—「押し目中心+ブレイクは薄く」を維持しつつ、金・銅・ウランの追い風を活かす—
まとめ
・先週の方針「押し目中心/ブレイクは薄く・金/エネルギー/天然ガスの短期上乗せ」は概ね適合。(monty-trader.com)
・金は史上高値圏で上抜け継続、銅は5.10/lb台へリバウンド、ウラン(URA)は50ドル接近で強い。
・今週も三点スイッチ(10Y・VIX・Breadth) で機械的にロット調整──「攻め6:守り4」を基本に、押し目と分散を徹底。
1) 先週の振り返り(先週記事の要点 → 実際の値動き)
- 方針の検証:先週のブログでは「押し目中心+ブレイクは薄く」、コア指数は維持しつつ金・エネルギー・天然ガスを短期スイングで上乗せと整理。市場はVIX 16台で落ち着き、10年債4.12%近辺で下値固め。押し目優位の地合いは継続でした。
- パフォーマンスの内訳:先週1週間はヘルスケア・テクノロジー・公益・素材が堅調、エネルギーと通信が弱め。1ヶ月間ではテクノロジー+公益+素材+ヘルスケアの組み合わせが上位。

- 主役銘柄:大型ハイテク株はマチマチながらNVDA +5%、LLY +16% など“クオリティ×テーマ”が牽引。一方、XOM/CVXなど石油メジャーは原油急落の影響で鈍化。

- コモディティ:金は3,773上の新レンジへ、銅は5.1台へ回復、ウラン(URA)は51.6レジスタンス手前まで上伸。WTIは61ドル割れまで急落→「エネルギーは軽量化」は妥当。
2) いまの相場ダッシュボード(週足基準)
- 金利(US10Y):4.12%付近。上は4.36%/4.50%が重く、下は4.11%→3.88%が支持帯。株式に中立〜追い風。

- VIX:16台。20を超えるまでは「押し目許容」、23超で守り強化の既定運用を継続。

- Breadth(広がり):短期の上昇トレンド比率は30%前後で回復途上。0.40越えまでは“指数だけ強い→選別が必要”。

- 主要指数
- NASDAQ100:25,023ブレイク試し。追いは薄く、24,150近辺の押し目で。

- S&P500:6,753が上、6,549→6,188が押し目帯。

- Russell2000:2,500が循環拡大のトリガー。

- NASDAQ100:25,023ブレイク試し。追いは薄く、24,150近辺の押し目で。
- コモディティ
- Gold:3,773上に新ゾーン。押し=3,600〜3,540、維持できれば順張り続行。

- Copper:5.10→5.21のレジスタンス帯。5.21超でFCX/COPXの順張り再開。

- Uranium(URA):51.6が天井候補、46.3→42.8が押し目帯。
- WTI:60–61に真空地帯、55までの下ブレも想定。エネルギー株は軽量継続。

- Gold:3,773上に新ゾーン。押し=3,600〜3,540、維持できれば順張り続行。
3) 今週の基本戦略(兼業トレーダー向けプレイブック)
当ブログで年初から運用している三点スイッチ(10Y・VIX・Breadth) と閾値は据え置き。
- 金利ライン:4.12 / 4.36 / 4.50 / 4.60%。
- VIXライン:20 / 23 / 26。
トリガー到達でロットとヘッジを機械的に調整します。
A) ベース(最有力)—「選別的リスクオン」
条件:10Y=4.11–4.36%、VIX=15–20、Breadth=0.25–0.40
行動
- コア:VOO/QQQ 40–50% を押し目で積み直し。
- テーマ:GLD/GDX(5–8%) をコア・ヘッジに継続、COPX/FCX・URAは押し目限定でスイング。
- エネルギー株:原油が65を明確回復するまでは軽め。
- ポジション上限:70%。
B) リスクオン拡大
条件:10Y<4.11% かつ VIX<17 かつ Breadth>0.35
行動:QQQ/IWMを+10–15%、銅・ウラン順張り枠を増枠。ただしレバレッジETFは資金の30%以内。
C) リスクオフ(守りに反転)
条件:10Y>4.36%(警戒)/4.50%(強警戒) または VIX>20/23
行動:ロングを半分利確 → SH/SDSで0.5–1倍ヘッジ+GLDを厚く。VIX>26で総建玉≤40%。
4) インデックス別トリガー(週足)
- NASDAQ100(QQQ/NQ)
買い増し:25,023実体上抜けで+2〜3%追随/押し目:24,150→23,750 - S&P500(SPY/VOO)
買い増し:6,753明確上抜け/押し目:6,63k→6,55k→6,19k - Russell2000(IWM)
買い増し:2,500ブレイク/押し目:2,388(2,322割れ撤退)
5) セクター&テーマ戦術(“忙しい人向け”の即戦力)
| バケット | ETF/例 | ねらい | 入口/出口の目安 |
|---|---|---|---|
| 大型ハイテク | QQQ/XLK | 押し目集中 | 8–21EMA押し、VIX>20でロット半減 |
| 素材(銅) | COPX/FCX | ブレイク再開待ち | 5.21上で順張り、4.86割れ撤退 |
| ウラン | URA/CCJ | 強トレンド継続 | 51.6手前は利確優先、46–43押し限定 |
| ゴールド | GLD/GDX | ヘッジ+トレンド | 3,60x〜3,54x押し/トレーリングで追随 |
| エネルギー | XLE/XOP | 今週は軽量 | WTI<61で縮小、>65戻りで短期のみ |
| インバース | SH/SDS | リスクオフ対処 | VIX≥23または10Y≥4.50% で導入 |
この閾値ベース運用は、6–8月の当レポート群で一貫しているルールです(10Y/VIX、Breadthの扱い)。
6) 今週のイベント(決算・材料)
- 10/9(木):Delta(DAL)・Pepsi(PEP) 発表、Levi’s(LEVI)は引け後。短期ボラティリティ要因として5分オープニングレンジブレイクで当日デイトレのみ。
- その他:McCormick(MKC) などフード関連が序盤に。

7) 兼業トレーダーの“1日2回”ルーチン(米国西海岸時間基準)
- 06:30(寄付き前〜直後):10Y・VIX・Breadthでシナリオ判定→ロット自動調整。
- 12:45–13:00(引け前):逆指値/トレーリング更新、翌日のIFD/OCOをセット。
この省力オペレーションは春以降の週報で最適化し続けている手順です。
8) ポートフォリオ例(今週)
- コア指数:35–45%(VOO/QQQ)
- 素材・産業(銅):10–15%(COPX/FCX)
- ウラン:8–10%(URA/CCJ)
- ゴールド:5–8%(GLD/GDX)
- 小型循環:5–10%(IWM/XLI、RUT2,500超で増)
- ヘッジ&短国債:8–12%(SH/SDS+BIL等)
ロット上限70%、リスクオフで≤40%へ圧縮。単一トレードの許容損失は口座の0.5%。
9) 先週方針からの微修正(アップデート)
- 先週の「押し目中心+ブレイク薄く」は継続。金・銅・ウランの強さを確認したため、素材・コモディティ枠を+3〜5%上乗せ、エネルギーは据え置き〜微減。
- Breadthが0.35→0.40に乗るまで指数追いは慎重。0.40台でIWMの比率を段階追加。
- 三点スイッチの閾値(10Y/VIX)は据え置き。到達時は機械的に利確・ヘッジ・ロット半減。
まとめ
- 現状判断:金利4.12%付近×VIX16台で選別的リスクオン。ただしBreadth未充足のため押し目&分散が前提。
- 勝ち筋:金・銅・ウラン+大型ハイテクの押し目。エネルギーは軽量。
- ルール:10Y 4.36/4.50/4.60、VIX 20/23/26でロットとヘッジを自動調整。1日2回の省力運用を徹底。
※本稿は情報提供であり投資助言ではありません。実行時はご自身の資金・リスク許容度に合わせて調整してください。


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