【米国株】先週の振り返りと2022-02-14週の戦略

先週の振り返り
今週の戦略

先週の振り返り

先週も引き続き荒々しい値動きの相場となりました。CPI+7.5%の発表を受けて金利上昇、ウクライナ情勢の悪化を受けて大型ハイテク株を中心に下落し、VIXが急上昇しました。

先週は、石油、素材、金融、製薬などのセクターを中心に小さめのポジションで短期スイングトレードしています。先週は石油、アルミ、小売の銘柄を売却し、金融、化学素材、農業素材の銘柄にエントリーしました。キャッシュポジションは先週から変わらず50%です。

現在の保有銘柄

MOS
NUE
HUN
ABBV
VRTX
REGN

先週売却した銘柄

DVN
PXD
AA
CVS
CB
FLO ※損切り
BAC ※損切り
SCHW ※損切り

相場環境

週の前半はハイテク株が全体的に下落から上昇へ転換し始めましたが、1月のCPIの発表が予想を超える7.5%という結果を受けて、金利が急上昇してハイテク株は反落しました。さらに、金曜日にはウクライナ情勢の悪化によりリスク回避の動きが見られ、石油、金、銀などの素材株以外は軒並み下落しました。

NASDAQ100、DOW30、S&P500の各指数は週間では下落して終わっています。小型株の指数のRussel2000のみ週間では+1.7%となりました。VIXは下落トレンドから急上昇しています。

NASDAQ100のチャートを確認すると、短期の上昇トレンドを維持できずに再度下落トレンド入りしています。テクニカル観点では下落方向のトレンドラインをブレイクするまでは下方向に動いていく可能性が高いです。

セクター別では、今週は石油エネルギー、素材のみが上昇し、通信サービス、ハイテクが大きく下落しました。過去1ヶ月では引き続き石油エネルギーが最も良いパフォーマンスとなっています。

セクターを細分化して確認すると先週は3つの傾向が見られました。

アルミ、石炭、金、銀、銅、ウランなどの素材株が上位を占めている。
レジャー、旅行、ホテル、カジノ、航空などの経済再開銘柄が上昇を始めた。
食品、飲料、タバコなどのディフェンシブ銘柄が堅調。

個別銘柄では、MSFT、GOOGL、FB、TSLA、ADBEなどの大型ハイテク株の下落が目立っています。上昇している銘柄の多くは、石油エネルギー、旅行、ホテル、カジノリゾート、タバコ、金属素材のセクターに含まれています。また、小型のハイテク株の中にもDDOG、HUBS、ASAN、APPS、ZENなど好決算を受けて力強く上昇しているものがあります。

ETFの傾向を確認すると、石油、金、銀のセクターが大きく上昇し、国別では石油、鉄鋼の素材銘柄の比率が高いブラジルが安定した強さを見せています。また小型株が良いパフォーマンスとなっています。金融関連は大きな上昇はしていませんが、大きく崩れず安定している印象です。

先週の決算発表まとめ

先週は決算発表後に下落した銘柄が12件、上昇した銘柄が7件となっていました。発表内容自体は悪くないように見える銘柄でも下落しているものがありました。以下、上昇した銘柄のみ載せておきます。

決算発表後に上昇している銘柄

末尾の数字は週間騰落率です。

HUBS　売上⭕️、EPS⭕️、次四半期ガイダンス売上⭕️ 、EPS❌、+15.42%
DDOG　売上⭕️、EPS⭕️、次四半期・通期ガイダンス⭕️、+11.41%
TSN　売上⭕️、EPS⭕️ 、通期ガイダンス売上❌、 +10.99%
NMRK　売上⭕️、EPS⭕️ 、通期ガイダンス売上⭕️、EPS❌、+10.14%
TFII　売上⭕️、EPS⭕️、ガイダンスなし、+8.89%
CMG　売上⭕️、EPS❌、通期ガイダンス⭕️、+5.26%
DAC　売上⭕️、EPS⭕️、ガイダンスなし、+3.43%

監視銘柄の先週のパフォーマンス

今週、先週時点で良いチャートパターンと思われた銘柄にいくつかエントリーしましたが、結果は2勝3敗でした。MOS、HUNは引き続き保有しています。残りの銘柄は損切りしています。数字は週間の騰落率です。

MOS +6.94%
HUN +2.85%
BPOP -0.18%
BAC -0.75%
SCHW -3.04%

今週の戦略

今週は、週末の間にウクライナ情勢に動きがあった場合、その結果によってトレードの方針を切り替えていく予定です。

ウクライナ情勢が不透明なままVIXの上昇が継続する場合

現在の保有ポジションの中でディフェンシブ銘柄以外は利確、損切りして撤退。
リスク回避の動きに合わせて、石油（BKR）、石炭（AMR ARCH）、ディフェンシブ銘柄（KR SFM REGN）、金銘（NEM GOLD）柄にエントリーして短期スイングトレード。

ウクライナ情勢が落ち着いてVIXが下落トレンドに戻る場合

石油、石炭、金属素材の先物価格を確認しながら価格の上昇が継続する銘柄にエントリー。石油株は週足の周期的な動きからそろそろ一旦の調整が入るかもしれないので注意しながらトレード。長期的には上方向であることは変わっていないと考えているので、下落したら反発するタイミングを狙って再度エントリー。
ホテル、レジャー、旅行などの経済再開銘柄の中で良いチャートパターンの銘柄にエントリー。（LYV MAR BYD）