会社員をしながら兼業で投資を行っている個人投資家のDUKEさんの「1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術」を読みました。
新高値ブレイクした株を購入する投資方法のエッセンスが非常に良くまとまっていて、株式投資を始めて間もない方にもおすすめです。
本書の内容は日本株を対象にしていますが、元々の考え方はウィリアム・オニールの投資法を元にしたもので米国株投資に応用できる内容になっています。ウィリアム・オニールやマーク・ミネルヴィニの本も良いのですが、翻訳ですんなり理解できない点もあるので、こちらの書籍を読んで基本的な考え方を理解した後に、本家の書籍を読むとより理解しやすくなると思いました。
1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術
普通の会社員の個人投資家が、2016年の厳しいマーケットでも たった3カ月で1億円儲けた買い方、売り方をすべて教えます! 著者は、日中フルタイムで働く普通の会社員です。いわゆるサラリーマン投資家です。 勤めている会社も金融系ではなく、まった...
DUKEさんの新高値ブレイク投資術のポイントは以下の通りです。
- 株式投資で儲けるためのコツは、最安値で買うことではなく、買った株をより短期間で、買値を大幅に上回る価格で売ること。
- 最初にテクニカル分析により有望な株を探し、その後でファンダメンタル分析を行った上で投資判断を下す。
- テクニカル分析では、保ち合いの状態から、出来高を伴って新高値をブレイクしてきた銘柄を探す。
- ファンダメンタル分析では、経常利益、利益率、売上高が2〜3四半期連続で伸びていることを確認する。
- 買うべき対象は、企業業績の4つのステージのうち、利益成長が著しく上昇局面である第2ステージの会社の株式である。
- 勝っているときにポジションを大きくし、負けているときには減らしていく。
- 2〜4週間のなかでディストリビューション日(売りが買いを上回った日)が5会れば上昇から下降トレンドに転換した可能性が高いので注意する。
- 買う前に買う理由(何が成長の牽引役になっているか、なぜ収益性が高いのか、株価はどのぐらいまで上昇しそうか等)をノートに記録する。
- 自分で決めたルールに断固従うという信念を持って取引を繰り返すことで、勝てるようになる。
こちらの書籍では新高値を更新した株を探す際に「株探」を利用していますが、米国株の場合は、Finvizを利用すると簡単に新高値を更新した銘柄を探すことができます。
新高値を更新した銘柄を絞り込む場合は、Signalで「New High」を選べばOKです。
この本を何度も繰り返し読んで実践しながら米国株投資で新高値ブレイク投資術をしっかり自分のものにしていきたいと思います。