【米国株】2024-07-01週の振り返りと今週の戦略（監視銘柄）

先週の米国相場は長期金利が低下し、大型株を中心に株価が上昇し、金、銅などの金属、原油の価格が上昇しました。

株価指数は一部の大型株が上昇を牽引している構図は変わりありませんが、下落が続いてきたTSLAが力強く反発して上昇し、中規模のソフトウェア銘柄にも高値付近まで戻してきている銘柄が増えてきました。小型株のラッセル2000だけは年初から上昇の波に乗れていない状態が続いています。

今週後半から大手銀行の決算発表が始まります。決算の結果から景気や消費の動向が垣間見えると思いますので、発表内容と発表後の相場の反応をしっかり確認していきたいと思います。

それでは、チャートを確認しながら先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り
今週の戦略

先週の振り返り

相場環境

米国債10年物の利回りは-2.68%の下落でした。緩やかではありますが、トレンドは緩やかに下落に向かっていると見て良さそうです。

VIXは+0.16%と横ばいです。5月以降は一貫して12-14の低い水準で推移しています。

ナスダックの分析

ナスダックの月足チャートです。7月に入ってからも上昇の勢いが止まらず、7月に入ってから+3.23%の上昇で新高値を更新しています。

ナスダックの週足チャートです。先週は+3.23%の上昇でした。先週はそろそろ調整が入ることを想定していましたが、まだ買い手の勢いが十分に強いようです。引き続き何かのきっかけで調整する可能性を想定しておきたいと思います。

ナスダックの高値–安値銘柄数は一旦下落が止まりましたが、まだマイナス圏内で推移しています。今のナスダックの上昇はごく一部の銘柄に偏っていて、相場全体が上昇しているわけでは無いことが分かります。

ダウの分析

ダウの月足チャートです。7月に入って+0.42%と小幅ですが、上昇でスタートしています。

ダウの週足チャートです。先週は+0.42%の上昇でした。緩やかではありますが、上目線で推移しています。

S&P500の分析

S&P500の月足チャートです。7月に入り+1.63%の上昇でスタートしており、早々に先月の高値を超えています。

S&P500の週足チャートです。先週は+1.63%の上昇でした。5週間連続で上昇しています。

ラッセル2000の分析

ラッセル2000の月足チャートです。7月の最初は-1.26%の下落となっています。株価指数の中では唯一のマイナスでのスタートです。

ラッセル2000の週足チャートです。先週は-1.26%の下落でした。6月後半の反発からの上昇を継続できずに下落しています。2095を越えて上昇していけなければ、短期的には下目線か横ばいで推移しそうです。

コモディティ先物の分析

原油は+2.27%の上昇でした。4週連続で上昇しています。一旦、84.41付近の抵抗ラインに到達しています。この水準を超えていければ、そのまま上昇が続く可能性が高くなります。

天然ガスは-10.84%の比較的大きな下落でした。短期的には下落トレンドに入っています。逆ヘッド・アンド・ショルダーのような形を作り始めていますので、ここから反発して2.998を超えていけばトレンドが転換する可能性があります。

金は+2.48%と1ヶ月ぶりに強い上昇となりました。2452の抵抗ラインを超えて上昇していければ、上昇トレンドを継続していく可能性が高くなります。

銅は+5.93%の強い上昇で短期の下落トレンドから反発してきました。抵抗ラインの4.5890を力強く上抜けていますので、上目線で推移する可能性が高そうです。

セクター分析

先週は情報技術、通信サービスが強く、ヘルスケア、工業が弱い結果となっています。

業種別に見ると、特に強い動きだったのは自動車、石炭、銅、アルミ、銀でした。金属素材が全体的に強いです。弱い値動きとなったのは、靴、ソーラー、医薬品小売です。

先週、短期的な下落から力強く上昇トレンドに転換したのは、アルミニウム、金、銅のセクターでした。金利の下落が続く場合は、金属素材もトレード対象として監視していきたいと思います。

個別銘柄の動向

先週はMSFT、AAPL、GOOG、META、TSM、AVGO、TSLAなどの大型ハイテク株が非常に強く上昇を牽引しています。金融、銅、金のセクターも多くの銘柄が強い上昇となっています。PLTR、ZS、MDB、NET、MNDY、NTNX、SNOWなどの中規模のソフトウェア銘柄にも強く上昇しているものがあります。