先週の米国株式相場は下落していたセクターも含めて久しぶりに力強い反発となり、7週間続いた下落トレンドが一旦止まりましたね。
Last week.過去の0.5%以上の利上げ時と同様に、利上げを開始する前後に下落して3週間後から上昇する、という動きになりました。
上記の過去の統計に照らしあわせると、特にネガティブなニュースが出てこない限り、今後の数週間は引き続き上昇する可能性が高いと思います。
その先の相場については、6月10日に発表されるインフレ率の数字、そして、それによって6月14日〜6月15日に開催されるFOMCで今後の利上げとQTの方針に変更があるのかどうか、がポイントになりそうです。
ということで、今週から約2週間は、短期のトレードで新高値を更新して上昇する銘柄にエントリーしていける良いチャンスになると思います。
それでは、相場環境、セクターの状況を確認していきましょう。
Last Week in Review
Market environment
まず最初にVIXを確認してみましょう。VIXは先々週まで不安定な上下動を繰り返してきましたが、先週から明確に下落方向に動いて30を割り込み25台まで下落してきました。
This week.5月の最初の週につけた下値の25以下に下げていけるかに注目したいと思います。
このラインを割り込んで下がっていければ、20あたりのサポートラインに到達するまでは下がり続ける可能性が高いと思います。
NASDAQの先物は一旦下落から反発してきました。2週間前の高値を超えてきていますので、今後の数週間は上目線となる可能性が高いIt is.
原油価格は4月頭から開始した上昇トレンドを継続しています。
来週は116あたりで跳ね返されて一旦下落する動きになるかもしれません。米国では5月末に3連休がありますが、この連休が終わった後にガソリンの需要がひとまず落ち着き、それに伴って原油価格も上昇が止まると考えています。
天然ガス価格は、先週も+7.97%and a large increase inし、一旦の調整下落するという予想は完全に外れました。先週に大きな上ヒゲを付けるチャートになっていますので、今週は横ばいか若干の下落で推移すると予想しています。
アルミ価格は、金や銅などの他の金属価格と同様に一旦調整しています。中国、特に上海のロックダウンが解除される等のポジティブなニュースが出てくるまでは、金属素材の価格は横ばいになると予想します。
小麦価格は先週から若干下落して終えました。先々週のインドによる小麦の輸出制限の報道を受けての上昇から落ち着きを取り戻してきています。ウクライナとロシアの戦争もまだ終わりが見えませんので、中長期的には小麦価格は上目線で見ています。
ただし、5/28にロシアのプーチン大統領が、マクロン大統領、ショルツ首相に対して対話を再開する準備があることを伝え、さらに、ロシアに対する経済制裁が解除されれば、肥料と農産物の輸出を増やす準備があると通達した、との報道がありました。
仮に、ロシアによる肥料と農産物の輸出制限が再開されたり、黒海でブロックされているウクライナからの輸出が再開されれば、短期的には小麦の価格は一旦下落していく可能性があります。
Sector Analysis
先週は、すべてのセクターが上昇し、特にこれまで下落が大きかった一般消費財、情報技術が最も力強く反発しています。エネルギーに次いで、金融セクターも上昇幅が大きくなっています。
業種別に見てみると、特にパフォーマンスが良かったのは、デパート、専門店、アパレルなどの小売業It is.石油ガスの中では採掘、生産、装置サービスのパフォーマンスが良い結果となっています。その他では、鉄鋼、ソーラーが上位に入ってきているのは新しい動きIt is.
個別銘柄分析
個別銘柄の全体的な動きを見てみましょう。
先週は決算発表などのネガティブな要因があった一部の銘柄を除いて全体的に上昇しました。TSLA +14.42%, ,JPM +11.87%など4月以降下落が続いていた大型株も持ち直してきました。
先週、特に上昇幅が大きかったのは先々週のウォルマートとターゲットの決算発表後に一律下落していた小売業の決算結果が想定よりも良く、ガイダンスも引き上げられていたことを好感して、デパート(M JWN DDS)、ディスカウントストア(DLTR DG)が20%超の上昇で力強く回復しています。
1ヶ月の期間で個別銘柄のパフォーマンスを見ると、エネルギーセクターの銘柄の上昇傾向は変わらず続いています。それ以外のセクターでは、半導体中小型株、電話通信、ソーラー、銀行、自動車ディーラー、化学、公共のセクターに上昇している銘柄が出てきています。
週間上昇率ランキング
上昇トレンドの銘柄に限定した週間上昇率ランキングです。
先週は好決算を受けて PLAB and+39.64%and a large increase inしました。全体としては石油ガス関連の銘柄の比率が高くなっています。特に石油ガスの生産・採掘を行う銘柄の比率が高いです。その中でも天然ガス価格の上昇を受けて CRK RRC AR HPK などの天然ガスに特化した銘柄が良いパフォーマンスでした。上位20位の中では LTHM の1銘柄だけとなっていますが、リチウム銘柄も全体的に上昇I did.
次週の戦略
今週は、先週から始まった反発上昇が継続する想定で、以下の2つの条件が成り立ったら新規エントリーと買い増しを積極的に進めていきたいと思います。
- VIXand25以下まで下落
- NASDAQ, ,SP500, ,DOW30の上昇トレンドが継続
トレードの対象は、上昇トレンドで、チャートパターン(ボラティリティ収束 & 出来高減少)を形成した後に、出来高の増加を伴って上昇を始める銘柄です。
トレード対象の選定とエントリーのポイントは以下の記事をご参考に。
現在の保有銘柄
5/27時点の保有銘柄は以下の5つです。
LNTH、NFE、STNGの銘柄分析は以下の記事をご参考に。
今週の監視銘柄
先週に出来高の急増と共に上昇している ARIS CBT GLNG GO LLY SOI SQM VAL に特に注目しています。
- ARIS
- CBT
- CC
- CEG
- DINO
- GLNG
- GO
- LLY
- MUSA
- RCMT
- SD
- SLVM
- SOI
- SQM
- WRB
- VAL
- ZIM
決算予定
今週はソフトウェア関連の銘柄の決算発表が予定されています。NASDAQの上昇を後押しするような良い決算結果とガイダンスが出てくるのか、または景気後退の兆候となるような決算発表となるのか注目したいと思います。
5/31
- HPQ
- CRM
- APPS
6/1
- HPE
- MDB
- NTAP
- PSTG
- CHWY
- VEEV
6/2
- SPTN
- CRWD
- LULU
- ASAN
- OKTA
- NAPA
- RH