【米国株】2023-08-21週の振り返りと今週の戦略(監視銘柄)

週間振り返り

先週の米国相場では、注目のNVDAの決算発表では予想を大きく上回る結果が発表され、ギャップアップして始まりましたが、相場開始直後から強く売られて大きく下落しました。他のハイテク銘柄も同様の動きとなり、決算発表の翌日は株式指数は軒並み下落しました。

8/25のジャクソン・ホールでのパウエル議長の会見では今後の利上げの可能性が示唆されましたが、金利は上昇することなく終えています。先週は金利の上昇が落ち着いたことを受けて、金、銅などの金属素材の先物価格は上昇しています。

今週は8/31 PCE9/1 雇用統計の発表があります。

それではチャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り

相場環境

3週連続で弱気な投資家の割合が増加し、強気派を上回っています。弱気派は過去平均の31.0%に対して35.9%まで上昇しています。

米国債10年物の利回りは-0.42%下落し、連続上昇は4週間で止まっています。ただし、まだ下落トレンドが始まったわけではありません。この後の数週間の動きを監視していきたいと思います。

VIX-9.37%下落しました。上昇トレンドはまだ維持している状態です。

ナスダックの分析

ナスダックの月足チャートです。14500まで下がったところで反発し、下ヒゲをつけています。 

週足チャートです。先週は+1.63%の上昇でした。週の前半に大きく上昇した後に下落し、大きな上ヒゲをつけています。

ナスダックの銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合は、まだ下落が続いているものの下落の勢いは弱くなってきました。 

ナスダックの高値安値銘柄数は先週に続きマイナス圏内で推移しています。 

ダウの分析

ダウの月足チャートです。前週から大きな動きはありません。

ダウの週足チャートです。先週は-0.40%と小幅に下落しました。202210月から始まった上昇トレンドのラインに触れたところで反発しています。2023年はこのトレンドラインに2回触れた後に上昇するパターンが見られます。今回も同様の動きとなるのか今週以降の動きを確認していきたいと思います。

ダウの銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合は安値を切り下げながら下落が続いています。 

S&P500の分析

S&P500の月足チャートです。先週から大きな変化はありません。

S&P500の週足チャートです。先週は+0.85%の上昇でした。ナスダックと同様に大きな上ヒゲをつけています。

S&P500の銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合は下落が止まりかけています。

ラッセル2000の分析

ラッセル2000の月足チャートです。前週から大きな動きはありません。

ラッセル2000の週足チャートです。先週は-0.12%の小幅な下落です。2週連続で大きめな下ヒゲをつけています。短期的に上昇の可能性が出てきているように見えます。

ラッセル2000の銘柄のうち50日移動平均線を超えている銘柄の割合は、下落が続いているものの下落の勢いは弱まってきています。

コモディティ先物の分析

原油は-1.72%の下落でした。2週連続で下落し、短期的には下目線で推移していますが、2週間共に下ヒゲをつけており、下落したタイミングで買いに回る勢力がいて、大きく下落せずに持ち直してくる可能性が高そうに見えます。

天然ガスは-0.43%の小幅な下落です。4月以降緩やかな上昇トレンドを続けています。

金は+1.22%の上昇です。米国債の金利の上昇が止まったことで上昇を開始しようとしているように見えます。

銅は+1.51%の上昇でした。先週は上ヒゲをつけて終えており、方向性は定まっていないように見えます。

小麦は-2.70%の下落です。明確なトレンドは現れていない状態です。

セクター分析

セクター別のパフォーマンスを確認すると、一般消費財が突出して上昇しています。情報技術も力強い上昇です。先週はエネルギーとディフェンシブが下落しています。

業種別のパフォーマンスでは、自動車、ウラン、ギャンブル、金が上昇しています。特に自動車の上昇が大きいです。VFSTSLAが上昇を牽引しています。下落が目立つのは、デパート、靴、医薬品小売、アパレル製造です。小売関連は決算が予想を下回り苦戦している銘柄が多いです。

個別銘柄の動向

先週、大きく上昇したのは半導体(NVDA )、ソフトウェア(INTUADSKPANW、WDAY)、ITサービス(ACN)、自動車(TSLAVFS)、バイオテクノロジー(MRNABNTX)です。

一方、靴(NKEDECK)、ディスカウントストア(TGTDLTR)、専門小売(BBYDKSULTA)などの小売業を中心に下げ幅が大きくなっています。

今週の戦略

米国債の長期金利の上昇が一旦止まり、株式指数の下落の勢いは弱まっていますが、まだ下落から上昇に反転する明確な動きはまだ見られません。引き続き、スイングトレードのポジションは小さい状態を維持し、次の上昇の波を待ちたいと思います。

相場心理が弱気に傾きかけている状況ではありますが、コンセンサス予想を大きく上回る決算を発表した銘柄に対しては強い買いが入る動きが見られますので、好決算でギャップアップした銘柄を対象に短期トレードを実施していきたいと思います。

監視銘柄

先週の決算結果、セクターの動向を反映して一部の銘柄を入れ替えています。力強い動きのチャートのソフトウェア関連の銘柄が増えてきています。

監視銘柄のチャートはこちら。

Stock Screener - Charts AFRM,AJG,AMAT,ANET,ANF,ANIP,APP,APPF,BLBD,BRO,CAMT,CCJ,CEIX,CELH,CLS,COCO,COUR,CRS,CSCO,DLO,FN,FRSH,FSLY,FTAI,INSW,INTU,IOT,LEU,LLY,LYTS,MNSO,PANW,PSN,PSTG,RELY,SDRL,SPLK,STRL,VRT,WFRD ticker
Stock screener for investors and traders, financial visualizations.

今週の決算発表

今週はCRMCRWDAVGOLULUMDBIOTの決算に注目したいと思います。

8/29
  • HEI
  • BBY
  • PDD
  • SJM
  • HPE
  • HPQ
  • NCNO
  • PVH
8/30
  • CRM
  • CRWD
  • PSTG
  • CHWY
  • COO
  • FIVE
  • GEF
  • OKTA
8/31
  • AVGO
  • LULU
  • MDB
  • IOT
  • NTNX
  • DELL
  • ASO
  • CAL
  • CPB
  • GMS
  • OLLI
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  • S
  • VMW
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