【米国株】2022-07-18週の振り返りと次週の戦略（保有・監視銘柄）

にほんブログ村

先週は相場全体としては弱気相場の下落トレンド中ではあるものの反発して上昇しました。先週から2022年Q2の決算発表が本格的に始まっており、決算の結果により明暗が分かれています。これまでの発表を見る限り、意外に良い決算の銘柄が多く景気の悪化はまだQ2の決算には明確には反映されていないように思います。

今週は7月のFOMCが開催され利上げの数字が発表されます。予想を超えた6月のインフレ率を受けて、利率の上げ幅を1.0%まで上げてくるのか、先月と同じく0.75%となるのか要注目です。

今週も引き続き多数の企業が2022年Q2の決算発表が予定されています。相場全体の方向性を左右するGAFAMの決算に特に注目したいと思います。

今週は、トレードを控えて各社の決算発表を確認し、相場の方向性をしっかりと見定めたいと思います。

それでは、チャートで先週の相場を振り返っていきましょう。

先週の振り返り
今週の戦略

先週の振り返り

相場環境の分析

VIXは5週連続で下落しました。今週には2021年10月から続いている長期の上昇トレンドのレジスタンスラインに到達しそうです。ここで反発するか注意深く観察していきたいと思います。

米国債の10年利回りは6月のピークから下落トレンドを開始し、-5.79%下がりました。今週は5月につけた安値を切り下げて、さらに下落トレンドが継続するか確認していきたいと思います。米国債権の動きを見ると、長期国債が買われ景気が悪くなることを折り込む動きとなっているようです。

ナスダックは週間で+3.4%上昇しました。週足のチャートで見ると、まだ下落トレンド中の一時的な反発に見えます。過去6週間の出来高を確認すると、下落した週の方が出来高が大きく上昇の勢いは強くありません。今週、5月につけた高値の13000を超えて上昇していけるか確認していきたいと思います。

原油価格は先週に引き続き下方向に推移し、-2.65%の下落で終えています。6月から開始した下落トレンドを継続する動きとなっています。

天然ガスは力強く上昇し+18.29%と過去数年の間では最大の上げ幅となっています。ロシアから欧州への天然ガスの供給不安が継続していること、冬に向けて天然ガスの需要が高まることを考えると、もう一度、最高値を目指す動きとなりそうです。

金価格は先週は+1.4%とやや反発しました。下落トレンドのチャネルの範囲で推移しています。

銅価格も金と同様に+3.57%と反発しました。こちらも強い下落トレンドの最中にあり、一時的な反発である可能性が高そうです。

小麦価格も下落を続けており、-2.29%で終えています。先週、黒海を経由した小麦の輸出に関してロシアとウクライナの間で合意がなされたことが価格下落の要因と思われますが、今後、実際に輸出が滞りなく進むかどうか、経過を見守っていく必要がありそうです。

セクター分析

一般消費財、工業、情報技術を中心に力強く上昇しました。全体的に上昇している中で通信サービスだけが下落しています。SNAPの決算発表後の急落を受けてGOOG、METAなどの広告関連の銘柄が反落した影響、Tの決算後の急落により電話通信銘柄が軒並み反落した影響で下落しています。

業種別に見てみると、木材、デパート、高級品、半導体装置、リゾート・カジノが良いパフォーマンスとなっています。電話通信、インターネットコンテンツ、石炭、金が弱い結果となっています。

ここ1ヶ月間に上昇を続けてきたバイオテクノロジー、製薬、健康保険、食料品店などのディフェンシブ銘柄は今週は弱い動きとなっています。

個別銘柄の動向

TSLA、AMZN、NVDA、NFLX、DHRが力強く反発する動きを見せています。

一方、広告をビジネスの柱にしているGOOG、SNAP、PINS、電話通信 VZ、T、TMUS、製薬MRK、健康保険 ELV、情報サービス IBM、石油ガス装置 BKRなどが下落しています。下落している銘柄の多くは悪い決算を発表して後に売り込まれています。