動平均まで下げたところで強い反発が見られます。この動きは過去1年間を振り返ったときに同様の傾向が2024年4月、8月に発生していました。

コモディティー先物の分析

原油価格は先週は+1.03%の上昇でした。週の前半にかなり大きく上昇しましたが、その後反落して一緒に大きな上ひげをつけています。強い短期の上昇トレンドが一旦終わることを示唆している可能性があります。

天然ガスの価格は-1.03%の記録でした。週の最初に大きくギャップアップして始まりましたが、その後下落基調となり、最終的に週間のパフォーマンスとしてはマイナスで終えています。まだ昨年の10月から始まった上昇トレンドを維持しています。

金価格は先週は+1.4%の上昇でした。最高値の2800に近づいてきています。昨年から続く強い上昇と連動を維持しており、最高値を超えることができればこのまま上昇トレンドが続く可能性が高まります。

銅は先週は+1.50%の上昇でした。2週続けて上昇していますが、やや大きめな上ヒゲを付けている点は上昇の勢いがなくなっている可能性を示しています。金利が下落を続けるようであれば銅価格の動きにはポジティブな影響があると思われます。

Sector Analysis

先週はヘルスケアを除くすべてのセクターが強く上昇しました。特に強い上昇が見られたのは決算発表があった金融セクターです。その他に強い上昇が見られたのは、金属などを含む素材、不動産、工業、公益事業、エネルギーです。過去1ヵ月のパフォーマンスで見ると、エネルギーと公益事業が強い上昇を見せています。過去1ヵ月で大きくアンダーパフォームしているのは、ディフェンシブ、不動産、一般消費財です。比較的割安になっているこれらのセクターにも相場全体のトレンド転換と共に買い手が戻ってくることが想定されます。

先週の業種別のパフォーマンスを見ると、最も強い上昇が見られたのは住宅ローンです。その他には金融市場、重機、石炭、住宅建築、アルミニウム、肥料などです。昨年の12月からの金利の上昇により特に強い下落が見られていたセクターに買い手が戻ってきて反発しているように見えます。一方、先週下落が進んだ業種は製薬会社、放送、家電です。

Trend of Individual Issues

先週は非常に多くの銘柄が上昇している中、特に強い上昇が見られたのは、TSLA、AVGO、JPM、WFC、C、MS、GS、MDTです。肥満薬に関する売上ガイダンスの引き下げによりLLY、NVOが大きく下落しました。また、中国での市場シェアの低下が懸念されているAppleも下落しました。TGTは予想を上回るホリデーシーズンのセールスを報告しましたが、利益の見通しが厳しいことから下落しています。

Strategy of the Week

先週、相場全体としては、売られすぎの状態から力強い反発が始まろうとしている状況です。

今週も多くの銘柄が決算発表を予定しています。先週に続いて長期金利の低下していく場合は、決算発表でポジティブなサプライズのあった銘柄を中心にスイングトレードのチャンスを見逃すことなくエントリーをしていきたいと思います。

今週はトランプ大統領の就任に伴い新たな政策発表等が行われ、相場がその発表に反応して乱高下する動きがあるかもしれませんので、リスクがある点には十分注意してトレードをしていきましょう。

Swing Trade Monitoring Stocks

先週の決算発表でポジティブなサプライズがあり、その後も強い値動きを維持しているBK、C、MS、OZK、SLB、TFCを監視対象に追加しています。

監視銘柄の中で今週に決算発表を予定しているのはISRGです。

Click here to see a chart of the stocks monitored.

Stock Screener - Charts AIR,ALSN,ARIS,AS,AVGO,BK,C,CDNS,CRDO,DAL,DECK,FLUT,FRPT,GRMN,ISRG,LYV,MS,NOW,OZK,RDDT,SMTC,SNX,SLB,SPOT,SYF,TFC,TSLA,WBA,WIX,WSM ticker
Stock screener for investors and traders, financial visualizations.

 

This week's earnings release

今週は、NFLX、ABT、JNJ、PG、GE、ISRG、AXPの決算に注目です。

1/21

DHI EDU FITB KEY MMM ONB PLD SCHW UMC

AGYS COF FULT HWC IBKR NFLX PNFP SFNC STX UAL WTFC ZION

1/22

ABT ALLY APH KBU CBSH CMA FNB GEV HAL HDB JNJ PG TEL TRV TXT UCB

AA CADE DFS HXL KMI KNX SLG STLD WDS

1/23

AAL ALK ALB BANC ELV FBP FCX GE HBAN MKC NTRS ORI TAL UNP VLY

ASB COLB CSX EBC EWBC FFBC GBCI ISRG SLM SSB TXN

1/24

AXP ERIC HCA NEE VZ

 

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