先週の米国相場は先々週から始まった反発も勢いがなくなり、 1週間で見るとS&P 500, ,NASDAQ100, ,DOW30共に指数は若干の下落で終わりました。一方、石油ガス関連の銘柄は原油価格の上昇と共に大きく上昇しています。
今週は、6/10に5月のインフレ率が発表されます。翌週のFOMC会合の協議にも影響する重要な数字です。金融引き締めの効果によりインフレ率が下落してきているのか要注目です。
それでは、まず相場環境とセクターの動向を振り返っていきましょう。
Last Week in Review
Market environment
VIXは週中は上下を繰り返しましたが、最終的に下落して25を割り込んできました。VIXを見る限りでは、米国相場は落ち着きつつあるように見えます。このまま下落を継続して21付近まで下げていくのか、もしくはここから上昇に転じるのか、監視していきたいと思います。
VIXは下落したものの、それに反してNASDAQschool (e.g. of ikebana)-1.32%下落する結果となりました。通常はVIXが下落したら指数は上昇するので、少し珍しい動きです。NASDAQの週足チャートを見ると上昇の勢いがなくなり、再度、下落に転じそうな雰囲気です。週明けにどちらの方向に進むのかVIXと共に注意深く観察したいと思います。
原油価格は+4.57%上昇しました。原油価格の上昇傾向はまだおさまる兆候は見られません。前回高値の$130まで上昇しそうな展開です。
中東諸国が増産に踏み切り原油の供給が大幅に増えるか、金融引き締めの効果が現れて景気が停滞して需要が低迷するまで本格的な下落は始まらないのかもしれません。原油価格が下落しないとインフレを抑え込むのは難しいため、11月の中間選挙の数ヶ月となる7〜tilde9月あたりまでには米国政府も様々な手段で原油価格を下げる対策を打ってくるものと思われます。
天然ガスは週の初めは上昇しましたが、その後は下落して-2.34%で終えています。週足の上昇トレンドは変わらず続いていますので、原油と同様に当面は天然ガスも上目線です。
小麦価格は-10.15%と大きく下落しました。今後、20MAを割り込んで下落トレンドに入ってしまうのか注意して見ていきたいと思います。チャートだけ見るとこの後は下方向に動きそうに見えます。
先週、景気の先行指標として見られる銅の価格が上昇I did.4月から下落が続いていたので久しぶりの大きな上昇です。この後、20移動平均線を超えて上昇トレンドに戻れるか注目です。
セクター、業種動向
一般消費財、通信サービス、情報技術を中心に力強く上昇しました。ヘルスケア、ディフェンシブが下落しています。
業種別で見ると、強さが目立つのはこれまで下落が続いていた不動産サービス、ソーラー、ネット小売です。銅、銀などの金属素材やソフトウェアも上位に入ってきています。
一方、健康保険、医薬品流通、飲料、タバコなどディフェンシブ銘柄の多くは下落しています。
個別株
エネルギー銘柄が全般的に上昇している傾向は変わらずです。大型株ではGOOG, ,AMZN が持ち直してきています。
ソフトウェアの中小株、バイオ技術の小型株、ソーラー、その他金属、銅のセクターに大きく上昇した銘柄が多く見られました。
ソフトウェア(インフラ)の中では好決算を発表したOKTA +21.14%, ,MDB +17.19% が上昇しています。
ソフトウェア(アプリケーション)の中では好決算を発表したCRM +13.82%、それ以外ではDDOG +17.64%, ,ZI +10.67%, ,NOW +8.27%が上昇しています。
ソーラー銘柄も軒並み上昇しています。特にパフォーマンスが良かったのは、ENPH +9.82, ,SEDG +11.97%, ,RUN +12.10%It is.
その他金属のセクターではBHP +9.83%, ,LITM +14.62%, ,TMQ +15.96% , ,EMX +12.50% , ,VZLA +11.77%が良いパフォーマンスでした。
銅もFCX +7.38%を始めとして全体が上昇しました。
週間パフォーマンスランキング
上昇トレンドでないものも含めて、先週1週間のパフォーマンスが20%以上の銘柄を抽出してみました。$10以下の銘柄は除外しています。
スクリーニングの結果はこちらで確認できます。
パフォーマンスが良い順に並べると、バイオ技術の銘柄が上位20位中の半分を占めています。バイオ銘柄の小型株は30%以上上昇している銘柄も多くあります。
先週20%以上上昇した銘柄は全部で38件ありました。そのうち、時価総額で見ると63.2%が小型株、業種別では47.4%がバイオ技術となっていました。小型株に投資資金が流入しているようです。
次週の戦略
注目イベント
相場全体としては、エネルギーが強く、ハイテク銘柄が弱い動きになりつつある中、米国時間の6/10 8:30amに5月のインフレ率が発表されます。コンセンサス予想は8.3%The first two are the following.3月につけた8.5%をピークに開始した下落を継続できるか注目It is.
参照URL https://tradingeconomics.com/united-states/inflation-cpi
米国のガソリン価格を確認すると、原油価格の上昇に伴ってガソリン価格もジワジワと上昇を続けており、生活の中でインフレが収まってきている実感はまだありません。下のグラフの左側が現在値です。
参照URL https://gasprices.aaa.com/
現在の保有銘柄と監視銘柄
保有銘柄
6/3時点の保有銘柄は以下の8つです。上昇トレンドの石油ガス、海運、医薬品の銘柄でポートフォリオを構成しています。
- ZIM 海運(コンテナ船)
- LNTH 検査試薬
- NFE 天然ガス中流、公共ガス
- AMR 石炭
- adenosine monophosphate (AMPH) 医薬品
- GLNG 天然ガス輸送
- VAL 石油ガス採掘
- VTNR 石油ガス精製・マーケティング
Stocks to watch
全体として良いチャートパターンを形成して上昇の準備が整いつつある銘柄が石油ガス以外のセクターにも増えてきています。次に上昇してくる銘柄の候補として以下を監視してきたいと思います。
- CBT 化学素材(リチウム電池に利用される炭素素材)
- ARIS 水処理(シェール採掘時の水リサイクル)
- AVD 農薬、除草剤
- FLNG 天然ガス輸送
- EGLE 海運(バルク船)
- ITCI バイオ製薬(双極性障害向け医薬品)
決算予定
2022counter for years (following a number in the hito-futa-mi counting system)Q1の決算シーズンも終盤戦で決算を発表する銘柄もかなり少なくなってきました。今週は以下の銘柄の決算を追いかけていきたいと思います。
- 6/6 GTLB
- 6/7 vrnt
- 6/8 CPB
- 6/9 GEF