【米国株】2024-10-28週の振り返りと今週の戦略(監視銘柄)

週間振り返り

先週の米国相相場は長期金利とVIXが上昇し、株価指数が下落し、調整が始まっています。月間連続上昇も5ヶ月で止まっています。

決算シーズンで多くの銘柄の決算発表が続いており、決算発表後に上下に大きく動く銘柄が多く見られ、ボラティリティの高い相場となっています。

先週の場中の値動きを見ていると、少しポジティブなニュースがあると株価指数は全体として寄り付きに上昇するものの引けに近づくにつれて下落していく動きとなっており、相場が上昇したところで売り抜けることを狙っている勢力が多いことが分かります。これは弱気相場によく見られる動き方です。

今週はスイングトレードは最小限にとどめ、慎重にトレードしていくのが良さそうです。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り

相場環境

米国債10年物の利回りは+3.39%の上昇でした。9月中旬から上昇傾向となっており、5週連続で上昇しています。4.5%付近にあるレジスタンスラインに近づいています。金利の上昇傾向が続く間は株式市場にはネガティブな影響が出るリスクがあります。

VIXは+7.63%の上昇でした。緩やかではありますが、上昇トレンドを続けています。23.5の水準を超えてくる場合は注意が必要です。

上昇トレンド銘柄の推移は、先週に続き下落トレンドとなっています。直近のピークをつけてから2週間が経過しましたが、現時点ではまだ売られ過ぎの水準には遠いです。下落が進み10%の水準に近づいた後に、オレンジの移動平均線が上向きに変わるまでの間は、相場は弱気に傾いた反応を見せることが多いため、買いのトレードは慎重に行うのが良いです。

ナスダックの分析

ナスダックの月足チャートです。10月は最終的にマイナスで終えています。7月と10月に2回続けて20790の水準を越えられずに戻されており、月足チャートで見ても高くなったところで売り抜けたいと考えている勢力がいることが分かります。

ナスダックの週足チャートです。先週は-1.40%の下落でした。5EMA付近まで下落してきており、ここでサポートされるかどうかが重要です。5EMAを割り込む場合はさらに下落していくことが予想されます。

ナスダックの高値-安値銘柄数はマイナス圏に入っています。今週にプラス圏内に復帰しない場合は、しばらく下落傾向が続く可能性が高くなります。

ダウの分析

ダウの月足チャートです。10月は最終的に上ヒゲをつけてマイナスで終えており、月間の連続上昇は5ヶ月でストップしています。チャートの形状から売りの圧力が強く、やや弱気なチャートに見えます。

ダウの週足チャートです。先週は-0.07%の小幅な下落でした。5EMAを割り込んだところで反発する動きが見られ、サポートされているように見えます。ただし、2024年のチャートを振り返ると20EMAでサポートされることが多かったため、20EMAまで下がるまで買いを控える動きとなる可能性の方が高いかもしれません。

S&P500の分析

S&P500の月足チャートです。他の株式指数と同様に10月は最終的に下落で終えています。上昇は5ヶ月連続で終えています。

S&P500の週足チャートです。先週は-1.30%の下落でした。2週連続の下落です。下落時の出来高が増加傾向にあるため、まだしばらく下落が続くシナリオも想定しておくと良さそうです。

ラッセル2000の分析

ラッセル2000の月足チャートです。10月は他の株価指数と同様にマイナスで終えています。2300の水準を越えられずに戻される展開が続いています。この水準を明確に上抜けられれば強い上昇につながる可能性があります。それまでは横ばい、もしくは下目線の展開が続きそうです。

ラッセル2000の週足チャートです。先週は+0.08%と小幅な値動きでした。金利の上昇に弱い傾向のある小型株ですが、金利が強い上昇トレンドにある中で比較的良く持ち堪えています。金利の上昇が止まり、トレンドが転換すれば上昇していくものと予想されます。

コモディティ先物の分析

原油は-3.25%の下落でした。トレンドラインを割り込んだ後に反発する動きが見られます。69より安くなった水準では買い手が優勢となるようです。

天然ガスは+4.02%の上昇でした。緩やかな上昇トレンドラインにサポートされながら上昇と下落を繰り返す動きとなっています。

金は-0.20%の下落でした。週の前半に上昇した後に下落し、比較的大きな上ヒゲをつけて終えています。やや弱気なチャートです。

銅は+0.02%の小幅な値動きでした。今のところ上昇トレンドラインに支えられているように見えます。

セクター分析

先週は通信サービスだけが強く上昇し、その他のセクターは下落しています。特に情報技術、不動産、エネルギー、公益事業の下落が大きいです。

月間で見ると、金融、通信サービス、情報技術が強く、エネルギーが弱い傾向が見られます。

業種別のパフォーマンスでは、自動車ディーラー、ソーラー、ゲーム、旅行サービスが強いです。酒類・ワイナリー、その他の電子機器、石油ガス採掘に大きな下落が見られます。半導体関連も比較的大きな下落となっています。

個別銘柄の動向

先週は相場全体としては下落している銘柄のの方が多い一週間となりました。強い上昇が見られたのは好決算を発表したGOOG、AMZN、BKNG、ABBV、CDNS、MOです。

決算またはガイダンスがアナリスト予想を下回ったLLY、DHI、ELなどが大きく下落しています。MSFT、NVDA、AAPL、TSLAなどの大手IT銘柄も弱いです。

今週の戦略

金利とVIXが上昇傾向で上昇トレンド銘柄が減少傾向にあるため、相場全体としては弱気な状態です。しばらく調整が続く可能性が高そうですので、今週はスイングトレードは最小限にとどめ、相場全体の反発を待ちたいと思います。

相場全体に反転の兆候が見られるまでは、好決算を発表して短期的に上昇が見込まれる銘柄に対する短期トレードのみを実施していく予定です。

監視銘柄

先週の決算発表後に強い値動きが見られたABBV、ALSN、AMZN、CDNS、GRMN、LDOS、PAYC、TILE、WATを監視対象に追加しています。

監視銘柄のチャートはこちら。

Stock Screener - Charts ABBV,AMZN,ALKT,ALSN,ANET,AXON,BAH,BLK,BX,CBRE,CDNS,CLS,GM,GRMN,GWRE,ISRG,KR,LDOS,NFLX,NOW,NTNX,PAYC,PM,PSN,SYF,TILE,TSLA,TTD,UAL,WAT ticker
Stock screener for investors and traders, financial visualizations.

今週の決算予定

今週はBRK-B、PLTR、SMCI、QCOM、ANETの決算に注目です。

11/4

BRK-B CEG ZTS BNTX BAM MAR PEG FIS

PLTR BEN ALAB AIG CRBG WYNN PGR NXPI FANG VRTX

11/5

BR CMI ULS BLDR DD YUM MPC EMR ADM

SMCI APO PAAS CPNG

11/6

TEVA OC HMC IRM COR PFGC HWM NVO

QCOM ARM APP DUOL CTVA Z COHR AGI NTR TTWO MCK ATO FNF

11/7

KVUE GOLD VST RL BDX HSY APD CRH CCJ DUK DDOG

ANET AXON TTD FTNT ABNB TOST SQ NWSA NET EXPE AKAM MSI PODD PINS DKNG AFRM MNST

11/8

RBA NRG BAX

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